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【ジム・クレイマー】今のような状況では決算のガイダンスも眉唾で見られる!?根本要因が変わらないと悲観論は後退しない!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/31のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

芳しくない決算と厳しいマーケット。今の状況の要約はそんな感じや。今日はダウは+0.38%、SP500は+0.65%、そしてナスダックは+0.48%と下落の日にはならんかったが、厳しいマーケットにはかわりない。いやいや、違うよジムクレイマー、そんなに厳しいマーケットじゃないよ、ナスダックは年初からまだ23%も上昇しているんだよ、というかもしれん。ただ、指数の強さはほんの一握りの株からそのほとんどが来とるんや。

 

それはAlphabetであり、Amazon、Apple、Meta platforms、Microsoft、Nvidia、Teslaや。いわゆる荒野の7人銘柄や。もしこれらの銘柄の上昇にあなたがのれていなくても、今年は素晴らしい年だったと思うか?しかも今年最後の2ヶ月に突入しようとする中で、荒野の7人銘柄が皆好決算を発表しとるわけでもない。今一体何が起こっているのかということに関しては、はずせないいくつかの要因がある。

 

やっぱり最重要は債券金利やろう。これの急激な上昇で来年に対する皆の不安感が強まっとる。こういう状況では今の決算のガイダンスも眉唾で見られる。来年は一層酷い年になって、不況や経済の減速が発生して、決算もどんどん失望をうむようになっていくと多くの人が想定しとるやろう。今株を持つ会社の条件の一つは、経営陣を信頼できるかどうか、や。経営陣を信じることができないと、どんなガイダンスを耳にしても、そんなことにならないかもなと思って株を買う気がなくなるんや。そうなったら、株式市場から逃げ出さなければ、株を売らなければという状況になってしまう。

 

今日大きく下落したCaterpillar株について話そうやないか。今日のこの株のー6.65%という下落は、ブルにとっては大きな敗北であり、ベアにとっては大きな勝利や。でも今日の決算の数字は良かったんやで。売り上げもEPSも予想をビートしたんや。ただ、需要の減速が懸念されて株価が急落したんや。Caterpillarのような優良会社が、CEOとしてのJim Umplebyのリーダーシップのもとで、2017年1月の彼の就任以来素晴らしい業績を上げ続け、その期間中に株価が2倍になったこととか、関係ないかのようや。

 

この株が配当貴族であることも、アメリカ政府がインフラに狂ったような金額を使おうとしていることも、関係ないかのようや。今のマーケットはそういうマーケットや。わいらはマクロ環境に基づいて、Fedと債券の利回りカーブによって左右されとるんや。明日、FOMCの後、Powell議長が厳しい態度を取ったらCaterpillar株はさらに下落するやろう。

 

でも、わいはどう思っているかと聞かれると、わいはマクロ環境を考慮に入れた株のバリュエーションの再評価ゲームには興味がないんや。わいのファンドはこういうこともあろうかと$270台でこの株を利確したりしとったんや。今日の$226の株価がまたちょっと株を買おうかなと思い始めたが、まだ行動にはうつしていないんや。さて、今日下がったのは他にもあるで。例えばNvidia株や。

 

Nvidiaはアメリカ政府が課している輸出制限のために、中国からの50億ドルの取引をキャンセルせざるをえないのではないかと報じられたんや。ただ、長期では、ここの部分のロスは他の部分で難なく取り戻せるやろう。それほど需要が強いわけやからな。ところで、わいはNvidia株はOwn it, don't trade itと言うとるんや。持ち続けるべきやと思うが、トレードをするべきではないと思うで。Apple株も同様や。

 

もうすぐ決算があるAppleやが、おそらく決算後には株価は下落するんやないかとわいは見とる。おそらく決算の数字は叩かれて、ニュースはネガティブに転換されて、Nvidiaは中国なしでは勝てない企業で、Appleは成長の見込みのない企業だと報道されるやろう。今はマーケットの状況がそうさせとるんや。全部が全部そうというわけではなく、例えばServiceNowは素晴らしい決算を発表して株価は上がっとるんや。

 

ただそういう企業が少ないのも事実で、じゃあ他のセクターの会社たちはどうなるのか、一つ一つ考えて、全体で見るとやはり今のマーケットの暗い状況がのしかかってきとるということなんや。医療はどうや?製薬は?リテールは?工業は?貴金属は?自動車は?公益事業は?フィンテックは?不動産は?明日、財務省が赤字をどうするのか、それぐらい短期であるいは長期で資金調達するかの計画を発表する予定や。債券をどれほど発行するのか。数年間でお金を調達するのか、それとも10年または30年の期間でお金を調達するのか。その結果によっては債券市場の状況はより悪化するかもしれん。

 

そしてFedのパウエル議長が何かしゃべるとそれもマーケットの動揺をさそうかもしれん。マーケットの暗さはいつなくなるか。昨日わいは10個の要件を言うたと思うが、一番大事なのは、債券市場が魔法のように何とか均衡に達して、実際のバイヤーが新規参入をすることで、債券金利がピークに達して、更にFedが金融引き締めを終了する時に暗さはなくなるんや。そうでなければ、昨日、今日と株式市場は上がったが、そんな上昇は後々撤回されるだけやろう。

 

結論やが、今の状況では2024年を信頼できないかもしれん。将来を悲観的に見てしまうんや。CEOの言うことも悲観的に聞いてしまう。未来を信頼できるようになるのは、国債の利回りが下がる時や。しかも連続して何日も安定的に下がる時や。そのことを抑えておかんと今の状況を見誤ってしまうで。

 

 

我慢の時が続きそうですね。

 

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