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【ジム・クレイマー】株価の下落が「必要」なんや!Fedはあなたの友達じゃない!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの12/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

パウエル議長は株式市場のことを思って働いとるわけじゃないんや。今日のような大きな下落の日があろうがなんだろうが、彼は気にしないやろう。今日はダウは-2.25%、SP500は-2.49%、そして一番下落したナスダックは-3.23%やったんや。彼は株式市場の下落を気にしないんやったら、じゃあ何を気にするかやって?価格の安定や。価格と言うても株価じゃないで。物価や。インフレや。そして彼が物価の上昇を心配しとる時は実は、株式市場がもし上昇した場合は彼にとってそれは問題の拡大を意味してしまうんや。

 

Fedは株価をクラッシュさせたいわけではないんや。パンデミックの時は株価をブーストしようとしたから、株価を積極的にどうこうしたいという時はあるんやが、今は積極的に株価を下落させたいわけではないんや。ただFedの望む方向に物事が進めば、それがどうしても株価の下落につながってしまうということなんや。今パウエル議長は彼ができる限りのパワーをもってインフレを退治しようとしとる。彼が昨日しゃべった時は途中で株価が上がる場面もあったやろ。やけど今日わいらが目にしたのはその上昇のメルトダウンやったんや。

 

あのパウエルのプレスカンファレンスからこんなに時間差があるやなんてな。もう皆ホリデー気分でショッピングに忙しくて、株式市場にリアルタイムで反応せんかのようや。ただ、その前のCPIの数字を見ても、それより前の雇用統計の数字を見ても、パウエルは現状に満足するわけがないということはわかるやろ。彼は今の物価の高いレベルを維持しようとしとるんやないんや。物価を下落させたいんや。過熱ぶりが減速したとはいえ、物価そのものが下がっとるわけやない今の状況で、彼が満足めいたことを言うはずがないやないか。

 

彼が見たい理想の世界は何かというと、スーパーマーケットにいっていろいろな物を買う時に、その値段が三年前と同じレベルである世界なんや。上昇していたとしても一年あたり2%の上昇まで、そういう世界なんや。やけどスーパーにいっとるわいもあなたも重々わかっとるやろ。どれほどの物の値段が高止まりしとったり、上がり続けとったりするのか。パウエルはもっと車の値段も下がってほしいし、家も空き家が増えたり、家の値段が大幅に下がったりしてほしいんや。

 

家に関しては昨日のLennarの決算で、新規受注が減速しているというとったよな。こういうことがもっともっとおこってほしいんや。今はローン金利も高いから、もし家を引越ししたい人はそれまでの低金利のローンを解約して高金利のローンに借り換えんとあかんから、二の足をふむやろ。もっとそっちの方向にいってほしいんや。労働市場に関しては、パウエルは一夜にして多くの人を解雇させるような事象をおこすことはできん。実際パウエルはただの一人も彼に関係ない人を解雇できるパワーがない。時間がかかる。賃金インフレがしつこい所以や。

 

あとは人々の支出ももっと減速せんとあかん。どうなったらそうなるかというと、株式市場が下がったらそれを助けることができるんや。景気が悪くなったら無理にクレジットカードで借金を重ねなくなる。貯蓄を使い果たした人は労働市場に戻らざるをえなくなる。そうやって賃金も支出も下落方向にもっていきたいんや。パウエルの一番の心配はやっぱり賃金インフレやからな。賃金といえば株式市場が頼みの綱みたいな人は実はいっぱいおるんや。特にテクノロジー会社では従業員に株価に基づく報酬を渡しているところも多いから、株価が下がることは賃金を下げ、消費が下がることにつながるんや。

 

パウエルは過去の10年間で会社が、そしてそれぞれの人々が富をためこんどることをしっとる。それがまわりまわってこのインフレの過熱になっとるんやから、今その富をはがしにかからんとあかんということなんや。富の大きな源である株式市場はだから下落せんとつじつまがあわなくなるんや。株式市場が下落したからって、パウエルは涙なんか流さんで。逆や。しめしめと思うんや。株式市場の下落はFedにとっての間接的ではあるが勝利なんや。

 

巷ではいつどのぐらいシビアなリセッションがはじまるのかという議論がたえない。それが大きな問題であるのはわいも同意するで。やけどFedの立場からすると、そんなことは重要な問題ではないんや。パウエルはきちんと戦略的に物事を考えとるということをわかっとかんとあかんで。Lennarの決算でわかるとおり、ホームビルダーが新しく家をあまり作らなくなったということは、まだ上がり続ける金利はその状況をもり顕著にするということや。彼はその状況を金利を上げることで作って来たし、これからもそうやろう。

 

1996年にクリントン大統領から3期目のFRB議長に再任されたアラングリーンスパンの時には株価が一年で26%も高騰してFedの信頼性が失われたことがあったが、パウエルはそういう過去からも学んどるんや。ただ問題は多くの会社のCEOは理屈としては今のような状況の時にどのように対処すればええか頭ではわかっとるが、経験がないため有効な対策の引き金をあまりひけずにいるんや。工業株とかは好調でそれはCEOが景気後退は何か、金利上昇局面とはどういうものかを十分わかっとるからや。彼らはある意味惨忍や。リストラすべき人のリストをつくったら、それを一瞥して容赦なく首をきるで。

 

反面シリコンバレーは手をこまねいてばかりいる。シリコンバレーこそ物価上昇がひどくてインフレが最も過熱している土地なんやが、テクノロジー会社のCEOは若い会社が多いこともあって経験がない人も多い。今の状況をどうやって乗り切ればええのかわからんのや。人々の雇用を増やして会社を大きくすることに中毒になってしまっとるんや。彼らは新しい現実を認めようとしていない。コストを下げて儲けを出してお金を蓄えることを十分にしていない。逆にデジタイザーの会社とかはもっともっと広告にお金をかけてたりするほどや。

 

今はマーケティング費用や、ソフトウェアに対する投資をそれぞれの会社が控えとるから、デジタイザーの会社は苦しくなるばかりや。クラウドだってそうや。厳しくなっていく中で、AWS,Azure、Google Cloudと、競争は激化の一途をたどっとるし、Snowflakeだって他の会社だって競合が増すばかりなんや。顧客管理システムの会社は果たして何個あるんや?もう沢山や。それぞれ、ほんの何個かでええんや。こういうとこからもっともっとお金が抜けない限りはパウエルの思う世の中はこない。仮想通貨だってバンクマンフリードが逮捕されたが、もっともっとSpeculativeなアセットからお金が抜けないとあかんのや。

 

結論やが、投資家は、Fedはあなたの友達じゃないことを肝に銘じとかんとあかんで。そして今株式市場が下落しとるからって、それをパウエルが救ってくれるなんていうことは期待したらあかんのや。パウエル議長がインフレをやっつけるまでは、そんな状況は決してこないんや。逆に株価の下落がパウエルを利するんや。インフレとの戦争が終わったらパウエルとまた友達に戻るんやけどな。

 

 

サンタラリーはどうなるのでしょうか。

 

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