アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】この業界はもうこの3銘柄以外はダメだ!インフレが勝者と敗者をはっきりと分けていく!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/18のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

COVIDのパンデミックがあって、その後インフレの過熱がひどくなり、そのひどさが今は定着しとる。今回こういう状況の中でやはりわいが絶対に触れておかんとあかんと思うのが、リテールの厳しい状況についてや。顧客がどんどん減少して、株価がどんどん下がっていって、今のマーケットではリテールの株価が立ち直っているのを見ることは滅多にないで。今日はダウは+0.02%、SP500は+0.07%、そしてナスダックは+0.01%とフラットな日になったって、水曜日のFOMCを前にして静かな日になったからこそ、リテールについて語っておきたい。

 

リテール株はまるで底を見つけられないようや。Gap、Nordstrom、Khols、Targetの株価は下がり続けとる。Walgreensの株価は死亡スパイラルを描いとるし、CVSの株価においても絶えまない圧力が見られる。Footlocker、Dick's、Best Buyのようなかなり良い企業とされるリテールでも株価は厳しいし、ダラーショップのDollar GeneralとDollar Treeも株価が崩壊しとる。一ドルショップは皆が経済的に厳しい時に活況になるとされとるのに、そして今は皆の財布の紐が閉まっとるはずの時なのに、この有様や。

 

COVIDのパンデミックは大きな変化を人々の意識と行動様式にもたらしたんやが、わいはCOVIDは新しいことを学ぶ世界を創造したと思うとる。今までできていた生活ができなくなって、だからパンデミック中に、人々はいろいろ新しいことを試したんや。自炊をしてみようとした。その時にたよったのが、例えばCostcoや。Costcoはパンデミック中も良質な商品を提供し続けた。今だって、無料サンプルがいっぱいあるし、ホットドッグの価格は変わってないんや。素晴らしいリテールや。

 

パンデミック中には後は人々がWalmartを試したんや。そしてWalmartにいってわかるのは、今のWalmartは以前とは違うWalmartであるということや。以前のように、エントランスに山積みにされた小さなSnackの山や、巨大なクッキーやドーナツの塔、そういう、健康に気を使う人々にとっては嫌になるような陳列がなくなっとるんや。そして代わりに健康食品が置かれたりしとる。信じられないかもしれんが、店舗によってはWhole Foodsと比較しても遜色のないほど、自然な果物や野菜だけがたくさん並べられとるんや。古いWalmartと変わって来とるんや。照明は素晴らしく、商品も魅力的で、ドラッグストアとかと違い、何かを購入するためにスタッフを呼ぶ必要もない。

 

そして結局というか最終的にというか、結局パンデミック中に、皆の意識が最も変わったのが、Amazonという会社に対する認識や。皆これまで以上にAmazonを使うようになって、なんだ、Amazonで全部買えばいいじゃないかということに気づいたんや。Amazonは、注文した当日に大量の商品を自宅まで届けることができると気づいたんや。朝に注文して仕事から帰ると、そこに商品がある。ということは、Amazonがわいらの必需品を当日配送してくれるなら、仕事中にWalgreensやCVS、Rite Aidのようなドラッグストアに寄る必要がないということや。

 

今この国のドラッグストアは、大規模な万引き問題のため、最良の商品は鍵のかかった場所に保管されとる。買う際には、店員を呼んでそれを取り出してもらわんとあかん。やけどそれには時間がかかる。店員が見つからんかったりする。ようやく買えてもそれを自分で家に持って帰らんとあかん。Amazonではどうや?自宅まで持って帰る必要すらないんや。届けてくれるからな。今のドラッグストアのビジネスまもう来るところまで来とると思うんや。

 

ドラッグストアのシステム全体が、煩雑で不便に感じられる。誰がそんな厄介な手続きをふんで商品を買いたいのか。今のドラッグストアはただただ万引きを防ぐために商品を鍵付きの棚にいれる以外は何もしていないように見える。便利でもなく、迅速でもない。Amazonはドラッグストアとの競争はもう余裕や。確かに、ドラッグストアの奥には薬局があって、処方薬とかも受け取らるんやが、それだけではドラッグストアのこのものすごいチェーンを維持していく理由としては十分ではないで。

