こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/1のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日はやっぱり注目のメガキャップ企業について話そうやないか。今までこんなメガキャップ会社が存在しなかった、今までこんな存在は見たことがないからといって、今の市場最も時価総額の大きい類のメガキャップ株のバリュエーションについて、これはバブルだの、高すぎるだの言う人が後を絶たない。やけど、今まで無かったからといって、それだけで彼らを偽物だと思うのは間違いが過ぎるで。彼らがなぜ数兆ドルのバリュエーションを受けているのか。それは彼らが良すぎて、株が上にいく以外の道がなかったからや。
このことはこの日の引け後のAmazonとMetaからの驚くべき決算発表で裏付けされたよな。決算後に時間外で株価が大きく上がっとる。ちなみにAppleの決算もわいは良かったと思うけど、こっちは株価が下がっとるな。さあ、ここまで大きく上がったメガキャップ株は売るべきやろうか?今日はダウは+0.97%、SP500は+1.25%、そしてナスダックは+1.30%と、昨日のFOMC後の下がりから大きく復活した日になったが、このままメガキャップ株に乗り続ければいいのかどうか、それが今考えるべきことや。
数社のテクノロジー企業がS&P500の大部分を占めることを悪いことやと考える人がいる。でもわいはそうは思わん。いくらそれぞれのメガキャップ株が、他の100社以上の会社のバリュエーションをあわせた以上の評価になっていても、だからといって彼らはハンディキャップを与えられるべきやとは思わん。問題は彼らがどのような業績を出して、どのような成長をみせているかやろ?いくら時価総額が高くてメガキャップの株でも、悪い株は悪いやろ?そうやってわいも言うてきたやろ?だから、この前だって、荒野の七人銘柄からテスラをはずして、Eli Lillyを入れた方がいいと提言したやろ?
皆知ってると思うが、わいはただいま、Tesla株を荒野の七人銘柄から外すキャンペーンをやっとるが、これはイーロンマスクのことを嫌いだからではなく、Teslaという会社が嫌いだからでもない。ただTeslaが荒野の七人銘柄に値しなくなったとはっきり思うからや。先日デラウェア州の裁判官がイーロン・マスクの給与パッケージを却下したということがあったが、このパッケージは、彼にテスラの現在の市場価値の約10分の1を与えるというものやった。
イーロンは今、テキサスに会社を移転して、裁判官が彼の報酬を疑問視しないようにすると言うとる。残念ながら彼の持ち分を2倍にしない限り、あるいは少なくとも投票権を2倍にしない限り、TeslaをAIやその他の素晴らしい分野で次のレベルに引き上げることは時間の無駄かもしれないという考えを提起したんや。もっと自分が実権を握れなければ、そしてもっと自分の報酬が上がらなければ、彼はもうやりたくないかもしれん。もう彼は、給与パッケージを分析するいろいろな団体とか、あまり障害なくどんどん株を買って介入してくるアクティブな株主に挑戦されたくないのかもしれん。彼は荒野の七人銘柄のCEOの7人の中で唯一、より多くのお金のために自分の会社を人質にしようとしとる。今の株価を見ると他のCEOの方がもっと多くの価値があるにも関わらず、や。
こういうイーロンマスクとTeslaという会社と比較して、革命的な薬を持っている、より価値のあるEli Lillyについてどう思う?ここでも何回も話題にしてきたいわゆるGLP-1受容体作動薬、MounjaroやZepboundのような薬は、糖尿病を治すことを助け、肥満を抑制し、高血圧をましにする効果を持ち、6500万人の膝の関節炎を持つ人々や、睡眠時無呼吸症や飲酒過多の人々を助けることがデータとして示されとるんや。前にわいがTeslaとEli Lillyの入れ替えをはじめてここで話した時は、まだTeslaの方がEli Lillyよりも時価総額が高かったが、今はもう、Eli Lillyの6270億ドルの時価総額はTeslaを上回っとる。でもその成果を疑う人はあまり多くいなさそうや。
