【ジム・クレイマー】痛みの向こう側に儲けがある！主義主張をいい方向に変えた会社についていけ！【Mad Money】

University of Miamiのゴージャスなキャンパスにきたで。今日は特別なBack to SchoolエディションのMad Moneyやで。わかるでわかるで。あなたは今マーケットにネガティブやろう。今日も上昇した日でダウは-0.11%と下落したがSP500は+1.47%、ナスダックは+3.25%と大きく上がったんや。なんでネガティブか当ててやろうか。そりゃそうやろう。あまりに早くあまりに急激にマーケットが上がりすぎとる。

今マーケットにポジティブになれない理由なんか挙げようと思えばいくらでも挙げれるんや。特にこの二日間、大きくマーケットが上昇した後ではな。だって過去三日間で何が変わったと言うんや？まだインフレは完全にやっつけることは全然できてない。金利は高いままで利上げがあったばっかりや。ロシアとウクライナの戦争は全然終わる気配を見せない。多くの会社が次々と従業員を解雇しとる。

こんなにいろいろあるのに株価はここのところ急激に上がってきて、不安が募るやろ？やけど例えば今まで肉のミンチ機に入れられたようになった株のことを考えてみようやないか。例えばNvidiaや。巨大な半導体会社や。ちょっと前まで半導体株は日々下落し続ける状況やったんや。やけど、そんな状況でも、多少は利確しつつもわいのファンドはNvidiaを持ち続けた。

Nvidiaの半導体はAIの根幹や。そしてわいはわかっとったんや。この類の株は、ボトムをつけたら素早くカムバックすることが多い。一旦売り払って手をこまねいとったらもうこの株に入れんくなってしまう。だからわいは我慢強く持ち続けたんや。何人もの人に言われたで。なんでNvidiaを手放さんの？持っとく意味ある？ってな。そしてカムバックの兆しが来た。ChatGPTが大きな話題になった。それがゲームチェンジャーだとして、それら全ての土台にあるのがNvidiaなんや。

Nvidiaは去年の10月の株価が$108やった時、それは高値から実に60%も下落しとった時だったんやが、それでもわいは信じ続けた。皆わいを笑った。10月のある日の朝のSquak on the Streetでも嘲笑された。でもその時から今どうなってる？株価は倍になっとるやろ。今はAIプレイに参加したければNvidia株がいいという風になっとるやろ。わいはNvidiaが好きすぎで犬の名前もNvidiaとつけとるわけや。

みんなNvidiaはビデオゲームの会社やと思っとる。やけどそれだけではないで。根幹にはイノベーションがあるんや。これからの世界に最も大事なプラットフォームの一つであるAIを支えるんや。もしあなたが痛みに耐えかねてこの株を手放しとったら、今の上がりはとれてないで。ここから学ばんとあかん。

Meta Platformsはどうや？以前恐ろしい決算を発表した時にわいは番組で、そのいけてない決算がどれだけわいのファンドのポートフォリオ、そしてわい自信を傷つけたのか、なじったことがあるで。やけどわいのファンドがこの株を持ち続けとったのは何でや？わいはこの会社はまだ規律をもって経営すれば生まれ変わると信じたからや。昨夜、その兆しが見えたやろ。CEOのマークザッカーバーグは効率性を重視すると言うた。2023年の経営テーマは『効率の年』と言うたんや。より強く、機敏な組織になることに注力していると宣言したんや。

彼は主義主張を変えたんや。彼はもうクレイジーにメタバースにお金をつっこみまくったりしない。彼はいろいろなところで解雇を実行している。そして彼はメタバースで遊ぶんじゃなくてリアルな世界でリアルビジネスに注力しとる。インスタグラムとか、Whatsappでさえな。そしてそれがわいがこの会社に求めとったことや。折に触れてこの番組でも言うとったやろ。今日は株価が+23%と、モンスターな上昇を見せたが、そして底値からもう二倍のところまで上がってきたが、Nvidiaの時も同じやが、クオリティーの高い株で苦しんだ後は常にゲインが待っとるんや。

大事なことやからもう一度言うで。クオリティーの高い株で苦しんだ後は常に儲けが待っとるんや。確かに理想的にはMetaもNvidiaも一昨年の冬前に売っておけばよかったやろう。やけどそれは結果論で往々にしてそういうわけにはいかん。全部のトップとボトムをとれる奴なんかこの世におらん。だから徐々にやっていくんや。わいのファンドの売買を見とったらわかるやろ？高くなったら徐々に利確していく。低くなったら徐々に買い戻す。そしてこういう上昇が来た時に一気に儲かるんや。しつこいようやが、苦しみの後は特に儲かるんや。ということは時に苦しみを、痛みを引き受けんとあかんということや。

そういう意味では今日の引け後はある意味痛みが見えたな。Amazon、Alphabet、Apple、これらが揃って決算発表をしたが、Metaのようにはいかんかったで。Metaのようになるかもしれんという一縷の望みは確かにあったんやが、そうならんかった。Amazonの決算の数字はOKなだけで、EPSは予想を下回ったし、来期のガイダンスも売上高は予想を下回ったで。AWSの弱さも指摘された。別に大型の更なる解雇を発表するわけでもなかった。彼らはもっともっとコストカットが必要や。

Alphabetは売上高もEPSもわずかやがミスした。広告収入が弱かった。Appleも売上高とEPSが予想より下やった。iPhoneの売上高が予想を下回ったし、Macもダメやった。やけどわいはいつも言うとるOwn it don't trade itと今日も言うで。中国の製造の問題でサプライチェーンにトラブルがあったんや。でも長期では期待しとる。$140まで下がったら買い増していこうやないか。Appleのユーザーは20億人や。とんでもない数字や。

今のマーケットで奇妙なところは、いろいろなところで買いの好機が見えるということや。ナスダックはここまで急激に上がった。ホットすぎる。次に行くときかもしれん。NvidiaだってMetaだって株価が下がれば下がるほど好きやった。会社のクオリティーが高くてよく経営されとったら、株価が下がれば下がるほど素晴らしい買いの好機を提供するんや。痛みを感じたらチャンスや。後でそれは報われるんやから。クオリティーの高い会社に限るけどな。

例えばEli Lillyに痛みを感じたで。やけど今こそ買い場やということはCNBC Investing Clubでも言うたで。今の糖尿病治療薬が肥満治療薬としてもFDAの承認を受けたら素晴らしいことになるで。ここでEli Lillyを買ったらもう既に痛みが生まれとるから、ここからはそれほど痛みが無くいけるかもしれん。痛みなくしては大きな儲けは来ないんや。

結論やが、会社が主義主張をいい方にかえたり、良く経営されていたり、規律を持った経営をされていたり、効率のいい経営をされていたり、素晴らしい製品を発明したり、彼ら自身を臨機応変に再発明して進化したりしていたら、その会社についていくべきなんや。そしてその会社の株が下がったらどうするか？クオリティーの高い株やったら簡単にあきらめたら儲けることはできん。下落したところでむしろ買うんや。痛みの向こう側に儲けがあるんやで。