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【ジム・クレイマー】マクロ vs ミクロ!トップダウン vs ボトムアップ!個別株投資で儲けるなら。。。【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/31のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

ダウは+0.28%、SP500は+0.15%、そしてナスダックは+0.21%やったんやが、今週もはじまったな。毎週月曜日、わいはそこまでに出た大量のレポートと共に仕事を始めるんや。多くのアナリストが様々なレポートを出すんやが、個々の株式に関する素晴らしいレポートもあるし、大局を見ている賢明なストラテジストたちによる「トップダウン分析」もあるんや。ただ彼らの「トップダウン分析」というのは、30,000フィートもの高さの視点から見たマーケットの分析や。どえらい高い視点からのものや。彼らトップダウン派のアナリストの仕事は確かに大切や。

 

彼らはFed、国債の利回り曲線、インフレ、賃金、住宅価格など、大局的な要素を合理化して説明しようとして、分析に落とし込むんや。そしてそれらの情報を基にマーケットについて仮説をたて、その彼らの仮定をもとにマーケットの平均的な価格目標を設定する。確かに知っておかなければいけない情報であることは確かや。だからといってわいは盲目的にこれらのトップダウン解析の大ファンなわけではないで。わいはマクロな視点から考えるというよりは、どちらかといえばマイクロからの思考を大事にしとるんや。つまり個別の会社を解析してそこからマーケットを理解する、そっちの方をより好むんや。

 

個々の会社のアナリストは様々な情報を会社から入手し、粗利、売り上げ、そして純利益の見積もりを立てて、それを個々の目標株価へと翻訳するような仕事をしとるんや。多くのアナリストが個々の会社の解析に対して素晴らしい仕事をしとる。特に決算シーズンにはいつも彼らは重要なホームワークをやり遂げとると思う。これら、マクロ視点からとマイクロ視点からの二つのアナリストグループは全く違う目的を持っているように見えるし、何も共通点を持っていないように見える。

 

トップダウン派のアナリストは、個々の会社の株価を目を皿のようにして追うことはないんや。彼らは各々の世界観を持ち、リセッションは避けられない、とか、Fedが利率を引き上げ続けると株価は下がり続けるといった概念に固執しとる。昨今のマクロアナリストが重視する情報は常に悲観的な予測を生んどるから、どちらかというと人々に売りを誘う感じになっとる。Fedは追加利上げをするかもしれない。パウエル議長はマーケットという飛行機を墜落させるかもしれない。選挙の影がちらつきはじめ、石油価格はどんどん高騰していて、原油が4月以来の最高値を記録していることも忘れてはあかん、という風にな。

 

こういうマクロ情報は基本的には株価に悪いニュースやったりするんや。私はオープンマインドでいようと自分自身つとめとるから、トップダウン派のアナリストの言うことをある程度の敬意を持って読んだり聞いたりはするで。ただ、鵜呑みにせん。一方で対照的になのはわいがマイクロ情報の解析を読む時や。個々の株式に関するレポートはわいの耳にはまるで音楽のようなんや。やはり会社それ自体がどういう状態なのかということこそわいが真の興味を惹かれるところで、資本主義のダイナミズムが詰まっとるところやと思うんや。

 

個々の会社の状態は必ずしもトップダウン予測に束縛されるわけではないで。それぞれの会社がどのように業績を上げているかの現実は、トップダウンの予測を時にただの無力な無意味なものにしてしまうことすらある。トップダウン予測は本当に素晴らしく聞こえる時もあるが、時に、実際にお金を稼ぐとなると無意味だったりもするんや。例えばProcter and Gambleのレポートの一部を見てみようやないか。金曜日に、P&Gは素晴らしい決算を発表したで。この会社は革新的なアイデアを生み出して商品を開発する能力と素晴らしい財務状況を持つ信頼のおける会社や。彼らは現在の製品よりも優れた新製品を生み出しとる。

 

トップダウンのストラテジストたちは、経済がFedの利上げによってどのように導かれるかを主に考える。一方で、P&Gの素晴らしいスタッフは、過去数年間、半分の利益が商品輸送費や原材料コストの高騰で失われる地獄のような状況の中で、売り上げは7%のオーガニックグロースを達成して、配当と自社株買いによって株主に大量の現金を還元することができたんや。そしておよそ3年間の苦難を経た後、P&Gは現在、高い商品価格を維持することができながら、コストの削減のプラスを享受することができとるんや。過去51四半期のうち、原材料価格が下がった際にこの会社が商品価格を下げたのはたった3回だけで、その素晴らしいブランド管理と革新力のおかげで、スーパーでの商品価格を高く維持することができとるんや。

 

