こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日はダウは+0.91%、SP500は+0.58%、そしてナスダックは+0.30%と続伸して、CPI後の下落からの二日連続の上げになったな。さて、多くの人がインデックスファンドにお金を入れていることと思う。わいも部分的にはインデックスファンドにいれている。今、指数自体が最高値更新している時期であることを考えると、インデックスにこつこつ積み立てが結局正解なんやないかと思う人も多いやろう。そしてその考えはある意味正しい。特にあなたがホームワークする時間をとれないのなら大いにインデックス投資を活用してほしい。
ただ、わいが固く信じているのは、正しい方法できちんとルールに則って投資をするならば、個別株投資はインデックス投資にはるかに勝る儲けを手にできることで、しかもそのことはホームワークをきちんと行う多くの人が実行可能だと信じとるんや。個別株投資をやりたい人全員が、正しくやることで、インデックス投資を上回る成績を出せるということを確信しとる。だからわいはこのMad Moneyという番組をやっとるわけやが、ただその大前提としてあるのが、個別株投資をやる人が皆ホームワークをする必要があるということや。
わいがいつも言うとるのが、ホームワークは何も買いたい株を選ぶためだけにやるのではなく、もう既に持っている株の売り時を決定するためにやるということや。そしてわいがいつも提案しとる数字が、一銘柄につき、一週間に一時間ホームワークをするということや。もしこれができなくても個別株投資をやりたければ、プロの力を借りてもええで。例えばCNBC Investing Clubのメンバーになってくれたら、わいとわいのチームの解析内容がつぶさに手に入るわけやから、ホームワークの時間を短縮することが可能なんや。
もちろん、個別株投資のための研究をやる時間がなければ、S&P 500を反映する低コストのインデックスファンドにお金を預ける方が良くて、わいはそれを否定してないどころか、素晴らしい投資やと思うで。わいもやっとるからな。ただ、漫然と平均に乗っかるよりは、平均以上のパフォーマンスを出したいと思うやろ?もし努力を惜しまず、規律を守り、ルールに従えば、別に株式投資のプロでも何でもない普通の人でも平均をゆうに上回るパフォーマンスを得ることができるんや。
さて、先ほどからルールに従えばと言うとるが、わいが長い投資生活から学んだコアのルールは、ジムクレイマーの25の投資ルールとしてまとめていて、それらは今まで何回も言うてきたし、ウェブサイトでも見ることができる。ただ、その25のルールはとても基本的なものだけで、その他に株を選ぶときのこつというものがたくさんあるんや。わいには素晴らしい株を選び出すためのあまりにも多くの方法があって、一回の放送ではとてもカバーできるものではないが、今回はそのうちの一つのやり方をお教えしたいと思う。
わいはあなたが自分自身のお金の偉大なマネーマネージャーになってほしいんや。そのためには、一方的にこの銘柄がいいよという話をし続けても不十分や。魚をあげるのではなく、魚の釣り方を分かった方が効率がええし、ずっと応用もきくやろ。わいはヘッジファンド時代の14年間にわたって手数料をひいた後でも平均で年間24%のリターンを生み出すことができたんや。これは長期間の平均の結果と考えたらなかなかの成果やと思うで。ということで、今回はわいの経験から培ったやり方を一つお教えしたい。
潜在的な買うべき株を洗い出す最も簡単な方法の一つ、それはその日、新高値をつけた銘柄、あるいは52週高値でもええが、とにかく高値をつけた銘柄のリストを手に入れてその銘柄に注目することや。いわゆる「新高値リスト」と呼ばれるものを見ることや。そのリストに載っている株、つまり最高値を記録した株は、明らかに何かがうまくいっているということを示しとる。この方法が特に有効なのは、株式市場全体が下落した日や。全体が大きく上がった日はその勢いに乗せられて、ということもあるかもしれんが、全体が下がっているのに高値をつけている株は、まさに最高の中の最高の状態にあることが示唆されるんや。
株が新高値をつける時は、その株が属しているセクター全体が活況を呈していて、より広範なブルマーケットの一部として新高値をつけている状態もあれば、またはその企業特定の理由でかなりの売り上げや利益をあげて、勢いにのっている状態もあるやろう。新高値に到達する方法は様々やろうが、全部Aをとっている学生のリストのようなもので、全部ではないにしてもこれからも裏切らないパフォーマンスをあげる、賭ける価値がある株が含まれているんや。
