こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/5のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今週ずっと、乗り越えるべきハードルのことを語ってきた。四つのハードルがあったわけやが、そのうちの三つが、FOMCとアップルの決算と雇用統計やった。別にどれも完ぺきとは言わんが、全部乗り越えたような感じや。だから今日は大きな上昇の日になって、ダウは+1.65%、SP500は+2.25%、そしてナスダックは+1.85%だったんや。この上昇は良かったで。ハードルをクリアしたらきちんとリリーフラリーがあると言うことがわかったからな。
さて、今週はFedが0.25%の利上げを発表して、この銀行危機の時に利上げするなんてと思った人もおるはずや。わいはパウエル議長が銀行危機を正しくとらえられてないんやないかと指摘したやろ。やけど今日の雇用統計を見たか?めちゃめちゃ強い数字やったやろ?いくらFirst Republicが今週破綻したばかりやからといって、やっぱりこの強い雇用統計の数字を見たら、今回の利上げは正当化されたように思えるで。もしかしたら次のFOMCでも0.25%の利上げがあるかもしれん、それぐらいの強さやったで。今日の雇用統計は強くてFedがあまり見たくないものだったかもしれんが、やけどこれは経済の打たれ強さを示すものでもあるんや。驚くべき打たれ強さや。
Appleの決算についてはもうあまりいうことがないで。一つ言うべきことがあるとしたら、今まで通りのことだけや。Own it, don’t trade itや。この世界でベストの会社の株を、短期的な悪評とかで手放すのは愚かなことや。そのことが改めて証明されたような決算やったな。似たような株価の動きはわいのファンドが持っとる銘柄で多くおこっとるで。例えばAMDや。雌伏の時を経て今の状況がある。わいのファンドが持ち続けとるのもこういう時のためにや。いちいち半導体のビジネスサイクルがどうとかで全部手放したりしていたら、儲けられるものも儲けられなくなるんや。雌伏の時も楽しめるようになれば一人前なんやで。
ここまでMad Moneyを見てくれとる人ならわかると思うが、まだ一つハードルが残っとるよな。そうや、債務上限の問題や。これが最難関なのは今まで言うてきた通りや。やけどこれはまだまだこれからずっと注意しないといけないことで、まずは来週のゲームプランを言ってみようやないか。次の週は今週よりずっと簡単やと思うで。
まずは週末にウォーレンバフェットのバークシャーハサウェイの年会があるんや。これがあった後の月曜日というのは往々にして株式市場の動きがええんや。なぜなら、ウォーレンバフェットという男はアメリカ経済の強さを信じ続けとる男で、株式市場に大きくコミットし続けとる男やからや。彼の楽観姿勢がマーケットを励ますんや。ちなみにそのことを知っとる人は今日株式市場にのったと思うで。今日の株の上りにはそういう部分もあるんや。長年有名なパターンやからな。売る人は月曜日の日中に売ったりすると思うけどな。だからもしあなたが来週株を買いたければ、いったん売りが落ち着いたりするのを待った方がええかもしれんのやで。
月曜日にはTyson Foodsの決算発表もあるが、この会社がビートを発表するのはinconceivableや。考えづらいで。ダメな会社というのが板についてきとる。Paypalも決算発表があるが、これも同様や。それまでよりは前の決算は悪くはなかったけどな。アップサイドが見たいのなら、更に月曜日に決算があるSkyworksSolutionsがええで。Appleの決算が良かったのは知っとるやろ。iPhoneの売り上げは予想以上やったやろ。ということはAppleとビジネスをしているSkyworksSolutionsもええかもしれんやろ。
火曜日はAir Products and Chemicalsの決算発表があるで。化学会社は経済活動に広く結びついとるから注目や。わいのファンドはLindeを持っとってこの会社を信じとる。CNBC Investing Clubのメンバーの人やったらわかるやろ。もしAir Products and Chemicalsの決算が冴えなくて株価が下がって、セクター全体の下落がおこってそれに巻き込まれてLindeも下がるようなら、それは買い増しの好機になるかもしれんで。
