アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】本質的には株式市場全体は今よりずっと価値が高いかも!?買収あれこれ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの12/18のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

株式市場は大きく上がってきてダウは最高値を更新したりしとるわけやが、全ての株式はそれらの価値に比べてまだまだ安すぎるのかもしれん。それが今日の大きな買収のニュースのわいの感想や。何のニュースかと言うと、世界で第4位の鉄鋼メーカーである日本製鉄が我が国の大手スティールメーカーの、US Steelを買収することが発表されたんや。買収総額は141億ドルで、これで日本製鉄グループの世界での粗鋼生産量は一年あたり6600万トンから8600万トンに拡大して、1億トン体制の目標へ大きく前進するということや。

 

日本製鉄の売上高は2023年3月期が約8兆円で、US Steelの2022年12月期は約3兆円だから、単純合算すると10兆円を超える鉄鋼メーカーが誕生するというわけや。金曜日に39ドルで終わったUS Steel株に対して1株あたり55ドルで入札したということで、この日US Steel株は26%も跳ね上がったんや。今日は他は比較的穏やかな動きだったから、今日一番大事なニュースはこの買収や。今日はダウはフラットやったが、SP500は+0.45%、そしてナスダックは+0.61%と上昇の日になったで。

 

さて、金利の引き上げ局面やったら鉄鋼会社というのは状況が厳しいんや。US Steelのような工業会社は、パンデミック中の超低金利を利用して、次の景気後退に備えてより体制を強靭にしたんやが、今この金利が下がってくる状況で日本製鉄がUS Steelを買うことは完全に理にかなっとる動きやと思うで。しかも彼らの業務にはほとんど重複がないんや。ということで、彼らが一つになることで、素晴らしい統合会社が出来上がって、例えばCleveland-Cliffsのような会社にとって強力な競争相手になるやろう。そのCleveland-Cliffsの株価も今日10%上がっとるんやが、これはスティール業界全体が良い方向に向かっているということが上がっとるんやろう。業界全体にとっていい動きがあれば、その中のプレーヤーは恩恵を受けるからな。

 

さて、買収や合併といえば連邦取引委員会、FTCと司法省がM&Aの取引の妨害にめちゃめちゃ固執していることが大きな足かせとなっとるんや。例えばFTCは、MicrosoftがActivistion Blizzardを買収するのを阻止するために、あらゆる手段を尽くしたんや。実際わいはこの買収はビデオゲーム業界のプレイヤーにとってそれほど悪影響だとは思わんかったgあ、やけどFTCのLina Khan委員長は、すべての合併は本質的に反競争的だと考えとるんや。取りつく島がないとはこのことや。真の反競争的な理由がない場合でも、彼女はそれを何とか見つけだそうとしているかのようや。

 

だから彼女は、彼女の机に届くほぼすべてのM&A取引を阻止しようと奮闘しとる。幸いなことに、Microsoftの場合は彼女と法廷で戦うための無限の財政力を持っていて、彼女は完全に敗北したんや。10月に買収完了が発表されたわけやが、各国での規制当局の承認に1年半以上をかけての買収完了となったんや。しかも、Lina Khan側についた裁判官もいて、そのことはわいは信じられないで。買収完了したからええやないかと思う人がおるかもしれんが、問題は、ほとんどの会社がMicrosoftほどの財政力を持ってないということや。

 

いちいち裁判で戦う体力がふんだんにある会社ばかりではない。だから基本的に各会社は自分たちの取引がブロックされることを非常に心配しとるんや。それがある意味、M&Aが非常に有効になり得る業界にとっても足かせになっとるんや。結果としてLina Khanは多くの潜在的なM&Aを阻止することで、多くの会社の株価が本来あるべきよりもはるかに低く保たれていることに一役かっとるんや。日本製鉄とUS Steelの取引のニュースで株価がどうなったか見たらわかるやろ?Lina Khanはわいらの株式ポートフォリオにとって破壊的な女性の一人や。別にM&Aが今まで活発じゃなかったけど株価は順調に来たじゃないかと思うかもしれんが、それは単に荒野の七人銘柄のパフォーマンスが凄かったからや。

 

Lina Khanは時に独占禁止法すらもまったく気にしていない感じるで。ただ単に株主がお金を稼ぐのを邪魔することだけを望んでいるような時すらあるんや。AmegenがHorizon Therapeuticsを買収しようとした時もひどかった。だってビジネスの重複がないんやで?にもかかわらずFTCはそれをブロックしようとしたんや。Amegenは最終的にFTCがいろいろ難癖をつけてきたことを全て彼らが望むようにすることを同意して、その結果FTCは買収をブロックするのをやめたわけやが、わいはFTCが手を引いたのは単純にAmegenが巨大な会社で法廷で彼らと戦うのに十分な資金力を持っていると感じたからやと思うんや。

