こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの11/9のMad Moneyはどうだったでしょうか。
債券金利が急上昇すると、どんな株価の上昇トレンドも即座に止まる可能性がある。今日はまさにそのことが明らかになった日やった。S&P500は8日連続で上昇しとったんあyが、債券市場の火花が引き金となって、今日は下落の日になってしまったで。ダウは-0.65%、SP500は-0.81%、そしてナスダックは-0.94%やったんや。わいは別にここからまたマーケットの大きな下落が続くとは思ってないで。もし今日SP500が上がっとったら、19年間での最長の連勝記録を更新することになっとったんやけどな。
株価下落の要因として、今日は30年債のオークションがあったことが挙げられるで。このオークションがあまり注目されずに、非常に弱い需要しかなく、その結果長期金利が急上昇してしまったんや。これはまあ、債券オークションが失敗した時に良くあることなんやが、金利が急上昇したら株価は大打撃を受けるよな。そもそもここまで株式市場が好調だったのは、財務省が債券の発行額を絞って来たということが好感されて、債券金利も下がって来とったからや。長期債の供給過多が金利を上昇させ続けとったのが終わると思われたからや。
でも今日のオークションが30年債の利回りを驚くほど高く押し上げてしまった。後は、パウエル議長の講演もあったよな。ワシントンで開かれたIMF会議で、金融政策のさらなる引き締めが適切となれば、そうすることをためらわない、とはっきり言うたんや。そして、金利がインフレとの戦いを終わらせるのに十分高い水準に達していると、完全には確信していない、とも言うたんや。これは別に新しいことではなく、彼はずっと同じことを言い続けとるわけやが、でもマーケットは利上げは終わったものやと決めつけとるふしもあったから、タカ派のようにうつってしまったんや。
マーケットはこの、債券オークションとパウエル発言のダブルパンチを受け流すほどの余裕はなかったんや。だから株価は下がってしまった。金利が急上昇して、Fedがインフレに対する警戒を続ける必要があると言ったなら、まあ株価は上昇はしないやろう。今回の長期金利の上昇で、住宅ローンの金利も即座に影響を受けると思うで。もしかしたら0.25ポイント以上の影響かもしれん。
さて、今日のCNBC Investing Clubのmeetingで、金利が大幅に上昇し続けたにもかかわらずなぜナスダックはこんなに素晴らしい年になっているのかという質問があったんや。素晴らしい質問や。90年代にもこのような時期がいくつかあって、株価は債券市場の重力に長期間にわたって抵抗しながら上がった時があったんや。別に今年が例外的に珍しいわけではないで。じゃあ今日芽を摘まれたばかりの強力な8日間のラリーはどうなるんや?もう終わってしまったのか?わいはそうは思わんのや。今日のような下落の日をはさむことはこれからもあるやろうが、だからといってラリーが完全になくなるわけではないと思うんや。
ただ、必ずしも売りが終わったわけでもないかもしれん。なぜなら、今夜は悪い決算発表があったからや。これが影響して明日はまた低調な日になるかもしれん。だから、素晴らしい連勝の後で市場が買われ過ぎ状態にある今、まだまだマーケットでお金を稼ごうとしているなら、持つ株は非常に慎重に選ぶ必要があるで。わいが特に言っておきたいのは、例えば90年代の高金利下の時には、価格が法外に高いわけではなく、しかも資本を調達する必要があまりない企業の株が、債券市場の影響をあまり受けなかったんや。90年代はIntelやMicrosoftがPC革命を牽引して、高金利下でも機能した株やったんや。
