こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの1/25のMad Moneyはどうだったでしょうか。
株式市場は大きく上がり続けとる。そしてその後に常に起こる非常に特別な瞬間に近づいとるかもしれん。上がった後に来るのはなんや?下落やろ?そして好調さに浮かれていたら、いざ下落が始まった時は、いったい自分は何をしてきたんだろうと必ず思うんや。自分は大きな利益を上げた。でもまだ何も手放していない。その利益が溶けていく。そうなることを想像してみ?今日はダウは+0.64%、SP500は+0.53%、そしてナスダックは+0.18%と続伸の日になって、SP500は史上最高値を更新したわけやが、わいはもうその時をまさに今現実的に想像すべき時やと思うんや。
わいは下落する可能性について、まだ今株価が上昇している時に話すことができていることを嬉しく思うで。大きな下落の後にこの同じ話をしても、おいクレイマーよ、先に言っておけよ、と思うことやろう。今と言うときに利確を躊躇する必要はないんや。良く覚えておかんとあかん。株を売って含み益を確定するまでは、あなたは何も手にしてないんやで。この先株がまだ上がるかもしれなかろうがなんだろうが、株を手放さなければ何も稼ぐことができないんや。
今この時に、貪欲であることをはき違えてただとてもずさんなだけな人は、最終的にはたいした儲けを得ることができずに終わるんや。わいは前にもMad Moneyで青いカシミアのセーターの話をしたんやが、覚えとるやろうか。わいの母親がカジノでどんどんお金を儲けていて、まだスロットで出そうなところで、もうこれで十分だとプレイをやめたんや。わいは横でみていて、なんだよお母さん、まだまだ出るよ、と言っても、もういいのよ。十分儲けたのよ。このお金を使ってこそはじめてお金が増えた意味があるのよ。さあ、このお金で美しい青いカシミアのセーターを買いにいきましょう、と言って、実際に買うという話や。
わいはあなた達皆に聞きたい。もうカシミアのセーターは手に入れましたか?と。さすがにまだ手をこまねいて、何も利確していない人はいないよな、と。わいのファンドは儲けた分は寄付をするというチャリタブルトラストやから、実際にカシミアのセーターを買うことはできんが、でもCNBC Investing Clubのメンバーの人はわかってくれとると思うが、わいのファンドはいろいろ利確しとるんやで。例えばわいは素晴らしい株であるCaterpillarを最近利確したんや。
CAT株に何か悪いことがあったかというと、別に何もないと言わざるをえない。この株は昨年11月にFedが方針転換して、利下げの可能性を述べ始めてから急上昇してきた。まるで高速道路で猛スピードで走る車がリスをひいてしまうように、ショートをひき殺しながら株価は上がっていった。ただ、株というものはどこかには上昇の終わりが必ず来るもんや。一方で昨日、例えば化学会社大手のDupontが暫定決算を発表して、売上高が予想を下回るということで、しかも来期のガイダンスも発表して、EPSと売上高両方で予想より下やと発表したんや。
このリリースを読んだとき、私は改めて思ったんや。いつ下落が来るかわからん、と。そしてCaterpillarを利確したんや。あろうことか今日、CAT株は+3.47%も更に上がって52週高値を更新しとる。うわ、この分の上がりを損したわ、とわいは後悔しとると思うか?DDとCATは本来関係がないのに、浅く結びつけてしなくてもいい利確をしてしまったとわいが後悔しとると思うか?実際今日更に3%以上上がることが確実にわかっとったんならわいは利確せんかったやろう。だけど、株価の未来を、たった明日のことでさえ確実にわかる人なんかおらんのや。
わいが知っとったのは、まだまだ国内で最大の建設プロジェクトの液化天然ガスを輸出するプラント建設は稼働しとるが、バイデンがホワイトハウスにいる限り化石燃料関連は危ういものかもしれん、とか、データセンターのビル建設は依然として強いという情報とか、インフラ投資法案のお金がまだまだCATに流れ込むやろうということや。ただ一方で今日のGDPの数字が強かったのを見たか?Fedの利下げの判断にこの経済の強さは関わってきて、利下げありきで上がって来た株価は、利下げがないとなったらその上昇分は吐き出すかもしれん。
ここまでの株式の動きも含めて総合的に考えて利確の選択をした。そのことにわいは後悔してないで。儲けよりも規律を、そして再現性を重視しなければ、決して儲けを重ねてお金もちになることはできん。今この一回のことではないんやで。一方でわいはHumanaを先週全部処分したわけやが、今日の決算後の動きは-12%と惨憺たるものやったよな。これだって、わいが先週利確した後に、今日の動きは予想外に良くて間違ったなあということになる可能性だってあったんや。やけど、わいは何でHumanaを利確した?メンバーのヒトならわかってくれるやろ?それまでわいが描いていたこの会社の成長ストーリーが消えたから利確したんや。全ては総合的、そして戦略的判断で、その後のランダムさも含む短期の株価の動きに感情は左右されたらあかんのやで。
さて、PayPalの新しいCEOのアレックス・クリスの新しいイニシアチブが期待されとって、そして今日、イノベーションを紹介するイベントで彼はAIの時代だと言い、AIを使ってチェックアウト体験を向上させる時代を見すえていると発表して、でも結局クリスは現代のダビンチのNvidiaのJensen Huangではなかったんや。みるみるうちに株価が下がって、今日は-3.67%やったわけやが、こうなってくるとPYPL株を持っている人はセーターを買うことができなかったということになってしまうんや。
AIと言えば昨日のServiceNowの決算は素晴らしかったと思うで。今日株価は上がって、でもその上がりをだいぶ吐き出して今日は終わってしまったが、わいは前にも言うたようにServiceNowはまだまだ勝者だと思うし、本物やと思うで。一方で、最後に触れておきたいのがビットコインや。ETFならぬETPが承認されるという噂でBitcoinの価格はうなぎのぼりやった。そして実際にETPが承認されたら凄まじいお金が流れ込んで、更にBitcoinの価格を押し上げると思われとったが、そんなことにはならず、下落の一途になっとる。まさに噂で買って、事実で売れ、という格言通りになっとる。
この動きを正確に予想したのはラリーウィリアムズやが、こういう動きからもセーターを買おうぜとわいがいう気持ちがわかるやろ?わかるよな?Bitcoinがまだ上がっている時に利確しておいたら、どれほどあなたは儲けることができた?そしてそれで、どれほどあなたの人生に彩を与えるものを手に入れることができた?手をこまねいているだけで、それが霧のように消えてしまうんやで。
結論やが、わいは再度お願いしたい。もしまだ何も利確していない人がいるなら、どうか少しは利確してほしい。別に全部株を処分して株式市場から逃げ去るべきだと言っているわけではさらさらないで。でも規律をもった投資をしなければ、たまたま儲ける時はあっても、結局大きな儲けを継続的に生み出すことは不可能や。再現性には規律が必要や。そのことを改めて今のタイミングで言っておきたかったんや。
自分は今現金ポジション多めです。
応援よろしくお願いします。