【ジム・クレイマー】みんなが安心しきっている時こそ危険な時！？乱気流に備えよう！ゲームプラン！【Mad Money】

マーケットは時に、ラリーの後にもう良いニュースがないという理由で失速することがあるで。この日、株価が下がった要因や。今日はダウは-0.83%、SP500は-1.22%、そしてナスダックは-1.56%と下落の日になったで。これらの失望をよぶ動きは、今のラリーからの利益確定の動きもあることはわいは理解しとる。今のマーケットは決算を報告する企業から絶えず良い結果とガイダンスの引き上げが発表されることをラリーの条件としとる。ただ、昨夜決算を発表した2つの重要な企業、AdobeとLennarの決算が良くなかったと判断されたこともあって、今日は冴えなかったんや。

さて、来週のゲームプランにいきたいわけやが、来週は下手したら今年最も奇妙な週の一つになるかもしれんと思うで。そういう予感がする。なぜなら、皆Fedは来週のFOMCで金利を引き上げずに据え置きにするやろうと思っとるからや。なんか安心しきっとるように見える。来週パウエル議長が何か危ないことを言うんやないかと心配しとるのはわいだけか？わいはかなり心配しとるし、それはなぜならば、今インフレが抑制されているという十分な証拠を単純に見ていないからや。

パウエルは今、ブルマーケットとは相反する目的を持っとるんや。彼は、アメリカにおけるインフレを止めること、すなわちそれは裏返せば、企業の雇用、収益、バランスシート、またはそれに関連する消費者支出を減速させんとあかんということや。そしてここに、どんどん上がる原油価格というファクターが加わる。原油の価格は$90に上がってきていて、$100に向かっているように見える。燃料費の高騰がシステム全体に影響を与えるやろう。そのことも含めて、こういう状況が果たしてFedの行動を変えるに十分かどうかというのはわからんが、明らかにパウエル議長の発言をよりタカ派的にする十分な理由にはなり得ると思うんや。

わいは今の状況の全てを怖がっているわけでも否定しているわけでもないで。いくつかはうまくいっていることがあるのはわかっとるが、その上で、誰もが来週の中央銀行の動きに安心しきっているという状況が、わいの不安に拍車をかけるんや。パウエルが予想以上に厳しい姿勢をとってタカ派スタンスを打ちだしたら、当然マーケットは下落するやろう。来週はとにもかくにも水曜日の金利動向とパウエル発言が大注目や。Fed以外には何がある？

ここのところ長い間、旅行とレジャーの業界が急成長していて、ポストパンデミックの環境でお金を稼いどる最も素晴らしいセクターの一つやった。ただ今はその全体的な動きが崩れる可能性があるという懸念が出てきとる。そういう意味でDisneyは月曜日にオーランドのテーマパークで非常に重要なテーマパーク向けのアナリストミーティングを開催するんや。テーマパークはディズニーにとって大成功しとると思うんや。ただその他のところが注目や。わいのファンドはこの株を持っとるが、ESPNの戦略については明確な情報を聞きたいし、おそらくこの会社はターンアラウンドを成し遂げるために攻撃に転じようとしとると思うから、それがオーランドで月曜日に始まることを期待しとるで。

さて、ボートで遊ぶことはレジャーオプションの中でも高額な部類なんやが、急騰するガソリン価格によってさらに高額になってきとる。このコスト問題はどうなるのか、月曜日は更にボート会社のBrunswickの投資家向けの説明会で説明があるやろう。彼らはパンデミックブームを経験したんやが、それはパンデミックが終わった後には続いてないんや。わいはこの会社が月曜日に再び目標の数字を下げる可能性があると心配しとるで。あと、月曜日は更に、InstacartのIPOでの価格設定が発表されるかもしれん。

ARMのIPOの成功は昨日語ったわけやが、InstacartのIPOに参加した方がええかどうかということに関しては、わいはお勧めしないで。InstacartのIPOに投資したい場合は、もっと良い方法があうんや。それは主幹事であるGoldman Sachsの株を購入することや。彼らはまた、間もなく非常に大きくなる可能性のあるBirkenstockのIPOもやるんやで。ついにIPOマーケットが動き始めた感があるな。最後に、月曜日はiPhoneのプレオーダーの情報が得られるやろう。すでに、需要が非常に高いという話が聞こえてくるで。わいが言いたいのは、いつも言っている通り、Apple株はOwn it, don't trade itということや。

さて、火曜日はAutoZoneの決算発表があるで。彼らは何年にもわたって大量の株を自社株買いをやっとる。最近、Advance Auto partsの株が厳しい時期を過ごしているのは知っとるんやが、AutoZoneは彼らもりもずっと優れとると思うで。ここで買ってええと思うし、もし決算後株価が下がったらもっと買っていけると思うで。なぜなら彼らもまだまだ自社株買いをやるだろうからな。

水曜日はGeneral Millsの決算発表があるで。この食品会社は、前の四半期は売上が悪かったんや。それを挽回できるかどうか。彼らの高級ペットフードビジネスが停滞しているようで、挽回は簡単じゃないかもしれん。この週の初めにペット支出が減少しているとのレポートが出ていて、それも逆風に拍車をかけるで。そして冒頭でも言うたが、なんといっても水曜日はFOMCに注目や。皆安心しきっとって、わいは皆が思うように安心できる状況だったらいいなと思っとるが、でも希望は方程式の一部であるべきではないんや。警戒せざるをえない。

さて、昨晩のLennarの決算はいけてなかったが、水曜日に決算発表があるKBHomeはどうなのか注目しようやないか。Fedはより安い価格でより多くの住宅が販売されることを望んどるが、果たしてインフレとの戦いで本当にFedが勝っているのかどうか、Fedの仕事が成功しているかどうかを知る必要があるで。ちなみにFedが勝つということは住宅建設業者にとって悪いニュースやけどな。水曜日は最後に、非常に期待されているFedExの決算があるんやが、昨夜のAdobeと同様に、素晴らしい数字を出したって株価を押し上げるには十分でない可能性がある。UPSがストライキによって閉鎖される可能性とかで、FedExはより素晴らしい四半期を過ごしとるんやないかということは理解しとるが、ただもう契約が結ばれた今、その優位性は一度きりの状況になる可能性が高い。どうなるのか注目しようやないか。

木曜日はDarden Restaurantsの決算発表に注目や。皆が今どれだけ外食にお金を使っているのか注目や。わいはこの株が好きやが、わいのファンドで実際に購入するほどではないで。あと、CNBC Investing Clubの月例ミーティングがあるから是非メンバーになってみてほしいで。最後に金曜日は、UAWのストライキが一週間を迎える時で、今後の動きの決断が下される日になるかもしれん。今のストライキの事態がどれほど続くのか？ 何らかの解決が見られる可能性もある、UWSのFainは今の状況を引き延ばしたいようにも見える。どうなるか注目しようやないか。

結論やが、来週もいろいろな注目点があるんやが、とにかく一番の注目点は水曜日のFOMCとパウエル発言や。皆が全然警戒していなくて安心しきっているという状況が、わいの不安に拍車をかける。乱気流が来る可能性もあるから、その心づもりをしておこうやないか。