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【ジム・クレイマー】この上昇が持続すると信じ込むのは甘すぎる!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/22のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

すべてのラリーが平等に作られているわけではないんや。普通のラリーも普通よりいいラリーもある。今日はダウは+0.67%、SP500は+0.87%、そしてナスダックは+1.11%と、素晴らしい上昇から今週がはじまったわけあやが、今日のラリーは広範囲にわたっていて、普通のラリーよりも良かったと感じたで。広範囲のラリーはもしかしたらこのラリーが持続力があるのかもしれない素晴らしい兆候や。ただ、わいらはまだまだ本当に厳しい状況を抜け出さんとあかん。この日何が起こったのかを詳しく見て、果たしてマーケットが反発を続けることができるかどうかを見極めようやないか。先に言っておくが、わいはこのラリーが続くかどうかにかんしてはわからんのや。いくつか見ていこうやないか。

 

まず第一に、SP500オシレーターは今日-5.64%でスタートしたんや。数日前ほどネガティブではなかったが、まだまだマイナスでマーケットは売られすぎの状態や。わいはこのオシレーターをずっと追っているから、何日も下落が続いてオシレーターの数字が下がり続けたら、必ずバウンスが期待できることをよくわかっとって、今日それをある程度は見ることができた。昨年8月と10月の二回、下落からのバウンスが見られたわけやが、今回はこのような持続力があるんやろうか。当たり前やが、売られすぎ状態からのバウンスのすべてが長く続くわけではないで。

 

第二に、次にみておきたいのは、今日NASDAQ 100は僅かに高くスタートしたんやが、その後急落して、マイナスに沈んだんや。11:15に底を打ったわけやが、それまでは、先週のMad Moneyで言ったように、プラスでスタートしてそこから下落するというパターンそのものやった。ただ今日はそこからの動きが違ったんや。マーケットが開いて下がり始めてそのまま下がり続けるという、数週間続いていたパターンを破るものやったんや。何か特別なことがおこったかというとそういうわけではなかったんやが、債券金利がおとなしかったのは大きかったな。株価が十分に低下したとみなされて、買い手が入ってきた。

 

第三に、これは本当に興味深いことやったんやが、マーケットはVerizon株の動きを無視したということや。Verizonはこの日の朝の決算直後、株価は3%上昇しとったんやが、マーケットが開いてからどんどん株価がさがって、今日は結局-4.67%やったんや。ワイヤレス加入者の流出が継続していることを皆が認識して下落がおこったんや。キャッシュフローも期待を裏切り、ほぼすべての項目が弱かった。こういう動きは消費者マーケットにとっての弱点の兆しである可能性があるんやが、だからといって株式市場全体は影響をうけなかったで。もしマーケットが売りの理由を探していたなら、Verizonの株価下落は売りの理由に使われたやろうが、今日はそうはならなかった。

 

第四に、Teslaが、価格競争激化に対応するために、アメリカに続き中国やドイツでも値下げを行ったことが報道されたで。Teslaの株価は今日も続落して-3.4%やった。ただこのTeslaの動きと対照的にFordの株価は+6.10%と大きく反発したで。今日のSP500をリードするかのような動きやった。ここでのポイントは、人々はまだ車を欲しがっているんやが、Teslaや他の会社のEVはそれほど望んでいないということや。Fordはわいのファンドでも持っとるが、Fordはハイブリッド車が人気で、歴史上最も売れているピックアップトラックラインであるF150を含む、最高の非電気自動車ラインナップを持っとって、今そこにお金が流れとる。ちなみに今Ford株は最も安い株の一つやで。そういう株に買いが入ると、マーケットが安く株を買う意欲があることが伺えるよな。出遅れ株といえば、JPMorganやBank of Americaといった決算後の出遅れ株も、ここ二日間で+4.5%、+5.48%と持ち直してきとる。当初失望されていた決算が再評価されて、今株価が火を噴いとるところや。

 

第五に、Nvidiaは+4.35%と、こちらも少し持ち直したんや。この会社はここのところの下落で3000億ドル以上の時価総額を失って、金曜日だけで10%もの大幅な株価下落を見せたんや。今日株価は上昇したといっても、金曜日の分をとりかえすまでには全然至ってない。今日は複数のアナリストのレポートで、Nvidiaのビジネスは以前好調だということもでたんやが、わいは株価が下落するにつれて、皆また魅力を感じはじめると思うで。Nvidia株以外のハイマルティプルな株も今日は急回復して、そんな中でNvidia株のバウンスがなかったらそれはNvidia株についてひどい兆候になっとったやろうが、幸いにもそれは起こらんかった。

 

ただ、実のところ、Nvidiaの株の上昇がどれほどの持続力を持っとるのかはわからん。なぜなら、今夜のマーケット終了後、Nvidiaの密接なパートナーであるCadenceが売上と利益の両方でガイダンスの下方修正を行って株価が時間外で急落しとるからや。これは驚くべき悪いニュースや。わいはこれからもっと研究して、もっと深く掘り下げる必要があると思っとるで。

 

後は第六に、SalesforceがInformaticaについて、約120億ドルでの買収交渉を打ち切ったと報道されたな。これは投資家から好感されて、株価は上がったで。ということで、この日のいくつかの代表的な動きをおってきたわけやが、結局この先上昇が続くのかどうかが一番の関心ごとや。そしてわいの経験が言うとるのは、一直線にここからマーケットが回復することは考えづらいということや。ある程度上がってもまた下落に見舞われるやろう。そしてまた上がって、そしてまた下がるやろう。WとかMのような株価の動きになるはずや。

 

わいは遅くともここから10日間以内にはまだまだ下落相場に戻るんやないかと思っとる。一番のポイントは今債券市場が非常に支配的やということや。今週は総額1830億ドルに上る2年債、5年債、7年債の入札が行われるし、2年債と5年債に関しては過去最大規模となるんや。債券利回りがどうなるのか、予断を許さない。わいは非常に心配や。今日マーケットがバウンスバックできたほとんど唯一の理由が、債券金利が大人しかったからや。もし、債券の入札が無事に無風で通過して、金曜日に良い個人消費支出、PCEの数字を得られたら、マーケットは上がり続けるに値すると思うが、状況的に非常に厳しいんやなかと思っとるで。

 

中東での動きはこの週末そこまで緊迫したものがなかったというのも、この日株式市場が上がった影の理由の一つや。だけど将来的にこれらの地政学的状況もどうなるのかわからん。後は、当たり前のことやが、%的に言うと、下がった分と同じ%上がっても、それは取り戻せないといことを知っておかんとあかん。例えば5%マーケットが下落してから、5%上がったとすると、95%の1.05倍やから、99.75%までしか上がらずに100%ではないんや。すなわち、元に戻るには、下がった分以上のパーセンテージで上がらんとあかん。5%下がったら5%以上戻さなければ、皆は損したままや。下落を取り戻すのは今のもろもろの状況を鑑みても、ハードルは高いかもしれんのや。

 

結論やが、今日は肯定的な面が否定的な面を上回った日になった。やけどこれが持続するかどうかで言うと、歴史は今の状況が持続して高値にきちんと戻るほどマーケットは甘くないということを語っとる。だから次の下落に備えて現金を確保すべき時や。いつまた下がるかはわからん。今は心配することが多すぎる。今日一日の上がりで勝手な思い込みで上昇が持続すると思ったり、自己満足に陥ったりしないように心がけるべきや。

 

 

まだまだ油断できないですよね。

 

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