こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/8のMad Moneyはどうだったでしょうか。
近頃話題の中心になっとるのはやはりAIや。多くのアナリストもAIについてポジティブなことを口にする。そういう動きがピンアクションとなって、AIがわいらのGDPを加速させる、となって、どんどんポジティブな雰囲気が醸造されていく。ただ、反面一貫してAIのポテンシャルに懐疑的なアナリストもおる。そういう人達には、AIの凄さがピンとこない。AIが世界を大きく変えるといってもピンとこない。
今日はダウは+0.50%、SP500は+0.62%、そしてナスダックは+1.02%と上昇の日になったわけやが、今日も特にナスダックは好調で、それはやはりAIへのポジティブさがけん引しとる。今朝は何が強かったかというとAdobeや。この会社はAdobe Summit EMEA 2023でGenerativeAIを搭載した新しいAdobe Fireflyを企業向けに提供することを発表したからや。Adobe Firefly エンタープライズ版は、急増するデジタルコンテンツ需要やその展開規模にそれぞれの顧客の会社が、コストを抑えながらコンテンツ制作を簡素化・加速することで対応できるように設計されとるんや。Adobe Fireflyはコンテンツにクレデンシャルタグをつけることで、そのコンテンツの作成日時や作成ツールを保存して、信頼性と透明性が組み込むんや。
Adobeが素晴らしいコンセプトを語ってくれたわけやが、一例やが、もしあなたが服をデザインしとったとして、その装飾について悩んどるとしよう。左肩のところにレモンの装飾をつけたいんやが、それをつけることで全体的なデザインが台無しになったらどうしようと悩んどるとする。りんごの方がええかしらと思ったりする。実際につくってみないと感じがわからんぞ、と今までだったら悩むところや。そしてとりあえず二週間かけてレモンのバージョンをつくって、やっぱりリンゴの方が良かったかしらとなる。ここまででどれだけの思考と生産の時間を無駄にしとる?
AIを装備したAdobeのFireflyを使えば、そんなデザインの変化を驚くべき速さと現実味を持って、多くの選択肢と共に提示してくれる。ものの二分で、従来の決定よりも優れた決定ができるようになる。わいはAIが全部決めてくれると言うとるわけではないで。最終的に思考して決定するのは人間や。やけどAIのパワーが、今までやったら思考の材料不足で悩んでいるところを補ってくれる。今までだったら実際に試作しなければいけないところを補ってくれる。その部分でとてつもない効率化が実現されるんや。デザイナーは何十時間も、最終産物とは関係ないものをつくることに時間をつかっとった。それがぐっと短くなるんや。
かようにAdobeのソフトウェアはクリエイティブな職業の人達全員の効率を飛躍的に上げるやろう。Adobe株は今日5%も上がったが、ポテンシャルを考えるとまだまだやと思うべきや。様々な職業において効率が1000倍、10000倍、下手したらずっとそれより上の効率になるかもしれんのや。そうなった時にアメリカのGDPの伸びはどうなると思う?効率化がGDPを加速させるのは自明に思わんか?そしてこういうことが生産性の肝で、革新性の基やと思うやろ?
