こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。
おいおいおい。昨日の上げが全部無くなってしまったな。ダウは-1.34%、SP500は-2.37%、そしてナスダックは-3.08%やったんや。こんなにマーケットが脆いんやったらもう株式に無理に投資するのはリスクリワードがあわんと思うかもしれんな。今日は原油価格が下がって金利が上がってドルが上がった。これらはマーケットに深刻な打撃を与えるのは当たり前や。ちょっと直感に反することがあると思わんか?だって、石油が下がることはインフレにとってはええニュースやろ?そしてそもそもマーケットが無残な姿になっとる元凶はインフレやろ?じゃあ石油が下がったらマーケットにポジティブでもええんやないかと思わんか?
ただ、大事なことは、わいがここのところいつも言うとるように、今わいらはベアマーケットにはまってしまっとるんや。Fedが経済に、インフレがおさまるほどの十分な打撃を与えるまでは、それは変わらんのや。そのことで経済成長が止まってしまっても、Fedはインフレを止めることを優先するんや。やからわいは最近のMad Moneyでも、WFHのインフレがおさまらんことには結局全ての上昇は騙しかもしれんと言うたやろ。You can't fight the fedや。Fedと戦ったらあかんのや。Fedに戦いを望むものは例外なく皆クラッシュしてしまうんや。昨日みたいに一時的に儲けたとしても、中長期ではとても勝つことはできんのや。
もちろん日々のマーケットは動き回るで。昨日のように、CPIの発表直後、多くの投資家が逃げ出した後、買いが殺到するなんてこともおこるんや。昨日は売り手がどんどん抜けていったんや。やけど結局、売り手というのは消え失せたわけじゃなかったんや。時期を見てまたこうなる、そういう今日やったんや。今日は石油が下がってドルは上がって、株は下落した。特にテクノロジー株や。テクノロジー株はドルに最もセンシティブやからな。そして債券金利はもちろん上昇したから、引けにかけてもどんどん株式市場は下がったんや。悪夢や。
さあ、今週のこの動きを見てわいらは学ばんとあかんのやないか?すべき質問としては、来週もこんな感じなんか?ということや。今週と来週、何か違うか?というわけで来週のゲームプランにいきたいんやが、改めてゲームプランの冒頭で言っておきたいのは、今マーケットは脆いということや。債券金利が上がることで、債券が本当に魅力的な投資先になって、多くの人が株式市場から抜け出そうとしとる。今日は10年債金利でさえ4%を安定して越えてきたからな。2年債やったらまだわかるんやが。ちなみに2年債は4.5%になっとるんやで。
そんなことばっかり言うとってもしゃあない。ゲームプランを見ていこうやないか。注目決算がいっぱいや。まず月曜日はBank of Americaの決算発表があるで。今日のJP Morganの決算は素晴らしかったやろ。Wells Fargoも素晴らしかった。もしBank of Americaの追随するようなことがあれば、今の無惨なマーケットで銀行セクターが引っ張っていくような形にもなり得るで。Bank of Americaは素晴らしいデポジットを抱えとるから、素晴らしい数字を発表してくれると思うで。ただ、債券金利やドルや石油が間違った方向にいったら、どんだけ決算が良くても関係ない感じに株価が動くかもしれんから要注意や。そんなの馬鹿げてると思うかもしれんが、それが現実なんや。
火曜日は、もう一つの金融会社であるGoldman Sachsの決算発表があるで。これは興味深いんやが、わいは数字はタフかもしれんと思うで。彼らのビジネスはTransaction-orientedなもので、そのTransactionが今低調やからや。だからこそ今朝のMorgan Stanleyの決算も良くなかったんや。わいはそれでも手堅い数字をGSには期待しとって、会社はCEOのDavid Solomonは今の状況を何とかしようと素早いアクションをおこしとるし、何といっても今は株価がめちゃめちゃ安いんや。たぶん、歴史的に見ても最も安いんやないかと思われるぐらいや。
火曜日は更にJ&Jの決算発表があるで。わいはこの会社の分割に期待しとるんや。「バンドエイド」とかの消費者向け部門を分離して、医療用医薬品など病院向けビジネスに特化する計画に大きな期待をしとって、だからわいのファンドでは大きなポジションを持っとるんや。わいの今のお気に入りの一つやで。後は引け後にはNetflixの決算発表もあるんや。より安い広告付きプランのビジネスがどうなのか。Netflixは前回の決算から長く待たれとった決算や。
