こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/11のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日のような日は、バットを肩の上において構えてさあ球をうってやろうかという気にはなかなかなりにくいで。ダウは-0.66%、SP500は-0.17%、そしてナスダックは+0.18%やったんや。いくつかのビッグテック株とかが上がっただけで概ね下落株が多い日になったんや。こういう下落の日はわいはいつもやったら、買いを考えようぜというんや。そして今だってそう言いたくてうずうずしとる。なぜなら水曜日のCPIに続いて今日発表されたPPIの数字もよそうより低い伸びやったし、新規失業保険申請件数も増加しとったからや。
ということはどういうことかというと、Fedの利上げがきいとるということや。そして、もしかしたら喫緊ではFedの利上げは必要ないんやないかということや。わいは経済は更なる追加利上げ無しでも十分冷えとると思っとるで。ただ、だからここで買えといいたいところやが、そう積極的に言うことはできん。なぜならやっぱり債務上限問題がどんどんクローズアップされとるからや。2011年の時にマーケットが債務上限問題で19%も下がったことを考えると、今回だってまだまだ下落する余地があると思うからや。
もしかしたら史上初のデフォルトがあるのか、ということまで言われとる。民主党も共和党もそんなことをして経済をめちゃくちゃにしたくないはずやが、今はデフォルトすら選択肢として出てきとる状態や。今月末がリミットかもしれんのや。交渉はどうなっとるかというと、民主党のバイデン大統領はあまり交渉して譲歩したくないという姿勢がありありと出とる。一方で共和党のマッカーシー下院議長は協議する気まんまんやが、やけどこちらも意義のある妥協に向けて建設的な議論をしようという姿勢ではない。
結局両者歩み寄るしかしょうがないわけで、ただバイデンがかなり譲歩せんとあかんのやないか。しかもバイデンとマッカーシーの立場を見ると対等ではないように見える。バイデンは再選に意欲をもやしとるから、ここでこけることはできん。デフォルトがおこったり、そうでなくてもシビアなリセッションが来たり、今の最高責任者としてかなり危うくなる。一方マッカーシーは、デフォルトはおこしたくないとは思っとるやろうが、やけどおこったって彼が職を失うということはない。むしろ現大統領の至らなさのせいにできるかもしれんという思惑がある。そしてその思惑こそが多くのトラブルのもとになっとるわけや。
わいは政治を語る男ではない。株を語る男や。政治の世界で妥協がどうとかそういうのはそっちでやってくれたらええ。わいは株の男として、株ではどういう妥協をすべきなのか、それを語りたいんや。そして幸運なことに、わいらは似たような状況が2011年にあったから、その状況を学べるんや。あの時はほとんどデフォルトするんやないかという感じやった。その時にどの株がダメだったのか。逆にどの株がいち早くボトムをつけてその後の立ち上がりも良かったのか。そういうことを知っておくと、今回にも活かせるかもしれんやろ。
2011年にワークしたことが今回もワークするかもしれん。前回良かった四つのセクターをあげておきたいんや。まず一つ目は製薬株や。これはあなた達にも予想がしやすいんやないか?ウォール街がおそれとるのは、デフォルトとかがシビアなリセッションを引き起こすということや。だからそういう時にも良くやるリセッションプルーフの製薬株がええんや。前回の2011年はMerckとかがいち早く立ち上がった。やけど今回はわいは勢いのあるEli Lillyを推すで。
アルツハイマー治療薬のいいニュースがあったばかりやが、やっぱり注目はマンジャロや。糖尿病治療薬としてだけではなく減量薬としても承認をうけたら素晴らしいことになるで。アメリカでは肥満がめちゃめちゃ大きな問題になっとるから、売り上げの伸びは凄まじいはずや。だからわいのファンドもこの株の大きなポジションを持っとるんや。マンジャロは高血圧にも高コレステロールにも効果があるしな。
前回の債務上限問題でいち早くボトムをつけたセクターの二つ目は、一般消費財セクターや。2011年の時はP&Gのパフォーマンスは良かったし、あとは最近JNJからスピンオフしたばかりのKenvueも狙えるんやないか。Coca Colaも前回強かったんやが、今回はよりPepsicoを推すで。2011年の時より彼らのスナックビジネスがわいらに浸透しとるからな。食品関係がよければMondelezとかHersheyがアメージングなパフォーマーや。
あとはColgateもあげておくが、これらに共通するのが強いブランド力と価格決定力や。今まで値上げでコスト増の部分を顧客に転嫁してきた。コモディティー価格が下がって原材料コストが下がって輸送コストが下がって、サプライチェーン問題も終わって、ここから更に全体のコストが下がってきて利益が更に増大するはずや。これらの銘柄のうち一つはポートフォリオにいれておくべきやと思うで。
前回の債務上限問題でいち早くボトムをつけた三つ目のセクターはファーストフードのセクターや。McDonald、Yum Brands、Chipotle、Restaurant Brands、ここら辺や。昨日聞いたWendy'sの決算も良かったと思うで。あと、四つ目のセクターはテクノロジー株や。2011年と違う所は、今はやっぱりAIに注目やということや。AIはこれからもどんどん進化して、人々の生活に入り込んでくる。そこのところを握る会社がこれから強いんや。
今あげておきたいのは、Chat GPTにもがっつりかんでいるMicrosoft、まだまだ検索の牙城が崩れないGoogle、AIでアップルのプライバシー制限等の問題をどんどん回避しながら顧客に最上の広告を届けることができるようになったMeta Platformsや。そしてそのAIのシステムを支えているのがNvidiaのGPUや。これらの銘柄も少なくとも一つはポートフォリオにいれておかんとあかんと思うで。
さて、2011年の時に立ち上がりが早かった四つのセクターとその注目銘柄を言うたわけやが、今これらを買えというとるんやないで。まだまだ株式市場の下落を待ってほしんや。債務上限問題でマーケットが打撃をうけるのはこれからやろうからな。今日と明日、バイデン大統領とマッカーシー下院議長の協議が行われる予定やったが、それが来週に延期されたんや。まだまだ来週も波乱があるかもしれん。
結論やが、これらの四つのセクター以外のセクターは2011年の時はパフォーマンスがひどかった。一日一日株価が下がっていった。これら四つのセクターも下落を全部免れたわけでは全然ない。やけど傷が比較的あさく、持ち直した後の立ち上がりが素早かった。前回の教訓を今回にいかそうやないか。今後株価が下落していくにつれて、こういう株をポートフォリオに追加してほしいんや。
まだまだもめそうですよね。
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