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【ジム・クレイマー】大きな下落のシナリオが見えない!?ARM株やNVDA株は上がりすぎなのか!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの2/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今の株式市場の上がりに乗れている人は、おそらく楽しいと感じることができているやろうが、でもその一方で、あぶくみたいに株価がぶくぶく膨らんでいくのに不安を感じるという感情もあるやろう。過去15週間のうち14週間が上昇するという、50年以上ぶりの事態において、手放しに今の状況を肯定的に捉えとる人は少ないかもしれんな。誰だって過度の熱狂、あまりにも多くの興奮は何か悪いことがおきる前触れだと考えたくなるやろう。だから今日は、ダウは+0.33%と上昇したが、SP500は-0.09%、そしてナスダックは-0.30%と小休止した日になったとわいは考えとるで。

 

それにしても伸びとる株の勢いは凄いよな。怖いと思っていも仕方がないぐらいの伸びや。いくつかあげてみようやないか。まず一番目をひくのがやっぱり、ARM Holdings、半導体デザイン会社や。この株はたった10日前には70ドルだったが、今日はなんと164ドルに達したんや。終値は149ドルやが、今日も株価は続伸して、+29%以上も上がったんや。確かに彼らは素晴らしい決算を発表したが、でもこの株価の勢いはいきすぎやと感じるで。今ここでARMを買っている人々は実際に自分が何をしているのか全くわかってないんやないか。

 

彼らは単に無秩序に雰囲気で買っているんやないか。確かにARMは素晴らしい会社やが、その信じられないほどの素晴らしさを鑑みてもあまりに株価は強気の方によりすぎとると思う。こういうパラボリックな動きは持続性がないものなんや。気をつけんとあかんと思うで。

 

じゃあわいの長年のお気に入りのNvidiaはどうや?わいはこの株をOwn it, don't trade itと言うてきた。そしてその言葉を聞いてくれた人で、きちんと持ちっぱなしにしとる人は、今大きな利益を抱えとるやろう。でもわいのOwn it, don't trade itは少々の悪評に動じないためのマントラではあっても、あまりに株価が伸び伸びになっている時でも決して利確をしてはいけないという意味ではないで。このマントラよりも規律を持った利確の方が優先されることがあることは、CNBC Investing Clubの会員やったらわいがいつも言うとるからわかってくれるやろう。

 

わいは最近の、特に650を超えてからのラリーは持続不可能なんやないかと思っとる。もしわいの今の感覚が正しければ、今ここで買うよりもいいエントリーポイントが、下落を待つことで出てくると思う。ただ一方で、矛盾するようやが、今ここでこの株を買いたいという人を止めなければいけない強い理由をわいが持ち合わせていないこともまた事実や。NvidiaのCEOのJensen Huangが国際的にどんどん外へビジネスを拡大していて、AIを世の中隅々にまで広げるルネッサンスCEOとして躍動しているニュースを聞くと、この株をやはり買っておきたいと思う人を止めることはできん。

 

いろいろな国がAI戦略を必要としていてJensen Huangはどんどん拡大路線をいっとる。例えばインドの巨大テックと提携して世界で最も人口の多い国でAIを推し進めるというレポートを見た時、もしくはカナダが国を挙げてNvidiaの計算能力と提携しているというニュースを見た時、どうやってポートフォリオにNvidia株を持ちたい人を止めることができようか。今AIは実際に世界で最も重要とされるセクターになっとって、その中でもGenerative AIが花形で、そしてそれを実現するために、ある程度のAMDをのぞいては、Nvidiaだけがコンピューターを十分速く動かすことができるとしたら、どうやろうか?

