アメリカ発ーマカベェの米株取引

アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

景況 銘柄

【ジム・クレイマー】このままブルマーケットが続くほど甘くはない!?ブルを殺す潜在的要因10個!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/19のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

わいらはブルマーケットにおる。ウォール街がようやくそう自信を持って認識したかのようや。実際、わいらは去年の秋にインフレがピークに達して以来、ブルマーケットの中におるんや。やけどここで疑問なのは、このブルマーケットはどこまで続くのかということや。果たしてここから一転、ベアマーケットに変わることがないのか、ここが重要よな。

 

そこのところが話題になっとるから、今朝のsquawk on the streetでもDavid Faberがわいに、今のマーケットの好調さが崩れるとしたらそれはどういう要因だと思う?と聞いたんや。Bullがやられるとしたらそれは何によってなのか。わいは考えてみたわけや。今日はダウは+0.31%、SP500は+0.24%、そしてナスダックは+0.03%と引き続き続伸の日になったが、そんな好調な日でもここまでマーケットが上がってくると、それがいつまで続くのか、この好調さがダメになるとしたら何によってなのかを考えることは重要なんや。

 

ということで、Bullがやられるとしたらどういう要因があるのか、最初にあげたいのはやはりインフレや。最近の最高のパフォーマーであるMSFTとかAAPLとかGOOGLとかADBEは同じニュースで何回も上昇しとるんや。これはいわゆる「Multiple Expansion」として知られとることや。ウォール街はインフレと国債利回りが低い世界で株に対してより多くのお金を払うんや。そしてそれはわいは正しいことやと思うで。

 

ただそのMultiple Expansionで株が上がるのは、基本的な決まっとることというよりは、投資家の認識の変化で株が上がるという側面が大きいんや。もちろん金利が低くなるであろう未来を思い描けたら、それが利益の加速と結びついて株式市場全体の景色を変えるのは理に適っとることや。ということはその逆もしかりということなんや。例えば、インフレが再び過熱した場合、それは再び株式市場を下方向に動かすやろう。

 

家の需要がまだまだ強くて家の値段が上がり続けたり、来年度に更にインフラ投資法案からのお金で賃金インフレがひどくなったり、そういうことになったら、今のこのラリーの最前線にいたテクノロジー株のリーダーシップに終止符が打たれるかもしれん。そこのところはこれからも注視していかんとあかんのや。

 

Bullがやられる要因の第二は、第一のインフレの過熱と連動しとるんやが、Fedが金利を高すぎるところまで引き上げるということや。そうなったら短期国債の金利が引き上がって、そうなるとリスクフリーで皆が金利分の儲けをとれるようになるわけやから、株は不利になっていくんや。だからもし短期金利が十分に高くなったら、株式市場からは水のように資金が流出するかもしれん。わいは、Fedは金利をもうそれほど高くする必要はないと思っとるんやが、果たしてFedはどう動くやろうか。

 

Bullがやられる要因の第三は、マーケットのバブルがひどい状態まで膨れ上がってしまうことや。いろいろな銘柄に肯定的な動きが狂ったレベルに達することというのは株式市場においてはあり得ることなんや。わいはそれが本当に心配や。今だと例えばAIや。AIに関連したものに何でも投資するというフレーズを多くの人が口にするにつれてわいは心配になるんや。

 

例えばMicrosoftがOffice 365に搭載されるAI製品「Co-Pilot」を一人当たり月額30ドルに料金を設定するというニュースで上がったのはええとして、やけどこの日はAppleがGenerative AIの開発に取り組んでいて、独自のフレームワーク、AJAXを構築したり、AppleGPTというチャットボットの試験をしているということで株価が上がって、一時株価は最高値を更新したんや。SalesforceもAIの価格表を発表したことで株価が急騰したりしとる。

 

わいはこれらのAI関連のニュースは、いちいち何十億ドルものデジタル市場資本を増やすべき出来事ではないと思うんや。マーケットのあぶくが見えるで。一連のAI関連の動きの核はやはりNvidiaで、もしこの株が何らかの理由でつまずいたら、それはAI全体の動きをクラッシュさせることにもなりかねん。わいは今のところそれを引き起こすかもしれんということを想像することはできんが、やけどずっと心安らかにおれるかというとそうではなくなってきとるで。

 

Bullがやられる要因の第四は、外的な問題として、中国が台湾を侵略したいと考えていることが挙げらるんや。もし中国が台湾を成功裏に支配下に置けば、アメリカ経済にとってはそれは災害級の事態になるやろう。なぜなら、わいらの半導体の多くが台湾から来ているからや。いうても中国共産党はこれを実行しない可能性は高いとわいは思っとって、なぜならそれは第三次世界大戦を引き起こすリスクを冒すことになるからや。

