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【ジム・クレイマー】難解なマーケットを読み解くと。。【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの5/22のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

債務上限問題の協議を皆見守っとるわけやが、それに対するマーケットの動きはポジティブよな。ディフェンシブ銘柄以外の銘柄は大きく上がった銘柄も多いんや。まあただ、今日の終盤は株価がどんどん垂れて、ダウは-0.42%、SP500は+0.02%、そしてナスダックは+0.50%だったんや。

 

今日のマーケットの動きは何を示しとるかというと、債務上限問題はマーケットは全然気にしてないと言うとるかのようや。デフォルトも全然心配してないかのような動きや。マーケットは粘り強さを見せとる。でもなんでや?債務上限問題なんてとるに足らない問題だなんて決めつけることがあってええんやろうか?

 

今日のマーケットは利益をあげていないダメな会社の株が大きく上がったんや。キャシーウッドが好きなような会社の株や。あとは悪い決算を発表した会社の株も上がった。あとは、テクノロジー界隈でここのところの再注目はAIなんやが、AIがこのまま進歩したらビジネスがうまくいかなくなるんやないかと脅かされとる会社の株も上がったんや。Twillioとか見てみ?今日は12%以上も上がったんやで。

 

逆に下がったのはなんや?この対比は興味深いで。債務上限問題の協議が破綻して政府がデフォルトするリスクを考えるとこういう株やろうというディフェンシブ株が今日は軒並み下がったんや。PepsicoとかGeneral MillsとかMcDonaldsとかP&Gとかや。これらの会社の株はFedが引き起こすと思われていたリセッションのリスクに対応するためにここまで大きく上がってきとったんやが、今日は下落したんや。

 

今日の動きを見るに、誰も債務上限問題がこじれてデフォルトになるとは思ってないかのようや。どうせ茶番なんでしょ、と皆が思っとるかのようや。あの2011年の時に債券の格下げで株価が下落したときも、結局後からみたらいい買い場になっているということがあるから、どう転んでも大丈夫やと思っているかのようや。

 

ただ、違った見方もできるんや。最近のレポートでは消費者製品会社のYoYの比較での成長は、今後は今までみたいにホットにならないんやないかということなんや。わいはその見方には賛成していなくて、コストがどんどんまだ下がっているのに、商品の値段は下がってないわけやから、これからも利益は伸び続けると思っとる。わいは消費者製品会社は今スウィートスポットにおると思っていて、それこそ債務上限問題の協議が決裂しても大丈夫なほどやと思っとるんや。今回の下落だって一日とか二日でボトムをつけると思うんや。

 

ただ、やっぱりここまでいけてなかった利益も出していないような会社の株が、今日のタイミングで大きく上がるのはおかしく思わんか?他が沈むことでその資金が回って来とるのか?そこのところを考えるために、仮に本当に政府のデフォルトがおこったらどのセクターが打撃を受けるのか考えてみようやないか。

 

まずは不動産関係は全部あかんことになるやろう。なぜなら債券の長期金利が跳ね上がることでローン金利も跳ね上がることが必至やからな。後は銀行も打撃を受けるやろう。政府がデフォルトに陥ったら銀行はもはやどうしていいかわからなくなってしまうんや。全ての銀行の株が打撃をうけるやろう。ただ、銀行に関しては、Pacwestが資産の売却を進めとって、なんとかなるんやないかという雰囲気になってきとるのはいいニュースや。ただこれは今の銀行危機に関する良いニュースで、政府のデフォルトがおこったらという仮定とは別の話や。

 

あとは、お金を借りなければいけないユーティリティー会社も打撃を受けるやろう。Dominion Energyなんか52週底値を更新しとる。今の5%の配当も安全なのかどうか、今一度問う必要があるで。最後に、皆がその物を買う時にローンを組まないといけないような製品を作っとる会社も大きな打撃を受けるやろう。例えば車会社や。だから、今日はフォードはいいニュースがあって、バッテリー用リチウムに関する新たな供給取引を発表できたし、後はキャッシュフローも予想よりいいとCEOのJim Farleyが言うたんやが、それでも株価は上に行かんかったんや。

 

こういう株が下がったから利益を出してないグロース株は上がったのか?まだ他にも可能な説明があるかもしれん。さっき言うたように、デフォルトは実体経済を痛めつけるわけやが、グロース株の多くが所属しとるニューエコノミーはそれほど痛まないんやないかということが一つあげられる。テクノロジー会社は消費者の消費能力が落ちてもそこまで関係ない会社も多い。

 

あとはそういう利益を出していないグロース株は今まで痛めつけられてきたし、今回の決算後も売られた株が多かったから、ショートカバーがおこったということもあるやろう。Upstartなんか今日クレジット問題が発覚したが、株価は爆上がりや。PayPalですら上がっとる。マーケットで最もSupeculativeやと思われとる部分が上がっとるんや。

 

まあでも繰り返すが、2011年の債券の格下げの時も結局いい買い場だったから、結局大丈夫なんじゃないかと思って皆こういう動きにのっとるのかもしれん。そして結局どの国からもお金がなくなることはない。アメリカだって経済が成長しとるから借金が大きくなるのも当たり前で、債務上限はただの体裁の問題と見ることもできる。ただ、債務上限問題が民主党と共和党の恰好のお互いの主義を押し付けあう場になることで、アメリカの国家としての体裁が疑われて、ドルの基軸通貨としての立場が弱くなることは避けないといけない。

 

結論やが、少なくともこの日は、結局誰も債務上限問題を恐れていないということが明らかになった。ただ、株式市場や債券市場全体を俯瞰すると、みんなの貪欲さが行き過ぎているのではと思わなくもない。果たして結局債務上限問題の協議がどうなるのか、まだまだ推移を注意深く見守りながら、今日のような動きが続くと決めつけずにいかないといけないんや。

 

 

マーケットは難解ですね。

 

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