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【ジム・クレイマー】パウエルはなんとかソフトランディングにこぎつけられる道が見えてきた!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの3/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

わいらの経済は消費者中心になりたっとる。コマースの三分の二が消費者についてなんや。ということで経済に重要なのはアメリカの消費者がどれぐらい不安がっているのか、財布のひもが固いのか、ゆるいのか、飢えていないか、もしくはめいっぱい消費を続けているのか。今日は消費者物価指数の発表があって、CPIは前月比0.4%上昇、前年同月比では6.0%上昇と市場予想と一致したんや。食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.5%上昇で予想の0.4%上昇よりちょっと上だったんや。総合CPIの約3分の1は住居費に占められとるが、これは前月比0.8%上昇、家賃は前年同月比で8%以上の上昇率だったんや。

 

この日はダウは+1.06%、SP500は+1.65%、そしてナスダックは+2.14%やったんや。特に引け前にぐぐぐっと株価が戻って大きな上昇の日になったんや。地銀の破綻が心配されとる中、こんな上がりは見せかけやと思うかもしれんが、違うで。実際の株価上昇や。しかし消費者の状態は堅調や。コア指数の上昇に最も寄与したのは住居費の他は、娯楽費、航空運賃とかや。皆COVID自体にたまったお金で、Life is too shortというエトスをもってして旅行をしまくっとるんや。だから航空運賃なんか前月比で6.4%も上昇しとるんや。

 

ただ、Morgan StanleyのアナリストのKaty Hubertyが言うには、消費は強いままだが、消費者の消費は今後スローダウンしていくだろう、ということなんや。次の四半期でどんどんソフトになるはず、ということなんや。クレジットカードのクレジット利用は増加しとるし、皆が永遠に消費し続けられるわけではない。消費者の消費がソフトになったらそれはインフレとの戦いに大きなプラスや。ただでさえ銀行の破綻でFedはもうアグレッシブな利上げをやることができない。今日のCPIの発表で来週のFOMCでの利上げはほぼ0.25%で決まりやろうみたいになっとるが、おそらくそこで利上げはストップせざるを得ないかもしれない。そこでインフレがおさまらなかったらめちゃめちゃ苦しいことになるが、Katyはインフレもどんどんおさまるはずやと言うとるわけや。

 

今日は昨日と対照的に地銀の株が大きく戻ったで。PACWは+34%、WALは+14%、FRCは+27%という具合にな。やけどまあ当然、昨日下落したほどには戻ってないんやけどな。財務省やFedは、どの地銀が破綻しても預金者は保護されるというメッセージをうちだしとるが、わいは今回がおそらくはじめて、グレートリセッション以外で、こんなに巨大な資金の引き出しの動きを見とるんや。今はオンラインプラットフォームが完備しとるから、誰でもただスマホで巨額のお金を銀行から銀行へ簡単に移動することができる。そしてそれが地銀からの資金流出に拍車をかけとる。

 

その中である程度株価が戻ったのはプラスや。ただここからKatyが言うように消費者の状態も悪くなっていくんやったら、ここから先はやっぱり油断できるものではないで。だから来週0.25%の利上げがあった後はやはりパウエルは利上げ停止をせんとあかんかもしれんな。皆この番組を見てくれとる人はわかってくれとると思うが、わいはこのアメリカという国の大きなサポーターで、パウエル議長の支持者や。先週までは金利は6%ぐらいまで達さないとインフレはおさまらんのやないかと思っとった。やけど今は、この銀行破綻の連鎖が心配されとる状況では、5%がせいぜいなんやないかと思っとるんや。

 

しかしSVB等の破綻に際してFedや財務省やFDICがいち早く対策をうって、預金保護を発表して、地銀を救うというメッセージを発したことは素晴らしかったで。そうじゃなければ今頃は信用不安が蔓延して、皆自分のお金を一つ残らず引き出して、連鎖倒産が頻発して、レンディングマーケットがつぶれて、シビアなリセッションに向かっとったやろう。

 

さて、今日はMeta Platformsが約1万人の人員削減計画を明らかにしたよな。去年の11月は1万1000人の削減を実施したんやが、追加の人員削減や。本気で経費節減と効率化を図っとるんや。わいは素晴らしいと思うで。わいは今テクノロジー株が好きや。もし利上げがこれ以上大幅にはされずに、インフレが次の四半期のうちにおちついてくるのなら、特に今まで大きくやられてきたテクノロジーセクターは素晴らしいことになるかもしれんで。ただSVBの破綻の影響とかをまだまだ見極めんとあかん時期や。

 

あと、今日のCPIでハウジングが強かったが、今日の引け後のLennarの決算が素晴らしかったんや。EPSも売上高も予想を上回ったし、来期のガイダンスも、新規受注、出荷、住宅粗利益率、全部予想を上回ったんや。アメリカの事情として家不足があるから、ハウジング業界の活況が続くのは仕方ない面もあると思うが、このことはパウエルにとっては悩みの種になってしまうで。ハウジング業界が強ければ家の値段が下落しないということやからな。

 

銀行破綻の前まではパウエルはインフレとの戦争に負けとると思われとったが、そうじゃないかもしれんとなってきた。消費者の蓄えがようやく無くなってきていて、これからは稼いだ分しか消費できないとなったら消費の減速が予想される。パウエルはなんとかソフトランディングにこぎつけれる道が見えてきたんや。まだまだどうなるかは際際のところや。結論やが、わいはFedはこのまま注意深くソフトランディングを目指してほしいで。来週の利上げに注目や。

 

 

まだまだどうなるか不確定ですね。

 

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