こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/7のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今の経済について語る時、そして株式市場について語る時、結局はこの二つのチップについてやないか、となってしまうで。一つ目はこの袋の中に入っとる、ポテトチップのチップや。そしてもう一つはここにおいてある、半導体のチップや。もし今のマーケットを理解しようとしたら、そしてそれを掴もうとホームワークをしたら、何のことはない、結局この二つのチップが今マーケットで進行中のドラマの大部分を占めるんやないか、ということに行きつくやろう。
今日はダウは+0.34%、SP500は+1.03%、そしてナスダックは+1.51%と大きな続伸の日になったよな。さて、チップの話に戻ろうやないか。説明させていただきたい。まずはこの半導体のチップの方から始めよう。と言っても、もう皆半導体セクターのもの凄い勢いは重々知っとるよな?
半導体ETFのSMHのチャートを見ても、ただただ狂っているぐらい上昇して来とる。SMHは年初からほぼ34%上がって、10月の大底からは実に180%以上上がっとるんや。一方で、明らかにこのグループの圧倒的なリーダーであるNvidia株は、年初から87%上がっとって、17ヶ月前の最低点からはなんと757%上がっとる。なんということや、ものすごい株価の上がりや。
一方で、じゃあ、この袋に入っているポテトチップの方やが、こっちは価格上昇が顕著なんや。ポテトチップスの価格はこのインフレで45%上がって、それを生産するコストは過去数年で約40%上がったんや。しかも、半導体の場合と違って、この値上がりの期間にポテトチップスが何か良くなったというと、何にも変わってない。全く同じ商品で、ずっと高い価格がついとる。これが今のマーケットや。
Nvidia株を持っていたら今の相場はイージーや。やけど大半のアメリカ人は上手く投資することができない。なぜなら彼らは投資に回すお金に四苦八苦しとるからや。食料コストの高騰はアメリカ人が直面しているジレンマの中心にあるんや。
わいらは動物として食べる必要がある。食べないと動くことができん。そして食べ物は以前よりもずっと高価になった。パンデミックはわいらがここ数十年で見たことのないレベルの価格上昇を引き起こした。2019年に戻ると、わいらがスーパーで買い物をして、その籠の食品の値段はまあ100ドルぐらいやったやろう。それが今や二倍以上の210ドルになったという結果がでとる。
ほとんどのアメリカ人には、Nvidia株を買う余裕がない。36%のアメリカ人が緊急時のための貯蓄よりもクレジットカードの負債を抱えとる。1000ドル以上の貯蓄を持っているアメリカ人はわずか45%や。今Nvidia株は920ドルやから、そもそも多くのアメリカ人はNvidia株を一株も買う余裕がないということになる。
せいぜい値段が上がってもまだ手の届くポテトチップスを食べるのが関の山や。こういう状況が過去にあったか?何と言えばいいやろうか?わいは45年間投資してきたが、今このこの瞬間に匹敵するものを過去に見つけるのは難しいんや。
確かに80年代にはテキサス・インスツルメンツがこのマーケットをリードしていた時期があった。90年代にはIntelは必ずもつべき株になったりもした。半導体セクターの移り変わりはわいは見てきた。やけどここでわいが言うとるのは、二つのチップを持ち出すことでより露わになる、持っている者と持っていない者のこのあまりに対照的なさまで、わいはそのことに不安を感じるし、あなたにも不安を感じるべきやと信じとるで。
食品のコストが平均的な消費者を強く圧迫していて、それについて何か解決を模索する能力を持っている人がいないように思える。今夜決算を発表したCostcoはファンタスティックなリテールで、彼らの特徴は低価格を維持しようとKirklandのようなブランドを駆使して頑張っとることや。少なくともCostcoの会員にとっては、Costcoという会社は低価格を維持することで今の世の中を何とかしようとしているように思える。
ちなみに決算発表後、時間外で株価は下落しとるが、まあでもだいたいこの会社の決算は別に大事でないことが多いんや。彼らはそもそも毎月ごどに売り上げとかを発表しとるから決算は驚きがないし、それは今回もそうやったで。
