こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの11/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日は比較的静かな日になったよな。ダウは+0.16%、SP500は-0.08%、そしてナスダックは-0.22%やったで。そうこうしている間にも、多くのアナリストやストラテジストがいろいろなことを言って不安を煽る。そしてわいらは不安の壁を登り続けとるんや。今朝だって多くのストラテジストが、S&P500が総合的にどれだけ上昇するか、そのことについて議論しとって、わいはそういう、マクロに基づいたトップダウンのアプローチで何かをざっくり予想するのではなく、個々の企業に焦点を当てることの方を好むんや。
わいはマネーを稼ぎたい。そのために個々の会社の株が好きで、株の研究で儲けるのが好きや。やけど多くの人がいう心配事も当然のように考えんとあかん。全部理解したうえで自分の好みを出していけばええ。今回は多くのアナリストが言うとる心配事に焦点をあてておきたい。心配の壁に高々と掲げられとる、四つの心配事を整理して、それを認識することで自分たちの儲けにつなげようやないか。まず一つ目の狂暴といってもいい心配事は、やっぱり債券市場や。
ここのところずっと毎日、何ヶ月もの間にわたって債券が価格が下がって、債券金利は上昇してきた。こうなるとさすがに株にとっては厳しい状況やとわかる。最近だって、債券金利が急上昇して、それが拷問のように株価を下落させたんや。株式市場は債券市場を恐れて、もうしばらく株は買わん方がええということになった後、そこまであまり考えられていなかったことがおこったんや。債券金利がやや頭打ちになって、あとは雇用統計で賃金インフレが落ち着いている報告があって、わいらはそれまでは4.9%のめちゃめちゃ高いGDP成長率でかなり心配しとった、その心配度合いが軽くなったんや。
その後Fedは注意深く推移を見守りながらも、とりあえず政策金利は据え置く決定をして、そして財務省は、人々が期待していたよりもはるかに少ない長期債を売る計画であると述べて、債券金利の下落をさそったんや。Fedに逆らうな、という有名な言葉があるが、もしFedが利上げを続けて、その中でも株をアグレッシブに買うようなら、あなたはFedに逆らっていることになる。逆に、もしFedが金融引き締めを終えて、でも株を売るようならそれもFedに逆らっとることになる。
もしFedの引き締めが終わったんやったら、それは、株を持っている人にとっては、Fedはあなたのとてもいい友達であることを意味するんや。もしFedが利下げをする際は、もしくはそっちの方向に兆しでも向かっていくということになれば、それは誰にでもわかりやすいブルマーケットが来ることを意味する。それが大きな下落から株価がここ二週間で立ち上がった理由や。だから、わいらはFedの次の動きを予測して株の売買をする必要があるんや。わいはFedが利下げを発表するまで株を買うのは待つべきだと言ってるんやないで。そんなことしていたら遅すぎて上昇マーケットにおいていかれる。
でも見切り発車もいけなくて、要はFedが引き締めを終えたと確信しているのかどうか、そこのところの手がかりをこれからも注目していく必要がある。だから明日のCPIの発表が注目で、今日大人しい日になったのは重要なCPIの発表の前の様子見という意味合いもあったと思うんや。もし明日のCPIの数字がクールならば、もしかしたらFedがインフレとの戦いにおいてほぼ勝利したことが明らかになるかもしれん。どうなるか見てみようやないか。
第二の心配事はイスラエルとハマスの間での戦争や。イスラエルの殺人的な暴走、ガザでの人道危機、誰もが忘れてしまったような人質、市民を交戦から守ることのできない無能さ、すべてがひどいことや。この紛争がどれほど広がるか、わいらは皆見守っとるわけやが、わいらのアメリカ政府はイランやシリアに関連する標的に対する空爆ラウンドを行うことに関与しとる。わいらはわいらでシリアにあるわいらの前哨基地を守る必要があるようで、でもそんなシリアの拠点なんか1か月前には誰も知らなかったんやけどな。
