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【ジム・クレイマー】地銀倒産はあとどれぐらいおこるのか?一発目の銃弾は回避したものの。。【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの3/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

ついにFedはもしかしたら金融引き締めを終えたのかもしれん。利上げは終わったのかもしれん。やけどその理由がわいらの理想とは違うんや。理想は、インフレがおさまったから利上げの必要がなくなったというものやが、今回もしかしたら利上げが終わったかもしれないという思惑が飛び交っとるのは、これ以上やると銀行の連鎖倒産がとてつもないことになるかもしれんということや。そしてその問題は実際デフレ的に働くんや。マーケットは今日、もしかしたらパウエル議長は利上げを終了するかもしれんという思惑のもと動いたで。だから特に日中はプラスやったんや。ただ終盤に株価は下がって、今日はダウは-0.28%、SP500は-0.15%、そしてナスダックだけは+0,45%とプラスで終わったんやけどな。

 

皆危機を感じとるから安全な債券に逃避する。そしたら債券価格は上がって金利は低下する。この動きはやはりFedの金融ひきしめは終わったんやないかという思惑にも一致する。2年債利回りは0.5%余り低下して、これで3日連続の低下で、3日間の下げとしては1987年のブラックマンデー以来最大や。10年債金利も6週間ぶりの水準や。ちょっと前までは今月のFOMCで0.5%の利上げがあると皆思っとったんやが、今の金利スワップ市場が織り込んどるのは、0.25%の利上げか、利上げ無しか、半々といったところや。

 

もしFedの利上げが本当に終了したのなら、株式市場にはめちゃめちゃBullishなことや。だから今日だって特に日中は株価が上昇したんや。ただ、その上昇も終わりにかけては持たんかった。なぜか?やっぱり恐怖が蔓延しとるからや。今日の地方銀行株の下げを見たか?PACWは-21%、WALは-47%、FRCは-62%、CMAは-28%、EWBCは-17%、KEYは-27%、ZIONは-26%、CUBIは-24%、そしてVBTXは-22%やったんや。わいはこれらの大きな下げに息をのんだで。FedやFDICが国内全ての預金を保護できるほどの大規模な銀行向け安全措置を新たに発表したが、銀行株の下落は止まらんかった。ただ地方銀行やなくて都市銀行の方はそこまでは下がってないで。

 

先週のSVBの破綻に続いて、昨日はニューヨークを拠点とするシグネチャー・バンクも破綻したで。これはアメリカの銀行破綻としてはSVBに次ぐ、史上三番目の規模や。ちなみに一番は2008年の金融危機で破綻したワシントン・ミューチュアルなんやけどな。SVBの時もそうやったが、このシグネチャー・バンクの破綻でも財務省と銀行規制当局が共同声明で、全ての預金が保護されることが発表されたんや。このシグネチャー・バンクは去年の9月の時点で預金残高の25%ほどが仮想通貨業界からの資金やったんや。

 

こういうニュースが頻発して、これからどこまでこれが広がるのだろうかと不安が蔓延しとるにもかかわらず今日日中に株価が上がったのは、Fedができるだけ多くの地方銀行が継続的にビジネスを出来るように必要な措置をとると発表したからで、更に利上げ停止観測が流れたからや。明日のCPIの発表がどうなるのかというのもFedのこれからの動きに関係してくるやろう。仮に今回0.25%の利上げがあるとしても、これで終了っぽいというシグナルをFedが出すことも考えられる。そして実はわいは今日の日中の株価上昇というマーケットのアクションは正しいものやと思っとるんや。

 

え?なんだって?株価上昇が正しいだって?地銀の連鎖倒産を心配してないの?と思うかもしれんな。First Republicなんか今日62%も株価が下落したわけやから。その疑問の答えは一言で言うと、めちゃめちゃ心配しとる、や。わいは実際めちゃめちゃ心配しとる。わいはここで、たぶん大丈夫だと思うと言いたいところやが、正直に言って、めちゃめちゃ心配しとる。全然持ちこたえられるやろうなという銀行の名前をいっぱいあげられるが、やばいんやないかという銀行の名前もあげることができる。

 

やけど我が国はいろいろな銀行の存在で成り立ってきた国や。どこぞの国みたいに、2-3の大銀行が全部を牛耳っとる国とは違うんや。皆が地銀からお金を引き出してJPMorganに向かうみたいな世の中には絶対にさせないという強い決意が、銀行破綻からのFedの声明で見ることができる。あとは、今まで本当に多くの株がずっとずっとBear Marketモードやった。株価が上昇基調に乗ろうかという時に常にFedが更なる利上げをして株価を下落させてきた。だからその利上げがもう無いんやないかということは、やはりかなりBullishなことなんや。株式市場全体にとっては実はかなりポジティブになるべき時かもしれんのや。

 

今市場に織り込まれとる次回のFOMCの金利引き上げが無しか0.25%になっとるのも、Fedは地銀の連鎖倒産をどうやっても避けたいと思っとるというコンセンサスによるものや。債券金利が下がっとるだけじゃなくて、ドルも下がっとる。これも、特に国際的なビジネスを大規模にやっとる会社にとってはめちゃめちゃプラスなことや。だからP&Gは上がったし、J&Jも上がった。二つともわいのファンドで持っとる銘柄や。ちなみに製薬会社は特に良くやるはずや。なぜならさっきも言うた通り、銀行破綻はデフレ的に働いて、しかもドルを下げる方に働くから、製薬会社にええ状況なんや。

 

今日のテクノロジー会社の上げは、債券金利が下がったことに誘発される自動アルゴリズムによるものが大きいと思うんや。SVB銀行破綻が、そしてそこに至ってしまうほどのテクノロジー会社の不振がどの程度かはまた別の問題で気をつけんとあかん。ただ全部のテクノロジー会社がそうやとは思わん。ドルも下がったらそれが大きく有利に働くものもある。バランスシートが世界一鉄壁のAppleは今日+1.33%も上がっとる。Microsoftも+2.14%や。これらの株がいかに金利高で苦しんできたか、これまで見てきたやろ?今利上げ停止観測が出て、いきなりその状況が変わったというわけや。

 

わいは常々、Don't fight the fedと言うてきた。Fedのタカ派具合が和らぐんやったらもはやFedと戦う必要はない。ただ小さなテクノロジー会社には注意が必要や。利上げが停止するかもしれんからって、利益も出してないようなテクノロジー会社に投資することはまだまだできん。例えば決算があったばかりのGitlabは数字が悪くて時間外で-34%も下落しとる。こういう会社には引き続き、絶対に投資したらあかんのや。

 

まだまだ油断はできん。Fedがサポートするからといって、全ての地銀が助かるとは限らん。連鎖倒産がこれからも続いたら、それだけでシビアなリセッションに陥るには十分かもしれん。ただFedは助けるとはっきり言うた。結論やが、Fedがその助ける姿勢を見せんかったら今頃は確実にリセッションを見据えんとあかんかったやろう。やけどそうじゃなかった。まずはじめの大きな銃弾はわいらは回避できたと思っとる。そして利上げの停止の可能性が取りざたされとることは株式市場全体にはBullishなはずや。ただこれからどれだけの銃弾が襲ってくるのか、地銀の倒産がこれからどのぐらいあるのか、まだまだ油断はできないどころの話ではない。注視していかんとあかん。シビアなリセッションに陥る確率もあるんやで。

 

 

なかなか物事が入り組んできましたね。

 

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