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【ジム・クレイマー】「自信」がマーケットの上昇を支えた一日!Bullが求めていたものが、全てではないが与えられている!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの3/16のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

子供のころから今までずっと、あなたにはほしいものがいっぱいあったことだろう。それらが全部手に入ったことはあるか?ないやろ?だけど、ほしいものを目指していたらそれら全部ではないにせよ、ある程度必要なものは手に入った経験はあるはずや。それがこの銀行破綻からの混乱においておこったことや。時にマーケットは感情的に動いて今回もそうやった。BullとBearが一日一日綱引きをしとる。そして今日はBullがぐっと綱を引き込んだ日になったで。なぜなら今日彼らが求めとったものが見えたからや。それは何かというと、「自信と信頼」や。マーケットが簡単には崩れないだろうという自信や。

 

だからこの日はダウは+1.17%、SP500は+1.76%、そしてなんとナスダックは+2.48%と大きく上昇した日になったんや。じゃあここからどうなるんや?銀行破綻の連鎖というめちゃめちゃ悪いニュースがあって株価が下落してからそれが戻って来た。この後はどうなるんや?ここまで長い間苦しいマーケットやった。大枠でとらえると、ダウとSP500に関しては14.5カ月のベアマーケット、ナスダックに関してはもう16カ月もベアマーケットや。過去のベアマーケットの平均は13カ月やから、それよりももうずっと長いんや。

 

過去16カ月の間、ブルにとっては何もうまくいかない時間やった。株価が上昇基調にのるかなと思ったらインフレの強い数字が出て、Fedの利上げ観測が出て、もしくは実際に急激な利上げを経てきて、そのたびに株価は沈んできたんや。そして先週もその流れのダメ押しが来たかと思ったやろ。インフレはおさまっとるんやないかという期待のもと年初は株があがっとったんやが、そうじゃなかったら先週のパウエルの議会証言はマーケットをけん制するタカ派なものやったんや。

 

簡単にいうとパウエルは、ここまで利上げしてもインフレはおさまらないから、もっとアグレッシブに利上げをしなければいけないと言うたんや。たった先週のことや。ということは来週の3月のFOMCは0.5%の利上げだなということになって、前回の0.25%から再加速という、Bullにとっては悪夢のようなシナリオになることが示唆されとったんや。そしてわいらは最終的に金利は6%までいくしかないやろなとあきらめとった。この時点でまだまだBearの勝ちは続くと思われたんや。

 

ただ、パウエルの議会証言からたった20時間後や。最もデフレ的な現象がおこったんや。このインフレに包まれとる国にいきなりデフレの風穴があいたかのような印象を皆にもたらしたんや。そうや、SVBの破綻や。SVBというのはテクノロジー会社偏重で、いわばパウエルがインフレ戦争においてターゲットにしとったようなところや。ベンチャーキャピタルからの資金によって風船のようにバリュエーションが膨らみ続けるテクノロジー会社のお金が集まっとったのがSVBや。それらのテクノロジー会社で大金を儲けた者たちが海岸沿いの別荘を買いあさってインフレを加速させていく。

 

それがSVBの破綻で蒸発した、もしくは砂上の楼閣やったようになっとるんや。そうなった時に、今までBullがやられてきてBearが勝利をおさめてきたファクターが一瞬にして入れ替わったんや。債券はどんどん買われて、債券金利は急激に下がったんや。シグネチャーバンクも破綻して、そして今週に入ってからのクレディスイス銀行の問題や。クレディスイスはマネーロンダリングとか汚職、スパイ行為、顧客情報のリークとかのスキャンダルがあいついで、破綻したアルケゴス・キャピタル・マネジメントにも関わっとって、多くの顧客がどんどんこの銀行から真名れとったんにゃ。そして去年の広範囲は前例に無い規模の顧客流出が進んだ。

 

株価を見るとだから、ずいぶん前から右肩下がりや。その状態でSVBはSignature Bank破綻でいきなり銀行破綻がフォーカスされた矢先、筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクが追加投資をすることはないと言明したことで株価が急落したんや。ただ、これはリーマン破綻とは全然違うで。クレディスイスはSVBとかリーマンに比べると手元流動性はまだ潤沢にあって、そして更にスイスの連邦金融市場監督機構とスイス国立銀行が昨日、クレディスイスへの流動性支援を発表して、今日はスイス国立銀行から最大500億スイス・フランを借り入れる計画を発表して、だから株価は底からは持ち直したんや。ほしいもの全てではないにせよ、必要なものが与えられた例や。

 

SVB、Signature Bankに次ぐ破綻先と思われとったのはFirst Republicやが、今日この銀行も株価が反転したで。なぜならアメリカ政府の調停によって、複数の大手銀行が合計で約300億ドルをこの銀行に預け入れることで合意したからや。これもほしいもの全てではないにせよ、必要なものが与えられた例や。ただまだまだ油断ならんということで時間外でまた株価は戻っとるんやけどな。ただわいはこの銀行は次の破綻先というよりは、破綻から救われた例になると思っとるんや。

 

そうこうしているうちに今のマーケットで素晴らしくやっとるのは、メガキャップのテクノロジー会社になったんや。だからナスダックは+2.48%も上がっとるんや。そして今日の引け後のFedexの決算は素晴らしくて、決算発表ご時間外で株価が噴いとる。じゃあここから一直線にBullの勝ちになっていくのか?そう急ぐんやないで。わいの過去40年の経験から言うと、Bearはこんなに簡単にはあきらめないで。銀行が多少救われたって、これから企業の業績はどうなっていくのか、経済のスローダウンはどうなのか、彼らはそこを考えとるやろう。

 

しかし今はそんなことは関係ないともいえる。なぜなら長らくBullを苦しめてきたインフレーションスパイラルが、そして金利上昇スパイラルがSVB破綻で変わったかもしれんからや。来週のパウエルは利上げは0.25%ではあるかもしれんが、もう0.5%の利上げをすることは無いやろう。利上げ無しもまだ選択肢にあるかもしれん。注目しようやないか。大事なのはたった8日前、パウエルはタカ派やった。0.5%の利上げをやる気満々やった。彼はそれをやる必要がなくなったんや。見方を変えると彼の仕事をSVB破綻がある意味やってくれたともいえる。

 

確かにBullはインフレがおさまって利上げが停止するという理想的な展開は得られなかった。やけど違う形で利上げの停止とソフトランディングがあるかもしれん。結論やが、求めとる全てのものではないにせよ、必要なものは得られるもんなんや。銀行は必要なサポートを受ける方向や。SVBとかの破綻はデフレ的に働き、もやはパウエルは0.5%の利上げは必要なものとしてやらなくてよくなって、その結果Bullには必要な金融引き締めの減速が与えられるやろう。まだまだ銀行の状況は予断を許さないが、来週のFOMCが最注目で、それにしても今は銀行破綻でBullに必要なものが与えられとる状況になっとるんや。

 

 

トランプ時代がなつかしいですね。

 

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