アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】異なる4つのグループがこぞって株を買うという矛盾!ブルマーケットとはかくありきも、結局正しいものは1つだけ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

ブルマーケットでは、皆が何かしら理由を見つけて株を買おうとするんや。もしその理由が理にかなってなかったり間違ってたりしても、たいていの人は関係なく株を買うんや。株を買いたいという気持ちが先にあり、そこに理由をあてはめる形になってしまう。今日もそういう日になって、ダウは+1.26%、SP500は+1.22%、そしてナスダックは+1.15%と、高値で引けたんや。昨日Fedで利上げなしという発表の後にパウエル議長が会見して、その時にまだまだ道のりは遠いとくぎをさしたのにも関わらずこの上昇や。

 

昨日のFOMC後にパウエル会見はかなり警戒されとったんや。ネガティブサプライズで超タカ派なことをパウエルが言ったらどうしようと思われとった。Fedの声明とパウエル会見で株価は一旦大きく下がったが、その後皆がそれらを十分咀嚼したらまた株価が戻ってきて、そして今日は続伸するという日になったんや。多くの人が今は買いやと思った。昨日のパウエル議長が言ったことをふまえて、やっぱり買いやと思った。もしかしたら株を買いたいから買いやと思いこんだのかもしれん。買いの理由をただ自分で作ったのかもしれん。

 

今買い手を支配しとるのはアニマルスピリッツや。そしてアニマルスピリッツというものは、実にいろいろな買いの理由を思いつくのに便利なものなんや。わいがそういうことを感じたいくつかのことを言っていこうやないか。昨日のFedでは、いい話ばかりではなかったよな。まだまだインフレは高すぎる。今回は利上げをストップしたが、ここからまだまだ利上げが必要になることが予想されるとはっきりFedは打ち出した。利上げは一時停止なだけであって休止ではないとはっきりとメッセージを発した。

 

その上でわいが見た一つ目のグループの買い手は、Fedを信用していないというグループや。どうせパウエルはブラフを言うとるだけやろう。また利上げがある可能性のことを言及したが、たぶんそんなものはないんやないか。追加利上げを更にしたらそれこそ経済が壊れてしまう。ただ経済が過熱しすぎたら困るから、口ではくぎをさしているだけや。そういう風に思っとるグループがおる。こういうグループは何を買いに走ったか?それは例えば工業株や。

 

実際に物を作ってそれで利益をあげとる会社の株が買われた。例えばCaterpillarや。インフラ投資法案のお金がこれから流れ込んでその追い風をうけるだろう会社や。これからまだまだどんどん道路がつくられる。インフラがつくられる。今ブームになっとるAI関連だって、どんどんデータセンターがつくられて、アメリカ国内の半導体ファウンドリーも作られる。作る部分は建設工事で、全部Caterpillarに関わるものや。わいはCAT株を例にあげたのは、この株はもしFedがインフレを厳しく取り締まる時にやられる株やからや。ということはこの株を買っとる人たちは、Fedは口先だけで、追加利上げはないと思っとるということや。彼らはもう利上げは終わったと思っとる。一時停止でもスキップでもなく、終了やと思っとる。だからこの株はこの短期間で大きく上がっとるわけや。

 

もちろんCAT株をショートしとる人もおるやろう。そういう人たちは何を思っとるかと言うと、リセッションを警戒しとるんや。ただショートしとる人もここまで株価が上がると、株を買い戻すしかないで。ぼやぼやしてると大損してしまうからな。そしてそういうショートが焼かれていることも株価の上昇に寄与しとるわけや。さて、Fedの言うことを信じない人たちが一つ目のグループやったんやが、二つ目のグループは一つ目とは逆のグループや。彼らはFedの言葉を文字通りにうけとって、まだまだ追加利上げはあるやろうと思っとる。そうなると経済のグロースがネガティブなシナリオでも十分大丈夫な株、例えばEli Lillyを買おうかとなるんや。

 

大きな製薬会社は程度の差はあれリセッションプルーフや。Eli Lillyは二つもメガブロックバスター薬になるかもしれん薬を抱えとる。一つ目はいつも言うてきたマンジャロや。糖尿病治療薬やが、減量薬としてのアプルーブを期待されとって、近い将来それはおこるとされとる。高血圧にも二日酔いにもきくとされとる。そっちの臨床試験も行われとるところや。この薬を飲むと、大量に飲酒した人でもまるで爽快な朝を迎えたようになるということや。Eli Lillyは多くの現金を持っとって、それをつかってマンジャロを大量につくる工場を作っとる。Eli Lillyはアルツハイマー治療薬も注目や。Biogenのものよりええ薬やとわいは思っとるんや。

 

JNJだってええで。多くの素晴らしい薬のフランチャイズを持っとるし、医療機器ビジネスは今火を噴いとる。まだまだCOVID時代からのバックログが溜まっとるんや。たしかにこの株はタルクの裁判の件とかで今までいけてない動きやが、Fedがまだ経済を痛めつけるやろうと思っとる人はこの株は買い時やで。リスクリワード的にあうと思うで。そしてわいのファンドはCATもLLYもJNJも全部持っとるんや。分散化が大事やと思っとるからな。

 

三つ目のグループは大きく動いとるものなら何でも買ってやろうというグループや。今日わいらは本当に素晴らしいIPOを目の当たりにしたばかりや。地中海料理のレストランチェーンのCAVAがIPOして、上場直後に株価が二倍に跳ね上がったんや。このレストランがアメリカ全土で愛されとる証拠や。わいはCAVAは長期の上昇ストーリーを持っとると思うし、だから倍になっても驚かんが、やけど注意深くいかないといけないとはくぎをさしておくで。こんなに短期間に倍になったらわいやったら一旦は売るけどな。ただ買い手はどんどん買われる株を見て更に買っていくんや。まさに乗り遅れたくない、FOMOの動きや。こういう動きこそ以前のカジノのような株式市場が戻って来た証拠でもある。

 

最後、四つ目のグループは、ショートをしとったマネーマネジャーたちや。CATのところでも言うたが、インフレはおさまらず経済の減速が見込まれるということでショートしとる人が大勢おった。ところがことここに至っては、あまりに株が好調でこのままだと焼かれて、マネーマネジャーは一年のパフォーマンスもめちゃめちゃになってしまうという危険性から、どんどんショートポジションを解除して株を買い戻しとる。その動きにのっとる株が多くあるんや。

 

ここまでテクノロジー株は大きく上がってきて、人によってはもうピークをつけたんやないかと言う人もいるが、そういうショートカバーの理由でまだまだ上がっとるんや。例えばAdobeは引け後に素晴らしい決算を発表して株価が大きく続伸しとる。オラクルの決算だって良くて株価が上がっとる。

 

結論やが、こういう四つの一見矛盾するグループがいて、どのグループの行動も株を買う方向につながって、だからいろいろな株が一斉に上がっとるように見える。今日のような素晴らしい上昇の日が生まれるのはそのためや。だけど、わかっとかんとあかん。この四つのグループのうち真の正解者は一つだけや。間違っとるグループは後々痛い目を見る。やけど今はどのグループも賭けに乗ったばかりの状態やからまだまだ株が上がる。ほとんど全ての種類の株が上がるのはそういう背景があるからやが、それをきちんと頭に入れて、注意深くいかんとあかんで。

 

 

ここのところの上昇の勢いが凄すぎます。。。

 

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