さて、水曜日やがハウジング関係の数字の発表があるで。住宅着工件数と建設許可件数や。わいは、いっぱい住宅がつくられとって、それで住宅の価格が下がる方向に向かうのか、もうあまり売れてないことを危惧してハウジング会社が作る数を絞る方向にいくのか、どっちかわからんで。ただわかることは、Fedは、家の買い手がいなくなって住宅価格が下がるところまで、引き締めの手を緩めることはないやろうということや。
水曜日の決算としては、P&Gの決算発表があるで。アナリストは皆、この決算は惨めなものになって株価は下落するやろうと予想しとるが、そしてわいも決算の数字は良くないかもしれんと思うが、それでも株価は上に行く可能性はあると思うで。もう既にあまりに多くのショートセラーがこの株の下落に賭けとるからな。わいのファンドはこの株を持っとって、コモディティーインフレのピークが、向かい風から追い風に変わっとることを期待しとるで。水曜日は更にこの宇宙で最も注目を集めるTeslaの決算発表があるで。多くの人にとってTeslaはどんな数字でも買いたいという感じやが、わいはTeslaの数字を気にするで。それで実際数字はええんやないかと期待しとるで。Teslaはまだまだ売る在庫があって、彼らは広告を出さなくても車が飛ぶように売れるからな。ただ株価は失望をよんどって、今年41%も下落しとるんや。
水曜日は更にIBMの決算発表があるで。マーケットが認めるような数字を出せるのかわいにはわからんで。成長の遅い分野をキンドリルとして切り離した経営陣のやり方はええと思うで。ただAIやハイブリッドクラウド中心の本体は今ウォール街から嫌われとるセクターになっとる。わいは配当がどうなるのか聞きたいで。5.4%の配当はテクノロジー会社にとっては高すぎるかもしれん。わて、わいが思う今週一番注目の決算発表はLam Researchや。ベストな半導体製造装置のメーカーや。このセクターはバイデン政権の中国への半導体およびその製造装置の禁輸措置もあって、大きな打撃を受けとるんや。中国の軍が利用するようなハイエンドの半導体に関わる製品は中国には売れなくなったんや。もしAMATが今週やったように、大きな数字のカットをLam Reseachも発表するんやったら、半導体関連株は更に大きな下落を被るやろう。
木曜日はAT&Tの決算発表があるで。多くの人がこの株を昔から持ち続けとるが、そういう人に悪いが、わいはこの会社にきたいしてないで。もしかしたら今回の数字はこれまでと違ってええということもあり得るが、わいは懐疑的やで。株式がここまで下落してきたら、以前の株価が高かった時よりはネガティブでもないんやけどな。さて、木曜日は更にUnion Pacificの決算発表があるんやが、今鉄道がどれぐらい良くやっとるのかを知るのはめちゃめちゃ重要や。わいはUnion Pacificのビッグビリーバーやが、やけど今回の数字は厳しいかもしれんで。木曜日は更にWhirlpoolの決算発表があるで。ちょっと面白いなと思うのはヨーロッパのビジネスが好調やったらこの会社の大きな部分を占めることになるから、そうやったら買いなんやないかということや。今この株はめちゃチープやからな。
金曜日は三つのキーとなる会社の決算発表があるで。VerizonとAmerican ExpressとSchlumbergerや。まずVerizonやが、T-mobileとの競争にさらされてタフや。American Expressはクレジットカードセクター全体の下げに飲み込まれとるが、わいは素晴らしい数字を発表してくれると思っとる。わいは今週一番の決算はSchlumbergeやと思うんや。もし石油価格がふんばったら新しいサイクルになって、石油会社の素晴らしい今の業績を後押しすると思うで。ちなみに前回の決算シーズンでSchlumbergeの決算はベストの中の一つやったんや。
結論やが、今言うた以外にも多くの重要な決算がこの週はあるで。やけど理解しとかんとあかんのは、今の状況は個々の会社の決算だけが大事なわけではないということや。債券金利とドルと石油でマーケットは大きく動くんや。そして基本なにも変わらないんやったら上昇はフォロースルーがないから、上昇した時は利確のし時になるかもしれんのや。今はまさにベアマーケット・2022なんや。
まさか一日で株価がいってこいになるとは。。
記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。
応援よろしくお願いします。