 

Nvidia株はとにかくホットすぎる、これはバブルだ、一回大きく下落せざるをえないだろう、とかいろいろな意見が今日も多くの人から聞かれたが、わいもそう思う反面、どっちかもはやわからんで。もしあなたがここからNvidia株を買いたいなら、今でいいのか、それとも待つべきなのか。もしNvidia株のプルバックを待っているのなら、あなたは基本的に2月21日のNvidiaの決算で予想よりも弱い決算を報告する方に賭けていることになるで。まあでも今の株価の動きを見るに、これが保たれると仮定した場合、よっぽど強い決算を発表せんとあかんけどな。そうでなかったらこの株は脱線するで。

 

それにしてもつくづく思うんやが、わいらに必要なのは株がパワーを貯めとる静かな時間や。去年の後半はそうやったし、2022年もそうやった。そういう、株がパワーを貯めている時に自分たちもポジションを貯めておかんとあかんな。今刹那的に騒ぐ人たちは結局はあまり大きな儲けはとれない人なのかもしれん。わいの常識的規律ではやはり、買いに入るにはこのモンスターな上昇が一服するのを待たないとあかんと思うで。

 

さて、次の株に行ってみたいんやが、シンボルがFANGのDiamondback Energyが今日は9.38%も上昇したんや。なぜなら同業のEndeavor Energyを買収することで合意したというニュースがあったからや。買収規模は260億ドルということや。この業界ではいろいろな大型買収が相次いどったが、その最新のものや。素晴らしいニュースのように聞こえるよな。でも慌てたらあかんで。本当にこの株価上昇に見合ういいニュースなのかはここからまた検証が必要や。

 

じゃあ全くニュースのない株のランダムに見えるラリーはどうや?例えば今日Airbnbの株は4.2%上がったんやが、一瞬決算が良かったのか?とか思うやろ?違うで。決算は明日や。こういう動きをめにするとやはり、わいは今のマーケットが走りすぎとるんやないかと疑問に思うんや。後はLowe'sが3.42%も上がったんやが、これはアナリストが投資判断を「買い」に引き上げて、目標株価も従来の210ドルから265ドルに引き上げたためや。わいは実はこの株を今夜のMad Moneyで取り上げる予定やったんやが、この簡単な上がりを見て、取り上げるのは無責任と思ってやめたんや。こういう動きがそこかしこにある。

 

さて、前にもMad Moneyで触れたことやが、今のこの株価がするすると上がっていく様を、25年前のドットコム時代との比較で議論する人が多くいる。あの時代、わいのヘッジファンドは一攫千金を狙っていたし、わいは自分でストリート・ドットコムという会社を作ったんや。わいの自叙伝「ストリート中毒者の告白」を読んでくれた人なら、わいがいかにこのドットコム時代について詳しいかよくわかるやろう。毎日、膨大なインサイダーによる売りがあったんや。売り、売り、売りの連続で、終わりがないような売りがインサイダーからあった。

 

あの時代、多くの会社が長引く下落期間中に姿を消して、その数は300社をはるかに超えたんや。ドットコム会社の圧倒的多数は、利益も計画もなく、それらの株式は価値のない紙切れに過ぎなかったんや。前にも言うたが、その時と比べると今の様子は全く異なっるで。最近どのどん上がっている株を持つ会社は、馬鹿げてるぐらい多額の利益を上げている会社も多い。だから一概にバブルとは決して言えないものの、でもわいらにはそれらの価値をどう評価すればいいのか分からないのも事実や。

 

もしかすると今株価はのびのびに見えるかもしれんが、でも2025年の利益でそれらが正当化されるとしたらどうやろうか。わいは今確信しとるが、今の勢いは何かによって大規模な株の売りが引き起こされない限りは容易にはおさまらないんやないかということや。まだまだ懐疑的な見方や慎重な見方が渦巻いている中では、株価は伸び続けるかもしれんし、大きく下がることは難しいかもしれん。明日のCPIの数字が多少ひどいものになっても、たいしたことにはならんというか、もっと本当に、根本的に何かが間違っていて今のマーケットの見方を根本的に変えなければいけないことがないと、容易に今の勢いはくじけないかもしれん。

 

結論やが、もちろん歴史はここからの大きな下落が起こり得ると言うとるわけやが、でも結局のところ、多くの人による大量の株式売却なしには、大きな下落はおこらんのや。今はまだまだ多くの人々がマーケットに参加することを望んでいて、まだ十分にチャンスを得ていないと思う人も多いやろうし、今マーケットから出て行きたい人は少ないんや。賭け事で、ホットな手札を持っていて儲けさせてくれるホットなディーラーがいるホットなテーブルから去りたい人なんかおらんやろ?

 

 

こういう難しさが個人的には嫌いです。

 

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