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【ジム・クレイマー】利下げの推測ゲームに参加するな!それよりよっぽど大事な予期せぬ追い風4つ!日本の復権!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの1/18のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

株式市場に予期していなかった追い風がふいとる。その追い風が、利下げに対する懐疑論が高まる今のマーケットを押し上げとる。今日はダウは+0.54%、SP500は+0.88%、そしてナスダックは+1.35%と上昇の日になったわけやが、普通とは異なるマーケットに対する肯定的な追い風によって、ベアがかき乱されとる感じになっとる。長期金利がじわじわと上昇し続けている中で、ウォール街は今年中にFedが6回も利下げすることはないんやないかという、今までまかり通っていた超楽観的な見方が消えて、きちんと現実に目覚めつつある。普通はそうなったら株式市場は下がるが、それでも上がっとるのは予期しない追い風があったからで、わいは主な追い風4つを整理しておきたいと思うんや。

 

まず一つ目やが、Appleに対する良いことが聞かれたということや。ここまでAppleはとても嫌われていた株の一つやったんやが、今日はそんな流れの中で意表をついたレポートが出たんや。そもそもここまで、中国でのiPhoneの売り上げが悪いだの、iPhoneの値下げは売れてないからだ、だの、ここから上がる道筋が見えない、だのいろいろ悪いことを言われてきて株価が下がって来たが、そんな否定的な状況の中、今朝、予想外の場所でオアシスが発見されたんや。

 

今朝発表されたのは、Bank of Americaのエクイティリサーチ部門で、Wansu Mohanによって書かれたレポートやが、彼らは大胆にもApple株を「買い」に格上げしたんや。そして目標株価を225ドルに引き上げたんや。著者のWansu MohanはAppleの真の研究者として知られとるアナリストで、四半期ごとの決算のカンファレンスコールでも最も知的で思慮深い質問をする人物の一人や。より重要なのは、彼はしばらくの間、Apple株にそれほど熱心ではなかったことで、その姿勢がここにきてポジティブへと大きく変わって来とるということや。まさに彼のキャラクターから外れたアップグレードだったから、予期せぬ追い風になったということや。

 

Appleの株価はこれをうけて今日、3.2%も上昇したんやが、その背景には意外さがあったということなんや。ちなみにこの日の上がりは、5月以来の最高の上昇やったんやで。それでは、なぜ彼がこんなにAppleを推しだしたのか、8つのポイントがあるんやが、これらは多少詳しく見ていく価値があると思うんや。まず大事なのは、彼はここからの3週間だけ注目して次の決算がどうこう言っているわけではなく、次の4年間に焦点を当てているということや。

 

第二に、彼はサービス収入の成長が高まると見とる。わいはこの点についてはこれまでも強く強調してきたはずや。Appleの強みは成長し続けるサービス収入にあり、とな。第三に、彼はAppleのいわゆるロードマップを見ていて、PCからサーバー、サーバーから自動運転へと、利益率の高いビジネスへの移行がおこると思っとるんや。第四に、豊富な配当と株の買い戻しによる株主への強力な資本還元があるんや。第五に、時間とともにグロスマージンが安定すると考えとるんや。これに関しては多くの人が議論の余地があると考えとるけどな。

 

第六に、彼はAppleがポートフォリオマネージャーによって意外と軽視されていると言っていて、S&P500と比較してもそこまで強く買われていない今の状況で、ここからまだまだAIを駆使して機能向上を目指したら、機関投資家によるポジションの増加を促す可能性があるということなんや。第七に、いろいろな法的問題を抱えとって、例えばアップルウォッチの件とかやが、これらはどうにか処理が可能やということや。最後の第八に、相対的なApple株のパフォーマンスは低下しとるが、これは皆が懸念しているリスクがすでに株価に織り込まれていることを示唆しているということや。これらの要点は目新しいと思われないこともあると思うが、でもここまで逆風が続いていたAppleに対する見方に新鮮な風を送り込んだんや。

 

さて、第二の予期せぬ追い風に移ろうやないか。これはずばり、日本の復権や。ここに新しいテーマが生まれとるのに、誰も日本のことについて話題にそんなにしていない。そうや、日本がカムバックして来とる。M&Aにおける力のことや。わいはちょっと、80年代後半に戻ったような感覚を覚えるで。最近の日本株市場の驚くべき上昇は、ちょうど中国株市場の正反対や。日本は長年荒地をさまようような感じやったが、今は日経平均株価は1989年のピークからほんの少しの距離まで上がってきたんや。

 

