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【ジム・クレイマー】あなたは入院したことがあるか?毎日毎日検温するやろ?同じように経済の体温も毎日毎日チェックせんとあかんのや!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/4のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日は続伸の日になったな。今日労働省が発表した雇用動態調査で、求人件数が110万人減の1010万件と2021年半ば以来の低水準となったことが報道されたんや。減少件数は2020年4月以来ぶりの大きさで、市場予想はの1077万5000件より全然低い数字や。これで、もしかして雇用のピークが来たのか皆色めきだって、そうなると債券金利のピークも来たんじゃないかとなり、だから株式市場は二日連続の大幅上昇となったんや。ダウは+2.80%、SP500は3.06%、そしてナスダックは3.34%の上昇やったんや。

 

先週まで株式市場は、Fedが強硬に利上げをするという目論見で下落しとったんや。なのに今週に入って大幅上昇。これ大丈夫なんかという疑問がわくよな?だからそこのところを説明してみようやないか。毎日毎日マーケットに影響を与える新しいデータが出てくるんや。特に株式市場に影響を与えるのは二年債金利や。わいは二年債金利を体温計のように考えてほしいんや。この値が上がったら、熱が高くなったということでマーケットは薬が必要になる。その薬が利上げということなんや。

 

今週に入るまで二年債金利・体温計は激あつやったんや。高熱で苦しんどったんや。Fedの利上げという薬が必要な状態やった。利上げにいちゃもんつける人がおるが、わいはそこは違うと思うんや。利上げは確実に必要なんや。必要じゃないと思っとる人はおかしいんや。やけど問題は、利上げのサイズなんや。0.75%をここまで三回連続やって、何も次も0.75%じゃなくてもええんやないかということなんや。0.5%でも、下手したら0.25%でもええぐらいやないか。やけどそれを決めるのが、どれぐらい高熱が出とるかなんや。利上げの薬がどれぐらい強いのが必要なのか、なんや。

 

利上げという薬は不幸なことに有害なんや。抗がん剤治療のことを思い浮かべてくれ。抗がん剤は癌細胞を殺せるかもしれん。利上げがインフレを殺せるかもしれんようにな。やけど抗がん剤には副作用があるよな。健康な細胞も同時にやられてしまうことで副作用が出る。それと同じように、利上げもやりすぎたら経済全体を殺してしまうという副作用が出るんや。だからどれほど利上げという薬を強くするのか、その強弱が大事ということなんや。

 

昨日PMIの製造業の数字が予想より弱かったやろ。ということはこれは体温が少し下がったということや。となると、それほど高熱用の薬、すなわち利上げは必要ないんやないかという観測が流れたのは当然のことや。わかるやろ。そして今日、冒頭で言うたように雇用動態調査での求人件数も弱い数字やった。これは体温が更に低いんやないかということを示す数字や。こういうこともあってFedの中で最もタカ派のクリーブランド連銀のメスター総裁もそのタカ派具合がピークになってくれればええんやが。そして二年債金利もピークをつけてくれたらええんやけどな。先週は5%が現実的やという風になっとったのが、今はもしかしたら3%台に下がることもあるか、という風になっとる。

 

直感的にはいい経済データは強い株式市場につながると思うやろうが、そうやないんや。いい経済データはまだまだおさまらないインフレの過熱ぶりに結び付けられて、金利がこれからもどんどん高くなるやろうという目論見のもと、そしてFedはわいらにもっと大きな痛みを与えてよりシビアなリセッションをもたらすんやないかと考えられて、株式市場は下落するんや。その逆も真なり、や。今日の雇用のデータも弱くて、誰も弱い雇用が好きな奴なんかおらんくて、今職探ししとる人たちは特に大変やと思うんやが、やけど雇用が弱いと賃金インフレのおさまりにつながるという考えで、だったらFedのタカ派姿勢も和らいで利上げが緩やかになるかもしれんということで、株式市場は上がるんや。

 

さて、ドルは今週に入って落ちとるよな。それで例えばCaterpillarの株が上がっとる。今日も+4.91%も上がったんや。なぜなら、ドルが安くなることで、CATの海外ビジネスの利益が食われるのがましになると思われたからや。テクノロジー会社の多くはグローバルに活躍しとるんやが、そういう会社もこれまではドル高に苦しんできたんやが、そういう会社の株ほど今日は上昇しとるというのはそういうことや。Fedが姿勢を緩めてくれたら今日のような日が続くんや。

 

繰り返すがわいは利上げに反対なわけではないで。やけどサイズが問題なんや。次の利上げは是非0.5%とか、下手したら0.25%まで下がったりしたら株式市場は更に上がると思うで。ただFedのタカ派は、経済データがどうなろうが0.75%の利上げの強行を主張するやろうから、どうなるかわからんが、わいが好きなのは手堅さや。ここで0.75%の利上げを強行することは果たして手堅い策やと言えるんやろうか。毎日毎日状況が移り変わるから、経済の体温も毎日毎日測りなおさんとあかんのや。今週のゲームプランでも言うたが、今週の金曜日の雇用統計が注目や。

 

経済の体温も毎日毎日測りなおさんとあかんというと、そんなばかなと思うかもしれん。やけどあなたは入院したことがあるか?毎日毎日検温するやろ?結論やが、ようやく雇用のスローダウンのデータが出てきたで。今の経済データで最も大事なパートや。もし雇用の過熱がピークをつけとるんやったら、Fedのタカ派が信じとるようにひどいインフレ状態は脱しつつあるのかもしれん。ということはFedは次の抗がん剤、すなわち利上げをそれほど厳しいものにせん可能性もないことはない。だから今日株式市場は上昇したんや。もしかしたらこれはある程度持続力があるかもしれん。ただ毎日毎日検温しながら状況を注視していかんとあかんのや。

 

 

振れ幅が大きなマーケットですよね。

 

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