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【ジム・クレイマー】今までの勝者が敗者に、そして今までの敗者が勝者に!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/9のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

大きな勝利の後、株は非常に脆弱になり得るんや。勝利が大きければ大きいほど、脆弱性は大きくなったりする。それがこの日、わいらが目にしたことや。今までの勝者にとっては厳しいセッションになったが、今までの敗者にとってはそうではないという日やったで。今日はダウは-0.02%、SP500は+0.14%、そしてナスダックは+0.32%だったんやが、ここまで素晴らしかった株は結構下落したりした。一方、昨年の成績が劣るパフォーマーたちはついに日の目を見たような日になったりもしたで。

 

Royal Caribbean Groupはここまで大きく上がってきたが、今日は-3.7%と軟調やったんや。66歳の認知症の男性がメキシコのロイヤル・カリビアンクルーズの遠出で行方不明になったという不幸な事件もあったんや。このニュースは悲しいことやが、結局株価が下がったのはこのニュースのせいというよりは、今まで大きく株価が上がってきて皆売りの口実を探しているところに、悲しいニュースが出てそれが引き金になっただけやとわいは思うんや。

 

一方、今日の最大の勝者の中には、長期的に敗者だった株もあるで。例えばModernaや。今日は6%以上上昇したんや。効果があるかもしれないガンワクチンのニュースがあって、それ自体は素晴らしいことやが、まだ非常に初期のテスト段階であって、わいらの希望を完全に託すことができるものではないで。逆にここまでの勝者で今日は敗者になったのが、Nvidiaや。わいのお気に入り株やが、今日は2%以上下落してしまった。今回の下落は主にIntelからの競争に対する懸念が原因や。

 

Intelはこの日のイベントで、AI半導体の新製品の詳細を発表したんや。ガウディ3と呼ばれる新製品やが、特定の大規模言語モデルの訓練速度がNvidiaの前世代プロセッサー「H100」より50%高速だと説明したんにゃ。ただ、Intelは前のバージョンのガウディ2の発表の時も、いかにNvidiaの半導体より優れているかを喧伝して、その時Nvidiaを売った人はバカを見たで。なぜならNvidia株はその時175ドルやったのが今は853ドルやからな。

 

確かにガウディ3がNvidiaのH100よりもいくつかのカテゴリーで優れている可能性は十分にあるんやが、このインテルのスーパーチップが市場に出る頃には、Nvidiaはこの前のGTCカンファレンスで発表されたBlackwellを投入するやろう。しかも、わいは何回も繰り返しとるが、Nvidiaは別に半導体の早さだけで勝っとるわけではないんや。ソフトウェア、エコシステム、プラットフォーム、リーダーシップ、全てがNvidiaの存在をキングにしとるんや。

 

このように考えてみてほしい。NFLでいかに素晴らしいパフォーマンスをするランニングバックがいたとしても、実際のゲームでは全く役に立たないかもしれんやろ。一方で、充実したNvidiaのランニングバックには、すでに顧客を大量に獲得してきた多数の開発者がコードを書いて、そのソフトウェアと連動させとる。それは信じられないほどのことや。ランニングバックがすごいだけじゃなく、ブロッキングとタックリングも凄くてはじめて試合に勝てるんや。Nvidiaにはそれがあり、Intelにはそれがないで。

 

だから、わいは結局Intelのガウディ3がマーケットを席巻することはないと思うんや。ということは、ここでNvidia株を売るよりは明らかに買いやと思うが、ただ明日のCPIがどうなるかによってはまだ売られるかもしれんから、ここで大量に買えと言うとるわけではないけどな。わいの基本姿勢は変わってないで。Own it, don't trade itや。

 

今までの敗者が勝者に転じた例をまだまだ挙げてみよう、それはEnphaseや。これはソーラーカンパニーで、過去1年で無慈悲な打撃を受けて、1年前は株価が191ドルやったが、今日は122ドルと、どんどん下がって来たんや。ただ、今日はほぼ6%上昇したで。逆に勝者から敗者の株としては、Eli Lillyや。今日は株価が2.58%下落したんや。今日の唯一のニュースは、新しい25億ドルの工場をドイツのフランクフルトに建設するという良いニュースやったんやが、やっぱりここまで好調に上がってきた株は下落に見舞われとるんや。

 

さらに敗者から勝者への転換例として、今日はFMCが6%上昇したで。株価は去年119ドルでしたが、現在は64ドルや。こういう下落株が今日は反発したんや。逆に勝者から敗者へと変わった例には、Eatonが挙げられるで。今日は-3.67%やったんや。Eatonはわいのお気に入りの産業株で、再工業化や多くの産業のリショアリングにがっつりかんでいて、データセンターの非テクノロジー部分を支配しとる。最後に、敗者から勝者の転換例としてCiscoを挙げておきたい。今日はほぼ4%上昇した。アナリストのアップグレードがあったからな。

 

さて、今アメリカは確定申告のシーズンや。皆確定申告をしたら、意外に税金を多く払わんとあかんということに気づいて、そのためのお金を用意しなければいけなくて、そのために普通の人はどうするかというと、儲かっている株を売って資金を作ったりするんや。今はの利益を支払うために勝ち株から利益を得るのタイミングやが、でも、あなたが敗者株を所有している場合、支払う税金はないんや。だから、今までの勝者に対して税関連の売り圧力があるが、今までの敗者株にはそれがない、という側面もあるんや。

 

結論やが、別に必ず今までの勝者が敗者に、今までの敗者が勝者になると言うとるわけでは無いが、ここまで大きく上がってきた株は弱さを見せているということは認識せんとあかんで。

 

 

象徴的な動きがあった日でしたね。

 

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