【ジム・クレイマー】どれだけ素晴らしい企業の株も、ポートフォリオであまりに大きな割合を占めてはいけない！【Mad Money】

さて、今は市場が一息ついて、一握りの株だけが指数を支えている状況なわけやが、今のリーダーシップ銘柄はこのままその地位を保ち続けるのか。それともセクターの交代がここからでてくるのか。どんな状況であれ、分散されたポートフォリオを持つことは大切や。だからわいはAm I Diversifyというゲームが好きなんや。どういうゲームかと言うと、あなたがわいに電話をかけて、自分のトップ5の保有株を教えてくれて、わいはあなたのポートフォリオが十分に多様化しているかどうかを診断するというものや。もしかしたらちょっと変えてみたらとsuggestすることもあるで。ということでボビーさんから始めよう。ニューヨークのボビーさん、こんにちや。

こんにちはジム、長い間リスナーでクラブメンバーです。あなたの助けに本当に感謝しています。私のトップ5の保有株はアップル、JPモルガン、J&J、P&G、コカコーラですが、分散されてますか。

なるほど、なかなか興味深いで。まずAppleはわいがいつもOwn it, don't trade itと言っとる株や。わいのファンドももちろん長期保有しとる。JPモルガンは、最も偉大な銀行の一つや。ここまではええやろう。ただ、あとの三つ、J&JとP&Gとコカ・コーラは全部消費者製品の企業ではないかと思う人もおるかもしれんな。ただわいはそうは思わんのや。P&Gは消費者製品の会社やが、コカコーラは飲み物の会社で、J&Jは医薬品と医療機器の会社や。実際J&Jは消費者製品グループをスピンオフしたからな。ということで、この五つは銀行、テクノロジー、医薬品、ドリンク、消費者製品会社ということで、素晴らしい分散が聞いていると思うで。次に、アラバマのクリスさんや。クリスよ、何を持っとる？

ジム、私の電話に出てくれてありがとう。私の株はMicrosoft、Eli Lilly、Visa、Home Depot、そしてThermoFisherです。

これもまた興味深いな。Home Depotはクラシックな小売業で、ハウジングやリノベーション、リモデリングに大きく依存しとる。ThermoFisherはコロナ時代に素晴らしいブームがあってCOVIDとの戦いに大きく貢献した企業や。その反動でポストCOVID時代に、COVID時代との比較だと業績が出てないように見えるということで苦しんどったんやが、今そういう状況が終わりつつあるのかもしれん。まだ状況は厳しいかもしれんが、そしてたった今ここという意味で言えばいい株ではないかもしれんが、やけど大丈夫やで。MicrosoftはAIへの投資もあって素晴らしいで。Visaはオリジナルのフィンテックであり、Eli LillyはJ&Jを追い越して現在はアメリカで最大の医薬品会社や。ということでこのポートフォリオは、医薬品会社、小売業者、医療機器会社、テクノロジー会社、フィンテック会社や。これこそ素晴らしい分散やと思うで。次はウィスコンシン州のブレイズさんにいってみよう、ブレイズさん、トップ５はなんや？

ジムよ、私は年齢を重ねるにつれて、配当にますます興味が出てきました。少なくとも2％の配当を持つ株でポートフォリオを固めたいと思っています。私の5つの株式はBroadcom、Archer Daniels Midland、Marathon Petroleum、JP Morgan、Verizonです。分散がきいていますか？

なるほどなるほど。まずArcher Daniels Midlandは素晴らしい農業会社や。Marathon Petroleumは素晴らしい石油会社で、JP Morganは素晴らしい銀行や。Broadcomは非常に高い利回りのテクノロジー企業で半導体を製造しとる。ここまではええ。ただ最後、問題はVerizonや。ちょっと心配しとるんや。7％の配当利回りが高すぎると思うんや。マーケットはこの会社のキャッシュフローを疑問視して、この配当を本当に維持できるのかどうか、疑問に思っとることやろう。わいはだから、利回りが高すぎるためにVerizonは買いたくないな。競争力のある配当株で成長もあるということで、例えばさっきも出てきたJ&Jはどうや？鉄壁のトリプルAのバランスシートで3％の配当や。Verizonを変えるとポートフォリオがずっと良くなると思うで。次はアリゾナのウィリアムさんや。

私はトップ５銘柄とそれがポートフォリオに占める割合を言いたいと思います。Appleが53.1％、Microsoftが7.3％、LyondellBasellが4.6％、ABBVが4.3％、Iron Mountainが3.9％です。どう思いますか？

なるほどなるほど、ウィリアムはパーセンテージの内訳を教えてくれたが、明らかに、彼がAppleに過剰に投資しとるよな。ここにわいがつっこむことは皆も予想できたことやろう。いくらOwn it, don't trade itといっても、ポジションが大きくなりすぎたら利確しなければいけないんや。この前も、利確とOwn it, don't trade itはどっちが大事かという質問がメンバーから出た時に答えたのが、規律を利確を優先させるべきということや。だから、ここはAppleの保有比率を減らして再配分する必要があるで。Microsoftは素晴らしいハイクオリティーな株や。Iron Mountain、ABBV、LyondellBasellも良い配当がある。化学、テクノロジー、医薬品ということで、ちょっとテクノロジーによっとるかもしれんが、まあそれはええとしても、やっぱり目はAppleの過剰投資の方にいってしまうで。いくらAppleが素晴らしい企業であるとはいえ、一つの株に50％以上を投じるべきではないんや。実際、一つの特定の株に20％以上を投じるべきではないと思うで。最後に、ワシントン州のテリーさん、いってみようやないか。

ジム、私はあなたに感謝しています。57歳という早めの年にリタイア退職できたのはあなたの指南のおかげです。あなたが日々私たちに教えてくれることに感謝しています。私のトップ5の保有株はEli Lilly、Nvidia、Caterpillar、Halliburton、Raytheonです。

こういう、自分の人生が良い方向に向かったと言ってくれる人がいることが、わいにとって何よりの励みになるんや。さて、Caterpillarは過小評価された株やが、連邦政府からのインフラ投資で5兆ドルが彼らに向けて流れてくるんや。Eli Lillyはさっき言うたようにアメリカで最大の製薬会社で、糖尿病、減量、アルツハイマー病の薬を持っとる。NvidiaはAIの全ての源で、Own it, don't trade itと、わいがAppleとNvidiaだけ言うとるんや。Halliburtonは石油サービス業界で、現在はそれほど好調ではないけど、いくつか好調じゃない株を持つべきで、分散されたポートフォリオを持つとそうなりがちなんや。Raytheonは防衛企業で、素晴らしい仕事をしとると思うで。ということで、航空宇宙防衛、石油サービス、AI関連のテクノロジー、製薬、建設機械と、多岐にわたる分野が含まれとって、これこそが最も分散されたポートフォリオや。素晴らしいからこのコーナーの最後を締めくくるのにふさわしかったで。