火曜日は更にGlobalfoundriesの決算発表があるで。半導体メーカーやが、まだまだ半導体業界で、半導体不足という話が聞こえてくるんやが、本当なのかどうか、この決算で見てみようやないか。ただ、今は半導体を理解するのにめちゃめちゃ難しい時や。なぜなら、それぞれの半導体のサブセクターで、ビジネスサイクルの乖離がひどくなってきとるからや。車載半導体とPCの半導体とデータセンターの半導体のサイクルが違ってきとって、ひとまとまりに理解することができないんや。ちなみにPC分野が一番状況が悪いで。
さて、ウォーレンバフェットに戻ると、彼の最近のお気に入り株はOxidental Petroleumや。今週末もこの株についてええ話をすると思うんや。火曜日にこの会社の決算が更にあるんやが、ええ発表になるのかどうか聞いてみようやないか。あと、旅行分野は変わらずにめちゃめちゃホットや。ただ、Mariiottとか他の旅行株がその恩恵を享受しとるのに、なかなかAirbnbはその波に乗れてないように見える。今回の火曜日の決算が分岐点となるのかどうかに注目や。
さて、この週唯一の大事なマクロの数字は、水曜日の朝に発表される、CPI、消費者物価指数や。わいはこの数字は今はまたホットなものになってしまうと思うで。確かにガソリン価格とかはクラッシュしとるからええんやが、やっぱり家賃が高いと思うんや。そして家賃がCPIに大きく影響するファクターなんや。
水曜日の朝は更にWendy’sの決算発表があるで。マクドナルドや他のレストランチェーンの好決算を考えると、この決算も素晴らしいものになって不思議はないで。やけどこの会社がもっともっと儲けたければNvidiaのCEOのJensen Huangに連絡をとって、ドライブスルーの窓口の店員をAIにするべきや。そうしてもっと収益性を高めるんや。疲れもせず文句も言わず決して間違えないAI店員を導入するべきや。
水曜日の引け後はDisneyの決算があるで。今日DIS株は上昇したが特に理由はなかったんや。この前のチャートの回でブレイクアウト予想もあったが、わいはCNBC Investing Clubのメンバーには、この決算というよりは次の決算を狙おうという話をしとるんや。まだまだCEOのBob Igerにはこの決算で結果を出すのは時間が足りなすぎるかもしれんからな。
さて、今週はモールのキングのSimon Property Groupの素晴らしい決算があったわけやが、ということは木曜日に決算があるTapestryの決算もええということなんやろうか?わいはここで、素晴らしい決算なんやないかと言い切りたいところやが、やけどわからんから、こういうリテールに今賭けたい時はMasterCardを買うのがええと言うとくで。
更に木曜日に決算があるYetiはどうや?皆Yetiの製品が大好きやろ?わいもクーラーボックスを持っとるが、やけどこの会社は株としてはここのところええわけではないで。わいはこの会社は素晴らしいと思っとるし、今回の決算も大丈夫やと思うが、彼らの知的財産を他の会社が奪っとるケースが見られるのが悲しいで。
最後に金曜日やがFedの委員のJames Bullardがしゃべるで。彼はFedがインフレ撲滅の役割があるとはっきりいいながら、今は金融引き締めサイクルの終盤にあるとはっきり言うとるんや。もし銀行危機がこれからもはげしくなるようやと、金融引き締めがやりすぎやという方向に向かうかもしれん。そうなった時に彼がどういうことを言うのか、注目や。
結論やが、この週はリアルな厳しい難局というのがないんや。ただ債務上限問題の締め切りがどんどん迫ってきとることも確かや。わいは今のところ、債務上限問題は大丈夫やとも悲惨やとも、どちらにも極端にはふれる感じではないで。ただ2011年にSP500が19%下落したことからもわかるように、完全に大丈夫やと思うのは間違いや。そういうことが今回おこってもわいは驚かんで。だからこそ、株式市場が上がるにつれてポジションを軽くしながら現金を厚くしていくべきなんや。この金曜日に新しいラリーがはじまったのかもしれん。次の週それが続くかもしれん。ということは現金をつくるチャンスが来るということなんや。
現金化を少しでもいいからしなければ。
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