【ジム・クレイマー】マーケットは間違うのか！？信念を持って抱える株の間違った動きにつけこんで儲けよう！【Mad Money】

マーケットがなんかおかしい動きをしているなと思っても、あまり気軽に「株式市場は間違っている」と声高に言わない方がええというのが賢明な考え方や。なぜなら大半の場合、マーケットは正しいものやからや。わいら投資家の知恵は驚くほど信頼性がある時も多いんやが、時には間違った予測もするもので、ちょっと時間がたてば結局マーケットは正しかったなと思うことが多いもんや。ただマーケットははじめは間違うという動きも往々にしてある。今日はダウは-0.11%と下落したが、SP500は+0.69%、そしてナスダックは+1.56%と上昇の日になったんやが、今のマーケットの間違っとる動きをいくつか挙げてみたいと思うんや。

まずはWalmart株や。8/17の決算発表直後は株価が上昇していたが、その後株価が大きく急落していたことは前の放送でも言うたやろ。でも売上が予想よりもはるかに好調で、驚くべき利益成長を示しとったんやで。わいはリテールの決算を評価するのが得意や。多くの経験を持っとるからな。そんなわいが言うが、今回のWalmartの決算はただの良い決算ではなかったで。それはそれはグレイトな、素晴らしい決算やったんや。在庫は5%減少し、アメリカでは8%減少しとったし、通期のEPSのガイダンスは上方修正されたんや。

言うまでもなく決算後に買われなければいけない決算やが、今のマーケットはとても混乱しとる。良いものと悪いものを区別できないようや。eコマースが売上高の24%を占めとって、eコマース広告が35%増加しとる。こんな素晴らしい決算だったのに、マーケットの不正確な判断としか呼べない動きで株が売られた。Walmartだけではないで。Apple株だってどうしてこんなに下落してきているのか理解に苦しむで。皆が期待するほどの成長がない四半期が続いているとみる向きがあるのは分かっとる。

しかしむしろ、わいはAppleが新しいiPhoneの発売前でも持ちこたえとって、しかもサービス収入とかが安定していることが素晴らしいと思ったで。とはいえAppleの株価は22ポイントも下がっとる。わいはこんな動きはおかしいと思っとるで。これからVisionProも出てくるんや。わいが本当に素晴らしいと思っている商品や。なんでこの株を売っとる人はこんなに鈍感なのか。新しいiPhoneが登場したら、たぶん今売っている人は、今この瞬間を振り返って、史上最も偉大な企業の一つを放棄したことを後悔するやろう。

次にGE Healthcare Technologiesにいってみようやないか。これは、MRI機器のような巨大な医療機器を製造する、GEからのスピンオフ会社や。これらの機器は現在病院に大きな利益を生み出しとるわけやが、来年以降の需要は加速するやろう。なぜなら、医師がBiogenのものでもEli Lillyのものでも、新しいアルツハイマー病の薬を誰に処方するかを判断するとき、いくつかの検査を行わなければならないからや。脳のプラークがどの程度なのか、測定するためのMRI検査が必須や。

薬の投与の後も、経過観察が必須や。まさに驚異的な需要が待っとるやろう。GEHC株の株価は12ポイント下落していますが、私はその下落を正当化できん。なぜなのかわからん。だから今日、わいのファンドはまた少し買い増したんや。わいはこれが正しいと信じとるで。

後はなんや？Microsoftが報告した素晴らしい決算を覚えとるか？ほとんど全ての数字に非の打ち所がなかった。しかし株価は打ちのめされて、わいのファンドはその下落の途中で二回買い増したんや。この株価の動きはわいにとって明らかに間違っとるように思ったからな。Microsoftは素晴らしい数字を出したにも関わらず、誰も気にしない。後はMeta Platformsもそうや。彼らは何兆円もの投資を行って、彼らがAppleのプライバシールールを回避して広告からどれだけのお金を稼ぐことができるかをきちんと示したんや。この前の決算はこれからの多くの素晴らしい決算の最初のものだと思うで。やけど株価の動きはまるで、トレーダーたちは「これで終わり」と言っているかのようや。わいはこの株も今ちょっとは買っていってもええと思っとるんや。

もっと狂気的な株価の動きを見たいのであれば、PANW株を見るべきや。Paloalto networksはこの前の金曜日に決算発表したばかりや。この株は同業他社の不調な決算の数字で理不尽に売られとったんやが、金曜の夜に決算発表をするというタイミングが恐怖に拍車をかけとったんや。CEOは何度も何度も、彼が週末に大きなセールスコンペティションがあるから金曜日の夜にしか決算を発表できなかったと言ったんやけどな。ただ悪い決算だから、決算発表直後に株価が反応できない金曜日の夜を狙ったんじゃないかと思われたんや。金曜の夜に良いニュースを発表する人なんかいないやろ、と。

多くの人々がわいのところにやってきて、PaloAltoの決算は悪いんじゃないかと言ってきた。彼らの多くが非常に自信を持って話していたけども、結局実際には彼らは何も知らなかったし、今も何も知らないやろう。今回の素晴らしい決算の数字を見たか？まさに下落が買いの好機を提供したいい例になったよな。

最後に、Nvidiaを挙げておきたい。この会社はAI時代のキングであることはここまで何回も繰り返し言うてきた。ただ、そのキングだという同じストーリーで何回も株価が下落から立ち上がるのはどういうことやろうか。この、水曜日の決算の前にNvidiaが36ポイント以上上昇するべきなのかどうか。このマーケットの動きは正しいのか間違っているのか。この会社の決算への期待は既にめちゃめちゃ高くなっとる。何よりNvidiaの会社自身がそういうとるわけやから。ただ、ここまで期待が高まっとると、決算後下落することも考えられる。わいはOwn it, don't trade itというとるわけで、例え下落してもパニックにならずに持ち続けるで。あなた達もパニックになってほしくないんや。

結論やが、今回はわいの意見をいうて、わいの考えからしたら間違っとるんやないかと思うマーケットの動きをとりあげてみた。S&PとNASDAQがずっと下落しとる今、売られすぎ状態になっとるわけやが、こういう時こそ間違った間違った売り手や買い手がマーケットに押し寄せてくる。その動きや有象無象の人のビジョンをあまりに尊重しすぎないでほしい。尊重すべきは自分自身のビジョンや。自分の信念を持ち続ける方がよっぽど良いパフォーマンスにつながる。最初はマーケットの動きとあわなくても大丈夫。むしろそのことそものものが絶好の買いの好機をつくりだす。信じる会社の株が予想に反して下落したら、しめしめと思って買い増すことで平均取得単価を下げることができるからな。