 

やけど実際に台湾が侵攻される可能性は、わいが思うよりもずっと高いと専門家が警鐘をならしとるのは事実や。イエレン財務長官が中国訪問をした直後に中国の戦闘機がすぐに台湾上空を領空侵犯した。すなわちそういうことや。誰もロシアがウクライナに侵攻するという狂気を犯すとは思わなかった。やけど、それは実際に起こったやろ。ということで引き続き、5つ目に、てづまりのロシアとウクライナの状勢をあげておきたい。

 

ウクライナについてはもっと西側からの援助による適切な装備がなければ、それは長く血塗られた膠着状態になるやろう。それはわいらが望むものではない。一方で、ウクライナが何か突破するとプーチンが何をするか、下手したら核を使うくらい狂っているのかどうか。ウクライナが西側からジェット機やヘリコプターを得られる次のクーデターに期待したいが、何かがなければこの戦争は長期化するやろう。

 

さて、Bullがやられる要因の第六は、今はおさまっているIPOや株の追加公募が、ここから洪水のように次々となされることや。Morgan StanleyのCEOのJames Gormanの最近の話では、彼はこの分野がこれから盛り上がると見ているようや。もし大量のIPOが出てきたらそれは株の過剰供給につながって、マーケットの崩壊につながる可能性があるで。

 

Bullがやられる要因の7つ目は、実際にリセッション、景気後退がおこる場合や。これは場合によっては最悪の可能性や。幸いここまでの銀行の決算を読み解くに、彼らはまだ何の亀裂も見ていなくて、消費者は強く、クレジットは乱用されておらず、ビジネスは非常に堅実で、商業不動産セクターでさえそれほどのプレッシャーはないようや。ハードランディングのシナリオは、これら全てのことが悪くなった場合におこるんや。

 

今は一般の人々は2019年よりもはるかに多くの現金を持っとって、失業率は依然として過去最低水準近くや。皆、ますます旅行したり外出したりし続けとって、これらは明らかに景気後退ではないということを示唆しとる。むしろまさに反対なんやが、こういう時こそ要注意で、Bullがやられる要因の8つ目は、ショートカバーをしとる人が全てのショートをカバーしたら、ということや。今、Bearは打ちのめされとる。最もショートされとった株の一つであるCarvanaは3ドルから55ドルに上昇した。やけどショートスクイーズが一通り終わって、実際その株価は正当化されるのか皆が冷静に見出した時、再びショートが活躍する時が来てマーケットはやられるかもしれんのや。

 

9つ目の潜在的なBull殺しは、再び深刻な銀行危機が起きて、しかも誰もそれを予見できなかった場合や。これまでのところ、一時期心配されたほどの銀行危機の連鎖はおこらんかったが、もしかしたら油断したらあかんのかもしてんのや。そして最後の10個目は、やはり各企業の決算が良くないというケースや。結局各企業が利益を上げることができない場合は、それがBullを終わらせる可能性があるんや。

 

もしかしたら、Amazon Web Servicesの数字が思ったほど上向かずにAMZN株が下げるかもしれない。AAPL株が、予想外のサービス収入の落ち込みで下がるかもしれない。思ったほどAI関連企業の業績が、AIで熱狂されたほどには伸びないかもしれない。司法省がGOOGLを独占的な価格設定で訴えてそれが認められるかもしれない。特に製薬業界では、医薬品の価格設定の改定とかがあったらそれは企業の利益に直接的に影響を及ぼすやろう。

 

ということで結論やが、今あげた10個の、可能性としてBullを殺すかもしれない否定的な事項のうち、何個が実際に浮かび上がってBullを殺すのか、逆にBullマーケットを殺すためには何個の要因が必要なのか、それはわからん。ただ可能性として今のBullがBear方向に転換することはあるやろう。わいは、まだ景気後退を予想して貯め置かれているお金とか短期国債に賭けられているお金が十分にあるから、まだまだこのBullマーケットは前進する勢いを持っとると思う。わいは今のところ、Bullの動きがどちらかというとまだ始まったばかりで、すぐに終わるとは思っていない。やけどやけど確かに何かがひどく間違う可能性もある。そこは常に認識しておくべきやろう。

 

 

油断大敵ですよね。

 

記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。

 

応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

米国株ランキング

-景況, 銘柄
-

Copyright© アメリカ発ーマカベェの米株取引 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.