こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの1/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。
また一つのソフトな数字が追加された日やったな。今朝クールなCPIの数字が発表されたで。総合CPIは前月比0.1%低下で、低下は2年半ぶりや。前年同月比では6.5%上昇で2021年10月以降で最も低い伸びや。この発表で、パウエル議長がインフレとの戦争に勝ちつつあることが更にはっきりしたな。ということでダウは+0.64%、SP500は+0.34%、そしてナスダックは+0.64%と続伸の日になったんや。
ということでここから本格的な決算シーズンが始まるにあたり、わいらは差し当たりビッグピクチャーを心配する必要はなくて、マクロ状況というよりは個々の決算に注目して個々の会社の株がどうなるのかをじっくり研究できるというものや。今週のゲームプランでも言うた通り明日から銀行の決算が続々と発表されるわけやが、そして来週も多くの銀行の決算があるわけやが、注目はどれほど悪いローンが増えとるかということや。
もちろん売り上げとEPSのようなヘッドラインの数字も注目やし、高金利状況下でどれだけ儲けとるのかも重要や。銀行の決算は解析するのはシンプルに思えるかもしれんが、そんなことはないんやで。個々の銀行でそれぞれの特有の事情があり、時にそれは一回限りのものだったりもするから、それぞれの銀行を並列に比べることも単純じゃなかったりするんや。
多くの場合銀行株は、決算直後はまず上がって、そしてカンファレンスコールがはじまり、アナリストからの意地悪な質問に答えているうちにその上がりがどんどん無くなっていったりするんや。明日は更にBlackRockの決算発表があるが、CEOのLarry Finkが何をしゃべるのか注目や。彼は株主のために動くからな。株主の権利を重視するんからな。株主のデモクラシーや。明日の朝のSquawk on the Streetで彼と会うのを楽しみにしとるで。
彼のことを考えると今日わいが話したいことにつながってくるんや。今日わいが話したいのは別に、今日も上がったちゃらちゃらしたテクノロジー株のことじゃないで。半導体株のことでもない。そうや、わいが話したいのは実はDisneyのことなんや。まず言うときたいのは、去年DIS株を持っとった人は全員、めちゃめちゃ怒りを感じたやろう。わいも同様や。わいのファンドでこの株を持っとるからな。わいは大損をこいたで。
わいは間違っとったのか?わいは十回以上子供をディズニーランドに連れて行ったことがある。ディズニー映画も大好きや。わいがDIS株をこの番組で薦めはじめたのは、まさに18年も前のことや。そんなわいがこの一年間のディズニー株のパフォーマンスを見てどう思っとるか言うたろうか?激怒りや。めちゃめちゃ怒っとるで。この会社はええ仕事をせんかった。株主のお金を大きく溶かしてしまった。
繰り返すで。株主のお金や。それはすなわち、わいのお金や。少なくともわいのファンドのお金や。DIS株を持っとる人はあなたのお金や。Disneyという会社は株主が持っとるんや。CEOと経営陣に経営を任せとるんや。そして自分たちが投資しとるお金の価値を上げてほしいんや。会社によってはCEOが、上場しとる株式会社のくせして誰にも説明責任を負わないかのようにふるまってしまうが、そして経営陣全体がそうなっとる時もあるが、まあそんなことは、会社の経営がうまくいっていて株価が上がっとったら別に問題にならんで。
ただ、いざ株価のパフォーマンスが冴えない時は、経営陣はつるし上げられるべきなんや。会社が経営に失敗して価値を失ってしまったら、わいは株主やったら、ただ静かにそこから去ることはせんで。責任を問いたい。前CEOのBob Chapekはひどい仕事をしてしもうた。Bob Igerが再登板せざるをえなくなった。そして昨日、経営陣にNikeの前CEOのMark Parkerを追加したんや。チェアマンとしてな。Markは素晴らしい男や。
ちなみにDisneyのパフォーマンスがひどかったのは確かやが、全部が全部Chapekのせいではないんやで。そもそも彼はIgerが指名したわけやしな。そもそも710億ドルもの巨額でFox Entertainmentを買ったのが間違いや。明らかに払い過ぎやったんや。これがDisneyのバランスシートをめちゃめちゃにしてしまった。ということでわいのお金もあなたもお金も無くなってしまったんや。
DisneyはFoxを買ったことで新しいストリーミングサービスを作ろうとしたが、やけどとにかくFoxのシングルプレイヤーにあまりに巨額のお金をつぎ込んだためにワークしなくて、ここの部分はBob Igerに説明責任があるで。Foxの買収に絡んだ人は全員解雇に値するで。そうこうしているうちに、アクティビスト投資家のNelson Peltzが大きなポジションをとってきて、経営に口出ししてきて、11月にChapekがくびになってIgerが戻ってきたんや。
Peltzはヘッジファンドを運営しとる。Trian Fundや。彼のファンドのパフォーマンスは素晴らしいで。長年、年平均で9%もSP500をアウトパフォームしとるんや。HeintzとかP&Gでも大きなポジションをとって経営にかむことで成果を上げてきた。彼が経営陣に入っとる時に売り上げはどんどん成長したし、マーケットシェアも拡大したし、コストは減少したんや。こういう彼のトラックレコードに裏付けされた彼の能力をDisneyは使うべきや。
こんな状況なのにでもDisneyは頑強にPeltzを経営陣に加えることを拒否しとる。こんなに悪い経営をしてきたのにも関わらず、や。なんてことや。ということでPeltzはDisneyの取締役の座を狙った闘争に乗り出したんや。今後は株主総会でどうなるのか問われることになるで。わいはなんでDisneyが彼の力を借りようとせんのか、理解ができない。基本的にフリーアドバイスで強力な推進力が得られるかもしれんのやで。彼のこれまでのトラックレコードを見たらもったいないと言わざるを得んで。
今はDISに投資しとるわいの、そしてあなたのお金がPeltzの取締役就任阻止に向けて使われとる。わいはそれに納得できん。結論やが、PeltzはDisneyを救うことができる。現経営陣はそれを見ることになるやろう。今のDisneyの凋落の原因は現経営陣、そして前経営陣やないか。猛省して新しい勢力を受け入れるんや。
株主総会が楽しみですね。
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