多くの人は覚えていないかもしれんが、昔、日本が世界株式市場全体の60%を占めるほど巨大だった時期があったんや。当時、日本のタイヤ会社のブリヂストンが、アメリカの象徴的なタイヤ会社のファイヤーストンを飲み込んだ。東京銀行がカリフォルニア州立銀行を飲み込んだ。ソニーがコロンビア映画を飲み込んだ。三菱地所がロックフェラーセンターのオーナーであるロックフェラーグループを飲み込んだ。三菱商事が当時高いプロファイルと持っていた化学会社のアリステックケミカルを買収した。松下電器がユニバーサル映画のオーナーのMCAを買収した。

 

こんなきらびやかな時があったのを覚えとるか?これによって、アメリカ議会の一部のリーダー達は、このままだと日本がアメリカを乗っ取ってしまうことを真剣に懸念し始めたんや。ただ、その後にバブルが弾けて、日本経済は次の30年間地獄のような状態に陥ってしまった。そしてその日本が戻ってきている兆しを見せとる。本当に戻ってきたんや。今朝、積水ハウスがMDCホールディングスを49億ドルで買収して、世界で5番目に大きなホームビルダーになったというニュースが出たんや。これは、MDCに関しては昨日の株価終値から19%のプレミアムを支払っての買収は。

 

この買収は私にとって驚きやったんや。何年も間、ハウジング会社の合併はほとんど見られんかった。でも1ヶ月前を振り返ると、日本製鉄がUSスチールの買収を発表しとるし、この時は彼らは発表の3日前の株価から40%のプレミアムを払っとるんや。日本は高い金額を支払いながら合併をしとる。こういう動きをトレンドとして見とる人はほとんどおらんと思う。まだ初期段階ですが、日経平均が上昇するにつれ、まだまだ多くの買収が見られるとわいは予想するで。特に中小企業の株は買収ターゲットになりやすくて、これからアメリカ国内でもM&Aが活発になるやろう。このことは株式市場に注目し続けるいい動機づけになるで。

 

第三の予期せぬ追い風は、Disney株についてや。わいのファンドはこの株を持っとるが、そのひどいパフォーマンスを擁護することにほとほと疲れ果てたんや。やけどここにきて、プロキシーファイトが株価を上昇させる展開になっとる。アクティビスト投資家のネルソン・ペルツは、ディズニーの取締役会に参加するためにこの代理人戦争を開始したわけやが、このことはDisneyの取締役の心をポジティブな方に変えるやろう。彼らはもっと価値を創造するか、ペルツを受け入れるか、あるいはその両方か、決めなければあかん。

 

最後、第4の予期せぬ追い風は、アルファベットが更なる効率化へと舵をきったことや。効率化という意味で言えばMetaが思い出されるよな。いっぱいメタバースでお金を失っとったのが、創設者兼CEOのマーク・ザッカーバーグが2023年は「効率の年」と発表して、どんどん従業員をカットしていったら株価がぐんぐん上がったんや。それよりはまだまだ穏やかやが、でも今、わいらはアルファベットから似たような解雇の発表を聞いとるで。ここからコストを削減する一方でますますAI分野の競争力を高めることができたら、GOOGL株はここからまだまだ大きな上昇を見せる可能性があると思うで。2024年を効率を年と本気で位置付けるなら、な。

 

さあ、ここまで予期せぬ追い風4つを見てきたわけやが、ここでわいは皆さんに注意を呼びかけたいと思う。わいらはとにかく今、Fedがいつ利下げをするのか、するとしたら今年は何回利下げがあるのか、そればかりを話題にして、その話題に影響するCPI、PPI、雇用統計の数字や、Fedの委員の発言に右往左往して、それに基づく気分で自分のお金を運用しとる人もおるやろうが、わいはそれを愚かな資金運用方法と断罪するで。そんな推測ゲームに興じる暇があったら、もっと大きな流れを捉えようとした方がよっぽど生産的や。ヘッジファンドマネージャーのように毎日右往左往して、ちょっと利ザヤをとることで自分を正当化する人にどうかならないでください。わいは彼らを好きやが、でもあなたはヘッジファンドを運用してないやろ?あなたは投資家やろ?是非自分自身を自らの賢いホームワークで守ってほしいんや。

 

結論やが、トレードではなく、投資をしようやないか。それが個人投資家としてあなたが持っている本当のエッジのはずや。時間を、そしてお金を、利下げの推測ゲームとかいうことに費やして無駄にするということをどうか避けてください。適切な量の忍耐強いホームワークをすることで、わいらはこれからもうまくやっていけるはずや。大枠でどういう風が吹いているのか、それを捉えることの方が、利下げ推測ゲームよりよっぽど有意義なはずや。今日の予期せぬ追い風4つを捉えることの方が、Apple、Disney、Goolge、そして日本について考えることの方がよっぽど大事なんや。

 

 

日本がどんどん復権しますように。

 

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