今のこの中東での問題は今まで以上の分断を引き起こす可能性があって、多くの人々が大きな関心を持ち、中東での戦争がわいらの株式市場に影響を与えないなんて信じられないと感じとる。ただ、今の株式市場は、各企業の決算と債券金利に基づいて動いとる。そんななか、紛争が各企業の決算に影響をそれほど与えているわけではない。なぜなら、ガザは小さすぎて経済的には無意味といっていいからや。あとは、石油価格にもあまり影響が出ていないから、債券市場にもあまり影響を与えてないんや。サウジアラビアとロシアは石油の採掘を止めてないし、わいらの国は今まで通り大量の食料を購入しとる。人々が多く死んでいるという悲劇がおきとるからといって、債券市場が心配したり悲しんだりするわけではないんや。いわば債券市場は心のないやつなんや。マーケットに心を持つように求めたらあかんで。
さて、三つ目の心配事は決算や。ちょっと前まではFedがハードランディングを引き起こす寸前であるように見えたため、多くの人々は今回の決算シーズンがただの無慈悲な災害になるんやないかと恐れとった。いわゆる最後の良い決算シーズンになるのではないか。今回の数字が良くても来期のガイダンスの下方修正が続出して、株価は悲惨なことになるのではないか。ベアが多くの株を大きくショートしたりしとったんや。例えばわいがいつもOwn it, don't trade itというとるApple株においては、例えば決算前の10月3日にキーバンクはApple株を格下げして、彼らはこの株の評価が歴史的なレベルに比べて高すぎると言ったんや。
わいはそういう格下げにも動じなかったで。なぜなら、Appleは以前はハードウェアの会社やったが、今では非常に大きなサービス収益ストリームを持っていて、ウェアラブル、iPad、コンピューターを合わせたものよりも実際に大きなサービス収入が高い成長率でどんどん大きくなっとる会社やからや。でも決算以前はアメリカでの販売は苦戦していると言われて、国際的なビジネスも怪しいとおもわれとった。そして決算を見てみたら、まあある程度ネガティブな見積もりがあっていた部分もあったで。だけどそのネガティブさは別に災害級ではなかったんや。
それどころか国際的なビジネスは素晴らしくて、多くの国で記録的な売り上げをあげて、中国でも都市部の成果は素晴らしかったんや。ちょっと前には政府が国営企業におけるiPhoneの使用を禁止するんやないかという噂で株価が下がったりしたが、実際にはAppleは今四半期中に中国でシェアを伸ばしたんや。もしあなたが決算前に株を売ってしまっていたなら、それを買いもどすチャンスはあったけれども、その買いチャンスのウィンドウはすぐ閉じてしまうようなものやから、実際に買い戻すのは難しいと感じた人が多かったんやないか?だからわいはOwn it, don't trade itと言うとるんや。
最後に、四つ目の心配事はワシントンや。政治や。機能してないんやないかということや。ベアマーケットの到来に結び付くんやないかということには、注意を払うべきやろう。例えばわいらの政府は中国が好きじゃないし、あと、酔っ払った船乗りのようにふらふらしとる。定期的に政府のシャットダウンの心配を国民にさせる。ただ、中国との冷戦については、もうすぐ習近平国家主席とバイデン大統領がサンフランシスコで会談する見通しや。わいは中国の共産党はアメリカとの約束をことごとく破るというイメージを持っとるが、今回はどういうことが離されるのか。
結論やが、心配の壁には多くのレンガがあって、今言うた四つの主要な心配事はまだまだ一部だったりするんやが、でもこの大きな大きな心配事は株式市場に躓きを与えるはずのものやったが、結局のところ心配事も今のマーケットの上昇を止めるには至ってないんや。ただ、わいは心配の壁はまた新たなレンガがどんどん積み上がりながら建設され続けることを確信しとる。その壁を突破できるブルマーケットなのかどうか、そこを見極めながら株式投資をしていかんとあかんで。
年末に向けて上昇しますように。
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