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【ジム・クレイマー】FANGの魔法はとけたんや!死んだんや!羨望の眼差しは消え、残ったのは懐疑論だけや!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの1/30のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

FANGは死んだのかもしれん。別に単純に名前が変わったから死んだんやないで。ただ、FANGと括って捉えることが、未来のマーケットで何も有用じゃなくなってしまっただけや。今日だってそのことを象徴するような日になったで。ダウは-0.77%、SP500は-1.30%、そしてナスダックは一番下落して-1.96%やったんや。今日こそこのFANGに引導を渡す日や。FANGという言葉はこのMad Moneyから生まれた。ちょうど10年前にことや。2013年の2/5やった。

 

当初はFANGはFacebook Amazon Netflix Googleやった。もはやGoogleはApphabetやし、FacebookはMetaや。そしてこの時のFANGにはAppleもMicrosoftもTeslaも入ってなかったんや。今週はMeta, Amazon, Alphabet, Appleの決算発表があるで。わいはこれらの決算に注目するのは重要やと思うが、やけどどういう結果を出してくるのか予想するのはめちゃめちゃ難しいんや。Appleはまだええとして、その他の会社の予想は困難や。

 

なぜ困難かというと、これらの会社はもはやこの決算発表というプロセスを軽視しとるきらいがあるんや。Metaは投資家との対話を全然大事にしない会社や。どのビジネスがどれぐらいうまくいっているのか、知るのは難しいんや。マークザッカーバーグがメタバースについてやっているとか、Reelsが打倒tiktokを目指しとるとか、そういうふわっとしたことはわかるが、結局今どのようにやっとるのか捉えるのは不可能なんや。良いこととしては、株価が下落してきてバリュエーションがリーズナブルになっとることやが、やけどいろいろな事業をやっとるからそのバリュエーションの測り方が困難なんや。

 

今のMeta全体の時価総額はあまりに低く思えるんや。$386 billionは低すぎると思うで。この低さは株を持つ理由になり得るし、もしInstagramとかFacebookとかを切り離してそれぞれの事業にしたらよりわかりやすくなって、それぞれのセグメントの価値は向上するやろう。Amazonも同様やで。eコマース分野もAWSもある。ちなみにMicrosoftの決算でAzureの成長の減速が嫌気されたわけやが、AWSは大丈夫かどうか率直に言うてわからんで。Amazonが今の巨大な時価総額に値するかというと、もっと多くの従業員をカットしたらYesやが、今の18000人規模だとNoやろう。一兆ドルの時価総額に見合うには不十分やと思うで。

 

Netflixはどうや?この会社こそ今の時点で上昇基調にのっとる唯一のFANG会社や。ただもう時価総額は小さくなりすぎとる。たった$157 billionやからな。そしてもはやビジネスモデルが特別でもなんでもないで。今どれほど多くのストリーミングサービスがある?どれほどのオリジナルコンテンツで世の中があふれとる?そしてAlphabetの状況はよりハードや。Metaと同様に、彼らのビジネスを簡単に理解する方法がないんや。あまりに多くのことをやっとるからな。ヘルスケアもやっとるし、AIも自動運転もやっとる。

 

Googleの自動運転のWaymoは既にサンフランシスコやアリゾナのフェニックスとかで自動運転タクシーをやっとるんやが、いよいよエリア拡大フェーズに入っとるんや。わいはSuperbowlでアリゾナにいくから、その時に自動運転タクシーに手を振ってみたいと思うんや。おーい、Waymo-ってな。Alphabetは1.2兆ドルの価値があると思うか?株価は利益の19倍で、巨大なキャッシュを持っとって、わいは今はこの株にそれほど熱意を持っとるわけではないがわいのファンドでは持ち続けとる。

 

