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【ジム・クレイマー】荒野の七人銘柄は終わった!?なぜビジネスメディアだけこういうことが許されるのか!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/7のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

メガキャップ企業がそうあり続けとるには理由があるんや。素晴らしく運営され、見事な財務諸表と素晴らしい今後の見通しを持っていない限りは、メガキャップ会社であり続けることはできん。このことはでもみんな、一瞬で忘れられがちやったりする。だから何かあったら皆パニックになって、今まで最も愛され、尊敬されてきたメガキャップ会社の株が急に時代遅れになったかのように扱われるんや。今日もそんな日やったで。ダウは+0.17%と上がったが、SP500は-0.32%、そしてナスダックは-0.89%と下落の日になったんや。

 

Appleは2.78兆ドルの時価総額を持っとるわけやが、その巨大企業の株が今日2.92%も下落したで。中国政府が政府機関においはiPhoneの持ち込みを禁止することを指示しとるということが報じられとったんやが、この日更に、中国当局はこの制限についてもっとふみこんで、多くの国有企業とか他の政府系組織にも対象を広げる意向だということが報道されたんや。こうなるとAppleは打撃をうけるやろうということで株が下がっとる。ただ、中国は不透明で気まぐれであることを覚えておく必要があるで。

 

わいはこのApple株の下落を象徴的なこととして焦点をあてておきたいんや。ちょっとネガティブなニュースが出たら短絡的に売りが売りを呼ぶ状況になってしまうことは、Appleだけでなく他の大手企業、例えば荒野の七人銘柄、すなわちAppleだけでなくAmazon、Alphabet、Tesla、Nvidia、Meta Platforms、そしてMicrosoftにも典型的な動きだったりするからや。これらの偉大な株をパニックで売ってしまうのはあまりにも簡単で、だからほんの少しの軽く出たニュースの見出しが売りの大洪水を引き起こすことがよくあるんや。

 

このAppleの状況を正面から考えてみようやないか。中国が政府のオフィスでiPhoneを禁止するかもしれないという話が出たとき、わいらはとても心配になったよな。そして今日、2日目には、国営企業のオフィスでも同様になるんやないかという話があった。そこには多くの企業が関与しているわけやから、Apple株の売り手は砂の城に押し寄せる波のように現れたんや。さて、売り手の背後にある現実を推測すると、まず、Appleの時価総額は現在約2.8兆ドルや。これは7月末の時点より約3000億ドル下がっとる。

 

ただ、その下落は自然と言えば自然なものや。株価は年間で50%以上上昇て、7月にピークを迎えたことを考えたら理解できるやろ。そもそも多くのトレーダーは、Appleの株価は元々こんなに高くあるべきではなかったと考えとったりするんやが、わいはそういう疑似的な分析が嫌いや。あとは、Appleにとって中国が唯一の本当の成長エンジンだと信じとるトレーダーもいて、彼らは中国の部分がなくなればAppleの利益は完全に崩壊すると考えとるが、これに関しては全くの誤りや。やけどこう考えとる人は別に誤りを気にしないんや。

 

あと、Appleに対するそもそも論の厳しい批評として、Appleはそもそも大きな成長なんかしない企業だと思っとる、常に間違っている多くの懐疑論者もおる。これらひっくるめて、もう今はApple株を持つ価値がないと思っとって、だからここのところ、Apple株は大きく下がっとるわけや。だけど、わいはいつも言うとるやろ。Own it, don't trade itと。その意見をたった今も変えてないで。この株価の下落がいつ底を打つのか、どこで底を打つのかは分からんが、わいが非常に重要やと思っとるのは噂でも憶測でもなく事実や。そして、中国に関する事実に関してはまだ分からないというのが事実やろう。

 

確かにもしAppleが中国を失ったら収益に影響は出るやろう。やけど、もしかすると、Tim Cook CEOが何らかの妥協案を出すことができるかもしれん。そもそもAppleは中国で最も大きな雇用主の一つで、今中国は多くの雇用を必要としとる。中国が政府や警察に対してiPhoneを禁止したって、若者の失業率が20%以上であるという問題は解決しないやろう。公表をとりやめたことからもわかる通り、おそらく若者の失業率は全然思われとる以上やろうしな。

 

果たして中国は自分の経済が崩壊している時に、Appleのような優れた雇用主をどこまで追い払うことができるのか。更に重要なことは、あまりに多くの人がAppleの最も良い成長期が過ぎ去ったというとることで、確かに最近はAppleに多くの動きがないのは事実かもしれんが、成長がないとか云々言うとる人は、実際の数字を見ていない人や。決算の数字は嘘をつかないんや。そして歴史的に見ても、わかりやすい成長は常に新しいiPhoneのリリースと共に急激に現れたりもする。