 

こういうLina Khanの動きは実は逆説的な結果になることすらある。だって、彼女がM&Aを邪魔する時は、最も大きくて裕福な企業だけが訴訟のコストを負担できる状況を作り出してしまうからや。そのことで単に大きな企業が更に大きくなるだけという状況を生み出してしまい、競争が阻害されることを阻止すべきFTCの意図とは全く逆のことになってしまうんや。FTCがこれほど厳しくなければどうなると思う?わいは多くの潜在的な取引を想像することができるで。例えばMerkがBristol Myersと組んで、J&JやPfizerに対抗するかもしれん。特に競争の激しい抗がん剤マーケットにおいては競争力が物を言う。

 

わいはKraft HeintzがHerseyやGeneral Millsと合併して、サプライヤーとの交渉力を高めることも必要だと思うし、多くのバイオテック企業も買収によって良くなる会社が多いと思うで。ただ、多くの会社にはそういう動きによって真のポテンシャルを発揮するための十分な資金がないんや。しかもFTCが難癖つけてくると皆思っとるから、資金力のない会社ほど行動をしり込みしてしまう。十分な規模がなければ、暴走する規制列車のFTCと戦うことができないと皆思っとる。

 

Abbieは最近CerevelとImmunogenの2つのバイオテック企業を買収することを発表したが、わいはLina Khanが両方をブロックしようとすると思うで。Brown FormanがConstellation Brandsのスピリッツ事業を買収するのも許可しないしな。ソフトウェア企業だって、競争的なモートを築こうとする企業によって多くの買収が行われるはずやが、FTCの目がひかっとる。ただ、それがプライベートエクイティ企業だったら、AdobeのFigmaの買収のに邪魔されることはなく、独占禁止法の監視を気にせずに自由に動くことができる。

 

医療機器会社だってわいらには多くの会社があって、彼らは合併されることを切望しとるんや。合併でそれぞれ大きくなって競争力をつけることができれば、業界の最大手プレーヤーと競争するための規模を持つことができる。そうじゃなかったら本当の意味で競争ができない。航空宇宙セクターだって、多くの会社が、BoeingやAirbusに対抗するための規模を必要としとる。エンターテイメント会社だってその多くが競争力の面で困難に直面していることを知っとるやろ。これらの会社の合併が阻止されるなら、彼らは非常に弱い財務状況のために倒産するしか道はなくなるやろう。

 

リテールだって、誰があの巨大なAmazonに対抗できる?合併もできずにAmazonに多くを奪われて必死に生き延びようとしているすべての実店舗リテールはM&Aをひつようとしとる。わいは各セクターでえんえんと、如何にM&Aが必要なのかをずっと語り続けることができる。ただ、全部の規制が全部間違いだと言っているわけではないで。例えば航空会社の合併に対する規制当局の厳しい姿勢はええと思うで。Spirit Fronteir JetBlueまわりの話や。あとは、スーパーマーケットのAlbertsonsとKrogerの合併の許可されるべきとは言ってないで。きちんと彼らの間の重複関係が解決されない限りあかんと思うで。悪い買収は結局共倒れになったりして、悪い結果に終わってしまうこともあるからな。

 

ただ、わいが強調したいのは、規模が重要だということや。例えばWalgreensがRite aidを買収したいとして、それを許さないと、弱くなっていく一方のWalgreensと破産するRiteAidという風になってしまう。薬局部門もAmazonの脅威の前に屈しろというのか?現在Lina Khanはバイデン大統領から多くの支持を受けているようや。バイデンは株式市場を気にしないことを自慢していたが、今や58%のアメリカ世帯が株式を所有しとるんや。それは選挙日に彼が気にするには十分に大きなグループやと思うで。

 

結論やが、日本製鉄がUSSteelを買収するというニュースから学べることは、状況が状況ならば、わいらの株式市場全体は今よりずっと価値が高いかもしれんということや。もうそのことは明らかかもしれん。ここからM&Aがもっと活発になっていけば、それを取り仕切る金融会社だけでなく、多くの業界で明るさがより戻ってくるやろう。わいはそっちの方向にわいらは向かっていると思うんや。今までよりも暗くなるとは思わない。明るくなる。ただ問題は、どれぐらいの速度で明るくなっていくか、ということやな。

 

 

もっと買収とかが活発な世の中が来るのでしょうか。

 

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