ただ、対照的に今朝のKrogerの決算は驚きをもたらしたんや。この株はSP500をこの日牽引した株になったで。9.88%も上がったんや。このスーパーマーケットは、価格を下げたり、自社のプライベートブランドを導入して頑張っとる。今年もまだまだ数多くの新しいプライベートブランドを導入する予定で、それがコストを下げる方法になっとるんや。デジタル化の促進が利益率も強化しとる。
Walmartはサプライヤーを監視して、価格を同じに保とうとしとるが、Walmartのような偉大な会社が試みても、彼らですらそれでも食品価格をパンデミック前のレベルに戻すことはできん。わいはここの部分が大統領選でも大きな争点となるし、大統領候補の命運を握っているかもしれんと思うで。
いくら失業率がまだまだ低いからと言っても、とにかく有権者は本当にインフレを嫌うものなんや。株価が上がっているからバイデンは鉄板だと思っとる人はおらんか?国民の不満は株価にあらず、物価にあるんやで。消費者は静かに不満をためこんどる。ここがこの先どうでるか、や。高い金利で借金もしにくい。追加のフードスタンプ援助も終了した。学生ローンの返済も再開した。消費者は今本当に完全に縛られとる状態や。
さて、一方で、ポテトチップスとは違う方の企業向けチップ、半導体は全く違うストーリーや。半導体は信じられないほど高価やが、Nvidiaの半導体とかはその性能の良さゆえどんどん売れるので、Nvidia株に投資するとそこから得られる利益が非常に大きくて、中毒性があるんや。
年末までに、一つのH100チップのコストはもう40,000ドルを超えるとされとる。ほとんどのアメリカ人は、このH100チップ一つ買うのがポテトチップスいくつに相当するか計算もしたくないやろう。そして皮肉な比較はここで終わらんで。
Nvidia H100への需要を本当に駆り立てているのは、Generative AIであり、これらの思考マシンが稲妻の速さで動作することを可能にする加速コンピューティングや。多くの人がChat GPTの驚異を発見してすぐさまNvidiaに注文が流れ始めたやろ。
一方でポテトチップスの方はどうや?これらのチップスの価格を下げることができる唯一のものは、ノボ・ノルディスクやイーライ・リリーが製造するGLP-1受容体作動薬として知られる新しいクラスの減量薬や。そうや、ここにGPT vs GLP-1の図式すら成り立ってしまうんや。
わいが無理やりいろいろな語呂をつなぎあわせとると思っとる人も多いことやろう。でも引き続き聞いてくれ。GLP-1受容体作動薬は食欲を減退させる。だから食品会社や飲料会社の株が冴えなくなっとる。昨日のBrown-Formanの決算でこの会社の株価は大きく下落したが、それは業績が悪かったからや。
Brown-FormanはGLP-1受容体作動薬のストーリーは恐れるに足らずというとるが、今の時点でそれが真実かどうかを判断するのは難しい。仕事の後にのむジャックandコークの爽快さが、GLP1受容体作動薬によって、ただの高価な茶色の炭酸水を飲んでいるみたいに変わらないとええけどな。
GLP-1受容体作動薬はポテトチップスの魅力も失わせるんや。ジャンクフードやアルコールへの渇望を排除してしまうんや。ということはGLP-1受容体作動薬は食品価格カッターとして働く。二つのチップとGPT vs GLP1、このアイロニーを覚えておいてほしい。半導体のチップから得られる生産性向上がポテトチップスをもっと手頃な価格にするかもしれん。GLP-1受容体作動薬を飲んで健康になったChat GPT使いがまだまだ富を生み出すかもしれん。とにかく二つのチップとGPT vs GLP1に注目なんや。
結論やが、とにかく人々はポテトチップスの価格が値上がりしすぎているから半導体の方のチップの株を買うことができない。現時点では、半導体を山のように買う企業や半導体株に大きく投資する人たちと、ポテトチップスをかろうじて買うことができる人たちは出会うことがない。この、これからも広がる一方であろう格差にわいは大きな不安を覚えながら、でもGPTとGLP-1受容体作動薬がこれからまだまだ絡み合って世の中が進んでいくと思うんや。
応援よろしくお願いします。