トップダウンの視点だけでこういう重要な点はわからんやろ。こういうところが本当に重要な点なんや。P&Gだけじゃないで。JPMorganとWells-Fargoも、今回の決算は素晴らしかったんや。トップダウン式の大物ストラテジストが述べていたこととは全然一致しない結果や。あと、ふわっとトップダウン式のアナリストが、AIでGoogle検索は食われてしまうというたが、今回のAlphabetの決算はどうだった?ともするとトップダウン式のアナリストは中身を見ずにAlphabetのことを古い会社やと言いがちやが、ダイナミックなクラウド部門、きちんと打たれ強さを見せている検索事業、そしてYouTubeもきちんと伸びとったやろ。今広告ビジネスの好調さが戻ってきているということは、トップダウン式のアナリストたちが話しているシナリオではあり得ないはずや。

 

ホームビルダーの好調さもトップダウンでは説明できんで。ローン金利がどんどん高くなっていっとるのに、ハウジング会社がやられないどころかどんどん株価があがっていくなんて、それこそ道理にあわん話や。もやけど住宅価格が高騰するのを抑えるためにFedがどんどん金利を引き上げている状況で、大手ハウスビルダーのDRHorton, Lennar, Toll Brothers, PulteGroupとかは驚くほど好調な決算を発表したやと。トップダウン的なストラテジストたちは、こういうことが起こり得ないというチャートやグラフをたくさん持っとるんやが、今それは実際におこっとる。

 

Lindeだってそうや。トップダウン式の解析からするとこの会社は売上が停滞しとるただのガス会社に見えるやろう。やけど商品の価格上昇が続いており、より大きく優れた半導体を作り出し、酸素やヘリウム、最も重要な水素、特にグリーン水素を提供する製品群と組み合わせて、優れた売り上げを上げとるんや。これは脱炭素化を助ける一方で、将来の長距離トラック燃料の核を生み出すことになっとるんや。Boeingとかもそうやろ。この強い旅行需要、航空機需要はなんや?イールドカーブもFedの利上げも金融引き締め局面でこの株が歴史的にどう動いたのかも全部無視して順調な株価の推移や。

 

奇妙なことに、平均的な視聴者や読者、あるいはポートフォリオマネージャーに何が最も重要かを尋ねると、多くの場合、トップダウン式のアナリストの予測を挙げたりするんや。そういうアナリストはだいたいより深みのある声で話して、歴史に精通していて、非常に雄弁で、まるで世界で最も賢い人々が助言を授けるような感じでしゃべるんや。そのうちの何人かは大物で、業界のスターや。ただ、わいにとって、マーケットにい続けている何十年という時間で学んだ不変の真実は、株式市場の知識に独占権を持つものは誰もいないということや。

 

今様々な情報が簡単に手に入るからこそ、大事な情報は何かということをわいらは自分たちで取捨選択せんとあかん。マーケットの全体に関わるマクロ要因の話は確かに重要や。知識はあるにこしたことはない。一方で、わいが信じとるのは、個々の企業に基づいて、その動き発で、経済がどう動いているかの自分自身の洞察をまとめる方が、何らかのトップダウン式モザイクによって集計された株価予測に依存するよりも良いんやないかということや。わいは幸運で、個別株が好きなもんやから、子供たちがロボットとかホットウィールに夢中になるように個々の個別株のレポートを読み込むんや。それをつきつめていくと、わいらは個々の研究をS&Pの全500社に対してやって、自分自身の結論を導き出すことさえ不可能やない。もちろんたくさんの自由時間や家族の義務から解放された生活が必要やけどな。

 

結論として、わいらが大事なのはなんや?株式投資でお金を稼ぐことやろ。トップダウン式のアナリストの言うことを真摯に聞くべきは、だいたい現金豊富なヘッジファンドマネジャーや。大物のプロのマネーマネージャーたちは、管理下にあるお金が多すぎて、個別の株式は彼らにとって小さすぎるんや。だから彼らはトップダウンの予測に固執するんや。やけどそっちのほうが声が大きいからといって、わいらまでそっちのアナリストの言うこと優先で話を聞いてもしょうがないで。大局観から見て論理的に意味のある賭けばかりに固執するのもええが、それで読めるとは限らない動きをするのが個別株で、でもきちんとマイクロ的視点でホームワークをしたら大きな儲けを得ることができるのが個別株投資や。わいらはそっちやろ。マクロ要因も大事にしながら、でもわいと一緒にマイクロ的視点でホームワークをして、実際の個別株やそれぞれの会社について、より有用な結論にたどり着くことで、より多くのお金を稼ぐことを目標にしようやないか。

 

 

個別株投資、大好きです。

 

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