 

もし今のこの瞬間にApple株を売るのであれば、Appleが突き進んでいる新しい製品やプログラム、新しいアプリ、エキサイティングなアメリカのMLSのような新しいコンテンツなど、豊富で大きく成長を続けているサービス売り上げを考慮せずに売ることになるんや。そもそもAppleがiPhoneの会社で止まっていたらここまで素晴らしい成長はなかった。テクノロジー企業として包括的な素晴らしい成長を遂げたからこそ、初めて3兆ドルのビジネスになったわけやろ。ということはもし、何らかの理由で中国が問題になったって、Appleという会社は別の方法で自己を再発明しながら成長するに決まっとるやないか。

 

ということで、中国の話が事実なのか認定するのが早いという点と、例え中国がApple製品に制限をかけた場合でも、Appleがその他の方法で成長と適応が可能であるという点、この二点に加えて、Appleがそもそもここまで豊富なサービスと新しいプロダクトで成功を収め続けてきたことを強調しときたいで。今後もそのように成長し続ける可能性があるというのがわいの見解やから、Own it, don't trade itと言うとるわけや。そしてその点は他のメガキャップ会社も同様なんや。

 

Alphabetはどうや?決して静かな、一つのところにとどまっとる企業ではないで。検索における利益が目標に達しなかった時も多くあったが、YouTubeという巨大なフランチャイズを抱え、次いで驚くべきクラウドインフラストラクチャのオファリングもあった。Amazonに関してはそもそも以前は本屋だったんや。本だけだったんやで。ただその初期のころもつかの間、音楽と一般商品に進出し、Amazon Web Servicesとしてクラウドコンピューティングに進出したし、広告にも進出したんや。

 

イーロン・マスクによる絶え間ない自己再発明と、ほぼすべての局面で疑われてきたこの人物の驚くべき世界的な成功に、異論がある人はおらんやろう。MetaのMark Zuckerbergだって、メタバースにおける入れ込みようは恥ずかしさすら覚えるものやったりもするわけやが、ただメガバースにお金を使いながらも、利益のあるInstagramビジネス、またはTikTokを打倒するReelsに立ち戻っとるんや。すなわち、Appleだけでなく、Alphabet、Amazon、Teslaなどの大企業が目標に達しなかったり、その時の主なビジネスが減速したりする瞬間もあるが、これらの企業は静的な存在ではなく、常に新しい方向に進化しているという点で共通しとるんや。そしてそのことが、これらの企業が疑問や批評にもかかわらず、多くの場合で大成功を収め続ける能力があるということなんや。

 

Microsoftに関してはこの中で唯一、あまり貶められたことがない大手企業かもしれん。わいが初めて才能あるCEOのサトヤ・ナデラに会ったとき、彼は私にクラウドビジネスのAzureはいつか年間180億ドル規模になるとわいに売り込んできたんや。わいははじめそれにかなり懐疑的で、なぜなら当時はその半分ぐらいしか稼いでなかったしそんなに重要だとは思わんかったからやが、ただ、今は、同社のインテリジェントクラウドビジネスは900億ドルのビジネスで、それにはAzureといくつかの他のサービスやエンタープライズビジネスが含まれとる。

 

結論やが、とにかくニュースが偏っとる。疑念や誤り、調査、人事異動、不十分なリリース、目標未達、失望についてわいらはいつもニュースで聞かされる。やけど、それと同じ熱量で、それと同じ頻度で、成功については聞かされるか?そこのところをわいは言うとるんや。今晩はじまるNFLのLionsとChiefsの開幕試合で、95%以上の人々がChiefsがより優れたチームであると気付いとるやろ。彼らはヘッドコーチのアンディ・リードとクォーターバックのパトリック・マホームズの下で素晴らしいことをわかっとる。なんで同じように素直に、メガキャップ株の素晴らしさをわからないのか。なぜ悲観的なニュースに右往左往されるのか。例えLionsが何らかの方法でChiefsに勝ったって、それだけでChiefsの全盛期が過ぎたと考える人は何にもわかってない人で、もしスポーツの解説者やったら追放されるべきや。スポーツ界ではそんな間違った解釈はありえない話なんやが、ビジネスメディアでは何故かそれが常に許されとる。そしてそれを真に受けると投資家としてのあなたに悪影響を及ぼすだけや。気をつけるんやで。

 

 

株式市場は生き物ですね。

 

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