今はそういう株はなんに該当するかと言うと、いわゆるMagnificient Seven, 荒野の七人銘柄や。そのうちに6銘柄は、まさに90年代のIntelとかMicrosoftを思い起こさせるで。といって、Microsoftは今も変わらず入っとるんやけどな。MicrosoftはAIで実際に利益を上げとる。仮説でも希望でもなく、実際に利益をあげとるところが大事なんや。AIの力を自分で活用できる製品、例えばCopilotが素晴らしいで。更にNvidiaはAIチップの王様や。Amazonはもう何年もAIを使ってきていて、だからいろんなものが素晴らしくお薦めに出てくるし、配送も早いやろ。いわゆるAIを使用した推論で、推論はAIの世界での鍵なんや。
あとの企業は必ずしもAIマーケットの主要部分ではないが、大抵は何らかの形で関わりを持っておる。MetaとAlphabetは毎日、伝統的なメディアチャンネルから莫大な広告収入を儲けとる。そしてAIがもっとターゲットを絞った広告を作るのを手助けしとる。ただ、こういう広告関係は明日は注意が必要や。なぜなら、わいが気に入っているアドテック企業のTradeDeskが今夜の引け後の決算で株価を大きく下げたからや。この会社はウェブ上の広告主が最適な価格と配置を得られるように助けとる会社やが、広告の実際の減速が見られとるんや。ガイダンスがひどかったんや。MetaやAlphabetの決算ではこういうことは感じられなかったんやけどな。でも明日は広告ビジネスの減速の話題が何度も聞かれることになるやろう。
Appleについては本当のAIプレイではないと言われるが、その製品とサービスはとても特別で、債券市場が荒れ狂った時にも株価は良く耐えてきたんや。一方で荒野の7人銘柄の中でTesla株だけは債券市場の影響をもろに受けて打撃を受けてしまうんや。彼らは自動車メーカーで、自動車ローンが高くなると顧客の良い資金調達ができず、ビジネスを失ってしまう。今はTeslaの時代ではないかもしれんな。さて、通常なら、こういう金利上昇下でも素晴らしいストーリーを持つ製薬会社の株がトレンドに逆らうことができるはずなんやが、例えばEli Lillyは素晴らしいFDAの承認にニュースでそもそも株価が高騰しとったから、激しい利益確定の対象となってしまって、今日は4.5%下落してしまったんや。
あと、ほとんどの大きな製薬会社の株は配当株で、債券金利が上昇していると、債券との競争にさらされてしまう。そして打撃を受けたりするんや。しかし、Eli LillyのGLP-1受容体作動薬が糖尿病治療薬としてだけではなく、肥満治療薬としても承認されたことはビッグニュースや。実際アメリカ心臓協会は、心臓病を予防するためにこのクラスの薬全体を支持することを検討していたりする。もしかしたらここの部分のストーリーは、まだまだ債券に引きずられることなく力強いターンアラウンドストーリーとなるのかもしれん。
あとふれておきたいのは、Disneyの決算発表や。CEOのボブ・アイガーは、以前の55億ドルのコストカットを、75億ドルに引き上げる計画を提示したんや。一方で予想以上の約700万人のディズニープラス加入者を獲得しとって、しかもDisney+は来年のこの時期までに黒字化すると予測しとって、このすべての良いニュースに加えて、非常に強いバランスシートの状況やったから、近々配当の復活宣言がある可能性もあるで。自社株買いもあるかもしれん。ということで株価はほぼ7%も上昇たんや。
90年代を通じてわいらは高金利下でもぐんぐん株価をあげる企業の、その上昇の源が、素晴らしい発明とかコスト削減であることを見てきたんや。まさに今はそういう企業にDisneyをあてはめることができるかもしれん。イノベーションと自助努力が株を債券市場の引力から逃れさせるんや。ということで結論やが、債券金利が急上昇した日になったが、こういう時でも大丈夫な株を覚えておいてほしいで。下落が終わったらそういう株こそいち早く立ち直るからな。債券市場が荒れようとも、大丈夫な株はある。資金調達に過度に依存することなく、でもイノベーションを続ける会社の株たちや。それを覚えておこうやないか。
やっぱり堅実な株がいいですね。
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