こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/26のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日の株式市場は株が続落したよな。ダウは-0.04%、SP500は-0.45%、そしてナスダックは-1.16%やったんや。こういう時こそ規律が何よりも大事やということを思い出してほしい。どれだけあなたがある株を愛していて、その根底にあるストーリーに魅了されていても、もしルールが売りだと示していたら売らなければいけない。これがわいがわいの長い投資生活から学んだ一番大事なことや。ルールを守らなければいけない。
それではわいのルールはどこから来たのか?別に天から降りてきたわけでもなければ、大昔の石板に刻まれていたわけでもなければ、物理学の法則のようなものでもない。ルールというのはわいの経験から来とる。わいはこの株式市場の世界で40年以上過ごして、その間に様々な痛い目を見ながら投資における間違いのないルールを一つ一つ理解してきた。わいはあなた達には、わいのように痛い目にあわずに投資を続けてほしいんや。だからわいのルールを伝えたいんや。皆が皆、わいがおかした株式投資の間違いと同じ間違いを繰り返さんでもええやろ。わいはあなたにわいの全キャリアから学んだことの恩恵を受けてほしいんや。
だから今日、わいはわいの最も重要な投資のルールのいくつかをいっていくで。普遍的なルールや。今までも何回も言ってきて、基本的なものもあると思うが、ルールと言うのは何回も聞いて体に刻み込むべきことなんや。わいはヘッジファンド時代、何回も痛い目を見たのは、ルールを設定してからの時もあったで。例えば、今日ぐらいは特別にルールを守ってもええやろう、チートデイにしよう、といって規律を守らない時があって、そしてそのたびにほとんどいつも痛い目に遭った。そういう経験があるからこそ、ここでルールを頭に刻み込むことの重要さと、それを守ることの重要さを強調しておきたい。
それでは最も重要なルールからいくで。まず第一のルールは、「Bullはお金を稼ぐ。Bearもお金を稼ぐ。しかし、欲豚は屠殺される」ということや。あなたが強気一本のブルなら上昇相場では成功するからいいだろう。あなたが弱気一本のベアでも下げ相場では成功するから、それもいいだろう。しかしあなたが大きく含み益を得た時に、部分的にでも儲けを実現しようとしなし欲張り豚なら、あなたは大やけどをして、いずれ株式市場から退場するだろう。
わいはこの格言をヘッジファンドのSteinhardt Partnersのデスクではじめて聞いたんや。わいがある株で大きな含み益を出している時、Michael Steinhardtがわいにこの言葉を投げかけたんや。儲けを大きく放置しすぎているんじゃないか、欲豚になっているのではないか、とな。わいはその時はピンとこんかった。そしてその言葉を無視したがためにはじめは大きな儲けを手にしたんや。もちろんその後、何があったか皆さんにはわかるやろう?世の常や。セルオフがきて、わいの儲けはちょっぴりになってしまったんや。人というのはやっぱり身に染みた時にわかるもんやな、その時はじめてこの格言の意味が心に刻まれたんや。
問題は、自分自身が貪欲になっているのをどうやって判断するか、ということやが、例えばNASDAQは2020年3月から2021年11月までに倍以上に上昇したんやが、もしあなたがそのことに満足していないのなら、あなたが必要なのは投資アドバイスではなく、精神科医や。まさに欲豚や。その後ナスダックは大きく下がったわけやが、もし利益を確保していたなら、あなたは大きな下落を避けることができたやろう。もし自分の勝ち馬に乗り続けていたなら、大部分あるいはすべてのお金を返さなければならなかったかもしれん。
欲豚状態にははっきりした基準があるわけやないが、自分でわかるやろ?例えばナスダックが高値を更新し続けている時テクノロジー株を持っていて、もっと待てばもっと上がる、更に待てば更に上がると盲目的に思っとったら、それはあなたは欲豚や。リスクを意識的に無視するのも欲豚や。2008年の金融危機でも、いや、大丈夫なはずやと、根拠のない自信から株を持ち続けたら、それは欲豚や。健全な常識こそ最善の判断基準やとわいは信じとるんや。
なんでこのルールが重要なのか、それは簡単や。わいの主要な目標の一つは、あなたがゲームに参加し続けることを助けることや。株式市場はずっとい続けることが困難な部分なんや。難しい期間を乗り越えるために短期的な痛みを受け入れること。それが難しいわけや。リーマンショックやドットコムバブルで破産した人々は、彼らがテーブルから何も取らず、いつまでも儲けを確定しなかった人たちや。だからわいは頻繁に、CNBC investing clubのメンバーには言うんや。あなたはちょっとは利確したか?それともあなたは貪欲になりすぎてないか?