Tesla以外の荒野の七人銘柄も、Eli Lillyも、バリュエーションの高さが常に問題にあげられとる。実際メガキャップ株の時価総額はすごくて、多くの国の国家予算なんか比較にならないほど巨大やからな。これほどの評価に値しないんやないかという声が常にあるのも無理からぬことかもしれん。人によってはどこかでこのバブルが破裂するという人もおる。わいは確かに、2000年から2002年のドットコムバブルの崩壊のようなことが嫌や。でも、皆今の状態をバブルだバブルだと言いすぎや。わいはもう沢山や、というで。
今夜、3つのメガキャップ企業、Meta Platforms、Amazon、Appleが決算発表そしたわけやが、彼らはこの四半期にほぼ3000億ドルの売り上げを集め、約500億ドルの利益を上げたんや。逆に2000年のドットコムバブルの時はどうだったか?トップ20株の利益をすべて合計しても、おそらくマイナスの数字になったやろう。あの時のそれぞれの企業のビジネスの薄っぺらさを考えるに、今のメガキャップ企業の華麗さとはさらさら比較にならないんや。
重要なのは、ドットコムバブルとその崩壊の日々を生き抜いたわいらは、薄っぺらな企業の経営者が株主ロックアップからどうやって抜け出そうとするか、とか、できるだけ多くの株を売却するための隠れたデリバティブを作成する方法がどうなのか、そういうことをわかっとるということや。2000年までに隠されていた関連エンティティから自社株を空売りしていた人もおった。何がいいたいかというと、2000年という年は、あなたのお金をどうやって効果的に奪うための金融エンジニアリングについての年だったということや。
経営者は自社の巨大な株式を売りに出すために、とにかく右にも左にも追加の株式公開を行って、これはより大きな給料を望む無節操なアナリストによって支援されたりもした。.com会社の多くはほとんど利益どころか売り上げもない有様で、ましてや利益を上げる計画すらない体たらくだったんや。経営者は会社のビジネスではなく、会社の株を動かそうとしているセールスパーソンやアナリストと一緒に夕食に出かけることに忙しかったんや。どの会社が合併するのか、その噂だけでお金を稼ごうとする人のなんと多かったことか。もちろん、本物の会社もあって、例えばAmazonがそうやった。この会社は常に正当な運営をしとった。
ただ、わいは、ドットコムバブルの期間中に次々と公開された大多数の会社におこったことの恐怖を身に染みて感じ取るで。彼らは株式市場で何十億ドルもの価値があったが、ほとんどの会社で18ヶ月後にはほとんど価値が残らんかったんや。多くの人が今口にしているような、ドットコムバブル時代の中身がない企業と、荒野の七人銘柄やEli Lillyの比較するなんて、まったくの狂気のさたや。わいは自分でもやったからよくわかる。利益のないstreet.comを株式公開し、10億ドルの評価を得て、絶賛のレビューを受けた。
まやかしにもかかわらず。わいはこの時に見て、聞いたすべてを「ストリート中毒者の告白」という本に書いた。株式があまりにも高くならないように引受人にわいは懇願した。でもわいらが自分たちでできるといっていたことと、マーケットがわいらに勝手に期待していたことの乖離が埋まることはついぞなかったんや。結果わいの会社に投資した人は、わいの警告にもかかわらず大きな損を抱えてしまった。こういうわいらのひどい損失と、現代のメガキャップ株を写し鏡の中にあると考える人たちは、厳密さのかけらも持ち合わせていなくて、愚かとしか言いようがない。
結論やが、確かにメガキャップ株のバリュエーションがマーケットの残りの部分に対して高すぎるから、バブルだと思うかもしれん。わいは、それらを何らかの方法で評価しなければならんと思う。今の評価が高いのか低いのか、絶対評価が存在以上確たることは誰にも言うことはできない。でもその上で、わいらはいろいろな時代を経てきて、おいそれと簡単に薄っぺらな価値をどんどん上塗りを重ねてきているわけではないということは言っておきたい。今のメガキャップ株がドットコムバブルの時代のあの薄っぺらな株のバリュエーションの上がりと一緒だって?馬鹿げたことを言うにもほどがあるで。
しかしMetaの上がりがえぐい。
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