そしてこれらを可能にしとるのが、今まで何回も言うてきたがNvidiaや。CEOのJensen Huangが台湾のComputex 2023でスピーチをして、わいはその内容は世界中のビジネスマンが聞くべきやと思うんや。彼は、わいが今Adobeの一例を挙げたようなことを、もっともっと多くの例を並べてAIの未来を説明したんや。彼は現代の知性の巨人の一人や。だからわいは昔から現代のダビンチと言うとるわけや。
Jensenは近未来においてAIの最も大きな貢献は製造業の分野やろうと言うたんや。何兆ドル規模の製造業の工場において、どうやってラインを組むのか、どこにどう配置したら無駄がなくなるのか、今までは手探りで工場を作って組み立てた。そして、次につくらんとあかん製品がちょっとだけ変化が必要だとした場合、その変化をどうやって工場内で配置するかというのも、手探りでやっとったんや。変化が倍々で増えると、その効率性の計算は指数関数的に増えていき、最も効率の良い製造工場の設計、建設、改築というものは今までは不可能やったんや。ある程度のところで作ってみて、どうなるかやってみる。そしてうまくいかないところはまた大掛かりな工事で直す。さっきあげた服の例でレモンかリンゴかというのと基本的には一緒や。やけど服をつくるよりも製造工場のコストの方がバカ高い。
Jensenが言うのはこうや。AIを作って工場のデジタルツインを作るんや。そして実現したい変化を実際に工場を変化させるまえに、デジタル上でシミュレーションをするんや。AIが最適解を導きだしてくれる。ものすごいコンピューティングパワーがいるわけや。例えばBMWはNvidiaと組んで実際にこういうことをやっとるわけやが、自動車の組み立てを考えたらどれほど複雑なことか、ちょっとは想像がつくやろ?BMWは2025年から年に15万台をつくる工場をハンガリーに作っとるが、Nvidiaがこれをバックアップしとる。効率化を成し遂げられたら、どれほどの資金がセーブできるか。とてつもない額やというのは想像できるやろ?何十億ドル、何千億ドルの建設費と時間の無駄をカットできるのかもしれんのや。
こういうことを一つ一つ考えてみ?AIがこれからの世界を変えていくときに、どれほどの価値を生み出すかなんて、計算は不可能や。そしてそれがGDPを引き上げることは容易に考えられるやろ?ここでわいが指摘したいのは、今あげたような例はBusiness to Businessやということや。B to Cではないんや。消費者には実は見えづらいところこそが、AIが最もパワーを発揮するところであるということなんや。製造のどこにミスがあるのか、どこが非効率なのか。見つけるのはAIなんや。コンピューターの組み立ての際に効率化をはかるだけでも6兆ドルのコスト削減と言われとる。
広告ビジネスだって、それぞれの個人にぴったりの広告を見つけるのにAIが大活躍や。7000億位ドルの市場やで。自動スピーチの分野、自動翻訳の分野でも、これからもAIの需要は伸びていくやろう。人間のカスタマーサービスからAI店員に置き換わっていって、疲れ知らずのより優秀な、どの言語でもしゃべれるAI店員が業界を席捲するやろう。Jack in the Boxは既にドライブスルーで使っとって、CEOのDarin Harrisは、コスト削減だけではなく、実際AI店員の方がミスが少なくて優秀やと言うとるんや。優秀な店員がいたらどうや?あなたはもっとその店のものを買いたくなるやろ?この会社がやっとることはいろんな会社がすぐ真似するやろう。
Nvidiaは多くのプロジェクトでGoogle Cloud、Meta、Microsoftとチームを組んで、AIの可能性を広げとる。Nvidiaだけでも素晴らしいことがいっぱいできているのに、この先英知の集まり方といったらすごいことになるで。そしてその取り組み全てを支えとるのが、Nvidiaの、なんとquintillionの計算ができるGPUや。quintillion ってわかるか?BillionのBillionやで。ゼロが18個つくんや。わいにとってはそんなとてつもないコンピューティングパワーは何にも意味をなさんが、このパワーの増大が全てやとわかる人にはわかるんや。そしてスピードが全てなことを多くのエンジニアがわかっとるがゆえにNvidiaのマシーンの注文はさばききれないぐらい殺到しとるわけや。数か月前には想像もできなかった大変化や。
MarvelだってBroadcomだってNvidiaとパートナーシップを組んでビジネスをやっとる。AIが全てのビジネスの効率化を推し進める肝でそれを支えるのがNvidiaなんや。もう一度言うが、これはB-to-Bやからあなたにはわかりづらいかもしれん。別にAIは人を火星に送れるわけではない。ウクライナでの戦争を止めれるわけではない。世界の飢餓問題を解決できるわけではない。だけどとてつもない効率化がこれから待っとるんや。
結論やが、AIはそのビジネスの規模や機会を考えると、わいらのほとんどが認識しとるよりもずっと大きな価値があるんや。正確な数値はとてもじゃないけど計算できないほどの価値や。AIは過大評価されている、AIは誇大宣伝されすぎている、それはそういうこともあるかもしれん。やけどほとんどの場合、本当にそうなのかきちんと考えてみ?AIはもはや成熟している、この言葉に関しては完全にうそっぱちなんや。騙されるんやないで。
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