しかしこうやってみるとFANGの魔法はもう消え失せたように見える。MetaもGoogleも広告ビジネスやが、今は広告分野はひどい有様や。経済のスローダウンでクライアントは広告にお金を使いたがらないんや。今のような時代というのは過去になかったんや。そしてここで冒頭に言うたことを繰り返すが、これらの会社は決算プロセスを軽視しとる、そのことがわいをいらだたせるんや。別にだからといってFANGの株のバリュエーションが高くなっとると言いたいわけではなく、ただ難しいと言うとるんや。難しすぎるんや。

 

もはやFANGと一くくりにすることになんの意味もない。それはそうや。彼らのビジネスの中身が複雑化して、それらを一緒にすることで得られるものが何もないんやから。わいらは自らのビジネスをわかりやすく株主に説明しようとせん会社は嫌うべきや。なんか全部ディスクローズするのではなくゲームをプレイするような会社にはわいらはうんざりしとる。フットボールチームの監督やったら秘密にせんとあかんこともあるやろう。でも彼らはプライベートな組織や。翻って株式会社で上場しとったら、それはパブリックな会社や。なのに煙にまかれたみたいになる。FANGがもはや敬遠されるのはそういうところや。

 

さあ、ここまでのFANGの話はやめて、残りのAppleの話をしようやないか。わいのオリジナルなFANGにはなかった会社や。木曜日に決算発表があるで。Appleに関してはそれぞれのセグメントでどのようにビジネスがうまくいっているのかの詳細をわかりやすくレポートしてくれる素晴らしい会社や。わいらは確固たる情報を持って売りか買いを判断することができる。どれぐらいのIPhoneが売れているのか。顧客の忠誠度がどれぐらいで、生涯でどれぐらいのお金を払ってくれるのを期待できるのか。

 

MetaもAlphabetもAmazonも、そういう点に関しては比ぶるべくもないで。株価は利益の23倍やが、他の歯磨き粉会社のような消費者製品株よりバリュエーションが安いのは解せないということは前に言うた通りや。だからわいはいつもOwn it don't  trade itと言うとるんや。MetaもAlphabetもマルティプル的にはAppleより低いが、やけど中身がはっきりわからんことが多いから比べようがない、評価しようがない、逆に言うとだから安いとも言えるんや。

 

そういう会社を重要やないと言うとるわけではないで。むしろ逆で、そういう会社でも無視はできないんや。なぜなら時価総額が巨大すぎるからや。ただわいが言いたいのは、FANGに対する好意的な目線はもうすり減ってしまったんや。利益ではなくエンタープライズ全体としてどうなのかで判断せんとあかんくなっとる。もしMetaとかAlphabetがそれぞれのセグメントのビジネスに解体されたらもっとわかりやすくなって、それぞれの価値は総じて上がるやろう。

 

ということで今週の決算でFANGがどうなるのか、わいに聞かんといてくれ。誰にもわからん。ビジネスの細部が理解不能になっとる。彼らは大事なところは結局誰にも言わないで終わるやろう。そして皆がそれにうんざりしとるところが、今のマーケットが銀行や航空宇宙分野やリテールやヘルスケアや石油ガスといった、皆が理解できてきちんと業績をおえる株に傾いとる理由の一つや。オールドファッションなシクリカル株が好まれるのはそういうところもあるんや。こういう会社はわけもわからずに新しい新株を発行したりせんで。自社株買いとか配当できちんと利益を株主に還元するで。いかに自分たちが成熟しとる産業か熟知しとるで。

 

結論やが、FANGの魔法はとけたんや。ひとまとまりにしておいたら羨望のまなざしで見られとった時代はとっくに終わったんや。今はビジネスを捉えることも複雑化しとって、皆はもううんざりや。後に残ったのは懐疑論だけや。でもジム、ウォーレンバフェットはあまりそれぞれのビジネスをバークシャーでクリアにしてないよ?という人がいるかもしれん。バークシャーはその通りやが、彼ほどの長期間の素晴らしいトラックレコードを持っとる人間がおるか?そんな彼を非難できる人間なんかおらんで。FANGとはものが違うんや。

 

 

個人的にはNvidiaに期待しています。

 

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