しかも、新高値をどんどん更新する株は凄いで。学生の成績だって、たまたま今回だけ良くてもまぐれかなで終わるが、毎回毎回Aをとっていたら、次回もAをとるだろうなと思うやろ?まるで賢い子供たちのように、いい会社は毎四半期にストレートに予想を上回る決算を発表して、それを毎回繰り返すことで頻繁に高値を更新していくんや。同じ株が新高値を更新し続けていたら、それをフォローすることは、お金を稼ぐための一つの素晴らしい方法なんや。
ただ、わいは新高値をつけた株を追いかければそれがずっと高くなり続けると言っているわけではないで。むしろ逆や。そういうのをずっと追いかけて新高値で入ったら、下手したら高値追いになって、その後の下落で損をしてしまう愚か者になってしまうんや。わいが言うとるのは、新高値リストを出発点にしようと言っているわけで、すぐさまそれらが買いやと言うとるわけではないで。毎日新高値リストを見て、頻繁にあらわれる銘柄をチェックしたり、新高値をとる銘柄のセクターのトレンド等を勉強することが、買いに値する銘柄を洗い出す一つのいい方法なんや。
物事はほとんどの場合、進んでいた方向に進み続けるもんやが、でもいきなり状況が変わって動きが逆になることもありうる。繰り返すが、特別な状況がある場合を除き、新高値リストからすぐ買い銘柄を選んで買うという方法は、銘柄にもよるが、わいはめったにお勧めしないで。そうではなく、丹念に新高値リストをチェックして、その新高値を付けた銘柄のその後を追っていくんや。そして、ある程度その銘柄が下落したら、それは買いの好機の到来かもしれん。
新高値リストは買い物リストではないで。それはインスピレーションリストや。好調な株を知り、マーケットの動向をつかむために利用するリストや。そしてその新高値リストの銘柄をおっていって、ある程度下がったところをキャッチして、そういう銘柄を集めたものこそが、買い物候補リストとなるわけや。どれぐらいの下落を待つべきかという問題やが、それはケースバイケースやが、だいたいわいの目安は5~8%の下落や。5%下落しないとだいたい買いには早すぎることが多いし、8%を越える下げがある時は、何かが間違っているから株価が下落している可能性が高くなる。
新高値リストを熱心に調査することは、潜在的な購入株を特定する素晴らしい方法なんやが、重要なのはその潜在性に重点を置いているということや。そして新高値リストから5-8%後退した株を購入したい場合は、その銘柄がその後、別にマーケット全体の上昇にのるということとは無関係に、きちんとその銘柄特有の理由で上昇していくと確信している場合に限るんや。だから結局シンプルなスクリーニング方法とかは存在しなくて、ホームワークが必要になってくるということや。株を買う時は絶対に確信を持っていないとあかんのやで。たとえそれが単純な確信「株が上がる、上がるに値する」だけであってもな。
そして、この方法の最大の注意点は、そもそも高値から後退した株を探すときは、その後退理由が正当な理由じゃないことを確認することや。例えば、金利が急上昇したために下がっているホームビルダー株があったとして、それは買った方がええと思うか?買わない方がええやろ?それは正当な理由で下がっていて、その状況が続く限り上昇しないかもしれないやろ?ただ、もし金利が上がることで高値から下落した製薬株があるとしたら、金利の上昇は彼らの利益とは関係が薄いから、そういう時はいずれ戻ることを見越して買う価値がでてくるかもしれん、という風に考えるんや。
大事なのは問題を抱えて下落している株をつかまないことや。利益確定やマーケット全体のパニックで下がっているけれどもその会社のビジネスは傷むはずもない場合を狙うんや。しばしば株は、レバレッジを掛けたヘッジファンドによってコモディティのように取引されて、何の意味もなく巨大な売りが発生することもある。したがって、そのコアビジネスに無関係な理由で高値から後退した高品質の株というのはしばしば存在するんや。それを狙うんや。
ただ、基本的なストーリーが変わって、その株を新高値リストへと登り詰める途中で魅力的にした要素がなくなっていれば、やっぱり下落をしていても買ったらあかん。そういう株はもはやあなたのポートフォリオの候補ではない。だから新高値リストの銘柄をおっていって、5-8%の下落したところで買うという戦略が機能するには物語が整合している必要があって、その物語の整合性の確認に必要なのが、毎日の丹念なホームワークなんや。
ということで結論やが、今回は買い候補の銘柄を洗い出す方法としてわいが持っている数あるものの一つをお伝えしたで。新高値リストに注目して、その株のその後の動きをおい、5-8%下落したところで、ストーリーが変わっていなくてリバウンドが期待できる場合に限って買っていく。そういうことを繰り返していくとどんどん個別株投資がうまくなっていくと思うで。
具体的にやり方を言ってくれると有難いですよね。
応援よろしくお願いします。