あなたが所有している株がクラッシュするときをあなたは決して知ることはできん。あなたは市場が一掃されるときを決して知ることができん。だからこそ、あまりに儲けが膨らんでいても少しも利確しなかったとすれば、それはもう罪に等しいんや。確定的なことは何もない。それが株式市場や。もしあなたが株価が永遠に一直線に上がり続けると想定しているなら、あまりにもおめでたい頭の持ち主というしかない。株式投資だって、それ以外のどんな商売だって、例外なく、これ以上払うのは馬鹿げているという価格水準があるんや。なにとういうわけか株式市場になると、株価はいつまで上がっても大丈夫で、ずっと持っているべきだと思っとる人が多い。
わいを有名にした一つの出来事として、2000年3月のITバブルの崩壊の10日前に、含み益を全部実現してから売りに転じたということがあるんや。なんでこんな離れ業ができたんかとたびたび聞かれたが、わいの答えはこうや。「欲豚になりたくなかったから。」わいがあの時株を売り払った際も、大多数の投資家はなんやかんやともっともらしい理由をつけて、まだまだ株式市場はいけると言って、ポジションを大きく持っとったんや。やけどわいはこの格言が心にあったおかげで大丈夫やったんや。
確かに株式市場は永遠に上がり続けるんやないかと思うぐらい上昇が続く時もある。わいがFAANGという言葉を作った時は、どの会社も好調で、やけどそんな時でも例えばわいはAmazonを利確したりしたんや。その後更にAmazonは50%上がったが、そのことの後悔よりも、むしろ欲豚になりすぎることの方が怖いんや。2000年や2008年のクラッシュは二世代にわたる投資家を痛めつけた、そういう時が来ないと誰が言えるんや?
ということで、Bullはお金を稼ぐ、Bearもお金を稼ぐ、しかし欲張り豚は死あるのみだということを理解しておいてくれ。二つ目のルールにいこう。それは「税金は払ってもOKや」ということや。税金を払うのが好きな人はいないやろう。こと税金に限っては皆払うのを毛嫌いして、どうにかして納税額を低く抑えられないか腐心するんや。特に株式投資をしている人の中には、病的にキャピタルゲイン税を払うことを嫌がってしまう人がいる。やからわいはこのルールを二番目に持って来とるんや。人々はしばしば、巨額な含み益を抱えて、やけど税金を払うことが嫌ということが頭にちらつくこともあって、それを利確しなかったりするんや。
例えば何年か前にある有名なヘッジファンドマネジャーがMacysの株を買うことを薦めとったことがあった。そしてその薦めで株を買った人ははじめは調子よく上がっていっとってMacys株を長年持っとった人も含めて多くの人がただただ上昇に乗っとったんや。利確したら税金を払わんとあかんということも頭にあったやろう。そうしたらショッピングモールの不振が来て、株価は半分になってしまったんや。わいはただずっと株を持ち続けることが正義やと思いこんどる人に何の同情もせんで。わいは含み益はしばしば、その価値の持続可能性がないことを知っとる。やけど皆、ロードオブザリングのゴラムのように、「自分は何も聞いてない、何も聞こえない」と、わいの言うことを聞かずにただただ株を持っとるんや。
あるいは2000年の3月にわいが「株を売り払ってこのドットコムバブルから撤退すべし」と多くの人にアドバイスした時、1000通以上もの抗議メールが届いて、その非難には、「そんなことしたら巨額の税金がとられるじゃないか」というものもあった。当時多くの人が短期の値上がり益を抱えていて、確かに短期利益の税金は長期保有の場合よりかなり高いんや。やけをわいは皆に返事を書いて、「利益を実現しない間は儲けとはいえん。税務署なんか問題やない」と送ったんや。やけどやっぱりゴラムのように皆耳を貸さんかった。
ただ今でも折に触れて、後悔のメールをしてくれる人もおる。税金を心配するあまり利益を実現せずに放置して、十分に利が乗っていたポートフォリオを大赤字にしてしまったことを後悔しとるんや。もし保有銘柄があまりにも急に値上がりして、大きく反落する可能性があると思ったら、税金を理由に売りそびれては絶対にあかんのや。税金というのは決して企業のファンダメンタルズを変える要因ではないことは自明や。税金を投資判断の基準にしたらあかんのや。
税金というのは利益の中からとられるものや。税金をとられても残りは利益や。やけど税金を払うのが嫌やからと利確せずにぼーっとして株価が半値になってみ?利益がふきとんでみ?どっちが得かバカじゃなければわかるやろ?税金のことなんか一切頭から追い払って、必要な利確は断行するんや。税金を怖がる前に損失を怖がるんや。このことを覚えといたらあなたは後悔せんで。
ルールはいつも大事ですね。
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