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【ジム・クレイマー】銀行が救われたらテクノロジー株は下がる!?銀行破綻を願っているわけではないが。。【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの3/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

あかんよあかん。油断したらあかん。銀行の危機は終わってない。そこは間違えたらあかん。やけど少なくとも、こういう風に落ち着くよという事例が出てきたことは確かや。だからわいはちょっと言葉遣いをダウングレードして、危機(Crisis)じゃなくて窮地(jam)と呼ぶことにしたい。銀行の窮地や。それが今日見られたことや。何があったのかというと、First Citizensが経営破綻したSVBを買収することで合意したんや。あれ、First Citizensってそんなに大きな地銀やったっけ?と思う人がおるかもしれんな。FRBのデータによると、2022年末時点でFirst Citizensは資産ベースでアメリカ30位や。

 

こんな中規模の銀行でも買収が可能なんや。なぜならその合意にはSVBの資産約720億ドル相当を165億ドルのディスカウントで取得することが含まれとるんや。スウィートなディールや。お得に見える。だからFirst Citiznesの株をショートしていた人は今日は焼かれたんや。株価はなんと54%も上がったんやで。こういうポジティブなニュースもあって今日はダウは+0.60%、SP500は+0.16%と上がったんやが、ナスダックは-0.47%と下落したんや。後ほどなんでナスダックだけ下がったのかは説明するで。

 

今回のFirst Citizensの買収のような例が今の銀行が窮地に陥っとることに対する答えになるんか?わいはそう願うで。ただ今回このようなことが可能だったのは、SVBが完全にもう破綻して株価が0になって、政府がSVBを管理しとったからや。こうやってきちんと破綻してると、次の買い手に対するリスクの大部分が取り除かれる状態になるからええんや。だからまだ破綻していない、ただ窮地に陥っとる銀行をぽんぽん救えるかというとそれは違うで。

 

ということはどういうことかというと、First Republicの危機は去ってないということや。FRC株は今日の入りで大きく上がっとって$16を超えとったんやが、どんどん下がって$13台で終えたんや。ただこれでも金曜日から考えると+11.81%増や。まだこのFirst Republicを丸ごと救おうという銀行は現れてないんや。今の段階で潜在的なリスクを全部込みで引き受けたい銀行なんかおらんやろう。まだ今日だって株価が上がるのは早すぎたんや。もっと株価はどんどん下がらんと、解決の目を見ることはないで。

 

わいは今の状態でどうやったらFirst Republicが救われるかなとこの週末も考えとったんやが、わいにはそのようなプランは考えつかんかった。これは悪いニュースや。ただいいニュースとしては、政府はどんどん積極的に何とかしようと動いとるということや。それがFirst CitizensのSVB買収で見えたことや。そしてFirst Citizensのその動きが好感されて株価が爆上がりしたことや。こういう動きはじゃあ、株式市場にとってはどういう意味があるんや?

 

先週Fedは0.5%でなく、0.25%の利上げを決定した。銀行破綻がなければFedは0.5%の利上げをやっとったはずや。Fedはインフレをやっつけないとあかんが、だからといって利上げをどんどんやると銀行破綻の連鎖を引き起こしてしまう。今回First Citizensの買収が好感されたのは、それぞれの銀行がきちんと、自分たちがどれぐらい引き受けられるのかも熟慮できるということが示されたということなんや。ただこういう銀行の窮地というのは、利上げと同じようなインパクトを持ってしまうということなんや。

 

First Republicは48時間で破綻したSVBと違ってある程度のデポジットのベースもある。ただあなたが本当にFirst Republicにお金を預けとったらどうや?平静でいられるか?別にここでこの銀行を信じ切ることでヒーローになっても何の意味もないやろ?安全策をとりたいやろ?FDICの保険では25万ドルまでしか保証されんのやで。そして多くのFirst Republicの顧客はリッチで、ずっと多くのお金を預けとることが多いんやで。ただもちろんFirst Republicはただ座して死を待つだけの置物じゃないで。Fedからもお金を借りれるやろう。政府もFedもFDICも実際何とかするやろう。

 

実際そういうことを考えるとわいは今日は、先週よりもよりポジティブなんや。先週イエレン財務長官が全部を無差別に救うことができないというたやろ。パウエルがFOMC後の会見でしゃべっとる時と同時期にや。それでやっぱり何かおかしいんやないかと皆自信を無くして株が売られたやろ。それ以前は何があっても政府が銀行を救ってくれると皆思っとったから余計びっくりしたわけや。そして最悪預金者は保護されても株の買い手や債券の持ち手は結局救済されんのやないか、その疑念が強くなった。ただ、こういう、二歩進んで一歩下がるというような状況はマーケットを取り巻く状況でいつものことや。

 

Fedが今一番重視しとるのが賃金インフレや。その過熱ぶりがきちんと止まるまでは利上げを止めることはないやろう。賃金インフレはじゃあどうやってとめればええんや?それは一つには、皆がビジネスの拡張をやめたら賃金インフレはひとりでに止まるんや。そしてその方向に持っていくために、Fedは利上げをして、お金を借りることをより難しくしとるわけや。ただ、この方法と同じで、より早い方法で同じ結果を導くものがあるで。こっちのほうがずっと危険な方法やが、その方法が何かというと、実に金融システムのパニックがおこることなんや。

 

銀行が危ないってなってみ?そもそも銀行はお金をほいほい人に貸すことをせんようになるやろう。利上げでビジネスの拡張がないのと同じ結果や。だからわいはこの銀行の危機、いや、危機じゃなくて窮地と言うんやったな、どちらでもええが、この銀行の窮地が、下手したら1%の利上げと同等かもしれんのや。だから銀行の破綻というのはこれ以上にないぐらいのデフレ的に働く要因となるんや。延々と徐々に徐々に金利が上がっていくよりも、金融システムの危機の方がよほどショッキングなことや。やけどそれでインフレがおさまる方向にいくのかもしれんのや。

 

誤解せんでくれよ?わいはもっともっと銀行危機があらわになってどんどんインフレがおさまればいいのにと言ってるんやないで?この方法はインフレをおさめるのに最悪な方法や。もっと状況が悪化すればええと願っとるわけでは決してなくて、だからFirst Citizensの買収はええニュースやと言うたやろ?ただFedが先週0.5%の利上げをせずに0.25%でとどめたのはSVBのような破綻する銀行が連鎖的に出てこないことを防ぐためで、その動きはテクノロジー株にとって追い風やった。利上げペースが鈍化するんやから。利下げまでマーケットは見通しとるんやから。

 

ただ、SVBが救われたとなったらどうや?それが逆流するやろ?だから今日はナスダックが下落した、すなわちテクノロジー株が下落したんや。ビッグテックがのきなみ下落したで。AppleとかMetaとかAlphabetとかMicrosoftとかな。銀行にとってええことはテクノロジー株にとって悪いことになってしまっとるんや。そしてしかし結局、SVBは買収されたけれども、First Republicはどうなるのかまだまだ全然わからんで。

 

ただ今日の結論やが、このミニ銀行危機、もしくは銀行の窮地が続けば続くほど、それのインパクトが薄れながらずっといくということで、Fedが利上げをやり続けんとあかんことになる。一方で、もし大きな銀行が引き続き破綻するようなことがあったら、わいらは金融引き締めサイクルの終わりにずっと早く近づくやろう。そうなったらFedはもうあなたの敵ではなくなる。ただ銀行破綻はわいらに多くの痛みをもたらすで。どうなるか引き続き注目や。

 

 

まだまだどうなるかわかりませんね。

 

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