 

リテール業界にとって、COVIDはCostco、Walmart、Amazonといった企業に非常に大きな優位性をもたらした。パンデミック中にこれらのリテールの虜になった人は、今もこれらのリテールを使い続けとる。今アメリカではこれまでにないほどのインフレがあって、それが連鎖反応を起こしとって、すべてのリテールは今、価格を上げないとあかん。その裏では、リテールと供給業者との間の巨大な力関係が存在する。誰がインフレのコストを負担するか。そう言う意味でも、CostcoとかWalmartに対抗できるリテールはほとんどないんや。

 

WalmartとCostcoはこの国で最も大きなリテーラーで、彼らの店舗に出店しなかったらビジネスが成り立たないサプライヤーが多いから、そういうサプライヤーは彼らの条件に従う必要がある。他の選択肢はないんや。唯一、Targetがまだ対抗できるかもしれんが、Targetの調子は今悪いで。WalmartとCostcoが特別なのは、サプライヤーの価格に納得しない場合、自分たち自身で店舗ブランドを作って、それを自身の添付で並べて売れる点や。特にWalmartでは、ブランド製品の隣にジェネリック商品がよく置かれとる。その違いは、価格が大幅に安いという点を除けば、ほとんど分からんかったりするんや。

 

後は、CostcoはKirklandのブランドがあって、これらの商品はプレミアムブランドよりも安く、かつ評価が高いんや。もうそれ自体が超プレミアムブランドになっとる。これはわいの勝手な意見ではなく、消費者の意見や。CostcoはKirklandのブランドのもと、商品を独自により良く、より安く作る方法を研究してきとるんや。Costcoの会員がお金を節約できるなら、ほぼ何でも模倣し、改良し、自社ブランドで攻めまくるのがCostcoや。CokeとPepsiを超えるのは難しいやろうが、他の全てはKirklandにとって全然勝てるフェアゲームやろう。

 

Amazonについても、FTC(連邦取引委員会)が追求している状況でさえ、価格を低く抑えるために他のどの企業よりも多くのことをしとる。そして、それは非常にうまくいっとる。ただし、それは一部のサプライヤーにはコスト増を強いとったりするけどな。でもこれが資本主義や。お金を節約するには、どこにも車を運転して実店舗にいったりせずに、Amazon Primeで買い物をするのが良いやろう。これから何百万人ものアメリカ人が再び700億ドルの学生ローンの返済を始める必要がある。返済猶予期間が終了するということで、今より更に安さが求められる時代になるかもしれん。そうなったら更に多くの人々がWalmart、Costco、Amazonに向かう可能性があるで。

 

わいは以前は、言うてもいつか他のリテールが復活する時が来ると思っとった。ただやはり厳しい。WalgreensもKohl'sも、Targetだって厳しい。一番懸念しているのはWalgreensや。8.7%の利回りを持ち、新CEOのRoss Brewerが率いるこの会社がはたしてターンアラウンドできるのかどうか。今リテールで、勝者と敗者の間の格差は、敗者たちには回復の見込みがないと信じてしまうほど大きい。敗者でも敗者間で、もしいろいろな企業が合併すれば、力強い競合企業を作り出せるかもしれんが、でも今のマーケットは何を物語っとるか。それは敗者のリテール株はバリュートラップであって、株価が安いからといって飛びついてはいけない、もしかしたら回復しないビジネスを持っとるということを示しろつ。Bed Bath and Beyondなんかその典型やろう。

 

結論やが、わいはできたら、今安くなっとるリテールの株がお買い得やと言いたいところやが、そう言うことはとてもじゃないけどできんのや。結局他のセクターでもそうなんやが、そのセクターでベストな会社の株を買うのが一番確かで多くの場合最良の手法であるということなんや。現段階でのリテールにおいて、そういう優良会社はわずかに3社しかない。シンプルすぎるほどや。それがWalmart、Costco、そしてAmazonなんや。

 

 

勝者と敗者がはっきりしてきましたね。

 

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