アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】意識すべきは時間軸!希望・期待と現実の直視は両方必要!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの5/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今は奇妙な時かもしれん。AIが盛り上がって来とる。同時に皆インフレに苦労しとる。その二つが両立するのは時間軸があっていないから、そういうことなんや。ようは、AIの強大な力によっていろいろなもののコストがどんどん下がる時代が来るやろう。でもインフレに苦労しとるのは今で、AIがあらゆるコストを下げることに期待しながらも、今、住宅価格が高止まりしていたりするのをAIに期待できるわけではない。自分たちはAI革命の未来を希望を持って予想しながらも、今の現実はそれとは区別してみる必要がある。ということでやっぱり今大事なのは、明日火曜日発表のPPIと水曜日のCPIなんや。

 

今日はダウは-0.21%、SP500は-0.02%、そしてナスダックは+0.29%と、ダウの八連勝が止まってしまった日になったわけやが、しかしここまで大きく上がって来たよな。これからはどうなるのか、未来のことを考えるとやっぱりわいらが注目したいのはAIの分野や。例えばわいは金曜日のMad Moneyで、Nvidiaとがっつり組んでいるバイオテックのRecursion Pharmaceuticalsをとりあげたんやが、NvidiaのAI用のマシンを使って創薬の可能性と時間短縮を成し遂げようとしとるんや。まだまだ可能性の段階やが、これまでは不可能な手法が、AIのスピードが上がることでできるようになっとる。

 

こういうRecursionみたいな企業がどんどん、未だ多くある治療困難な病気を治すために動いとる様を想像してほしいで。Nvidiaと組んでデータをより速く分析できる能力を持つことで、今まで年単位だったものが、月単位に、月単位が日単位に、そして一日かかっていた仕事が数秒でできるようになったりする。まさにゲームチェンジャーや。AIをどんどん活用していく分野に希望を持つことはわいは素晴らしいことやと思うんや。ただ、やっぱりここで強調したいのは、将来の希望と、短期的な期待は別ということや。

 

AIがどんどん活用されてコストが下がるとそれはまるでデフレ的な希望のように聞こえるかもしれんが、今現実正解はそうではないで。家賃は全然下がらない。それがCPIに大きな影響を与えとる。現実問題としていろいろなことが家賃の問題に関わっとる。例えば移民問題や。多くの移民が、労働ビザを持っていない人も含めて、どこかにはすまないといけないということで、州や地方自治体が見つけたスペースに住んでいるんやが、家が足りなくて家の値段は下がらんのや。明らかに、人が増えると住宅需要が増える。一方で、移民は賃金が少ない面もあり、賃金インフレを抑える要因でもあるが、でもそこのところは一般消費者にとっては関係ないことなんや。これが現実や。

 

一方でAIの期待感は膨らむばかりや。リリースされたばかりのChatGPT-4oをもう試してみたか?OはOmniの略やが、以前のモデルよりも音声や画像、映像による入力に素早く反応できるようになっとるんや。速さによってより活発な会話のスキルを実現できるだけでなく、写真や図表などの画像の理解力も高まっとって、あなたの感情を認識できるし、感情豊かな文脈も理解することができる。翻訳も正しいイントネーションでできて、従来のAIボットに期待されるような平坦なものではないんや。速度が2倍ででもコストは50%削減しとる。驚異的や。

 

でも、じゃあこのChatGPT-4oが、住宅価格を押し下げるのに十分な数の家を建てることができると思うか?そんなことできんやろ?じゃあAmazonのツールキットに、家を素早く建てることができるものがあってそれが大人気になったりしとるか?プライムで翌日配送とか同日配送で手に入るようになっとるか?高価なAppleのVisionProを使ったら家を建てることができるようになるか?空き家をグーグル検索することはできるが、新しい家を建てたり古い家をリフォームすることはできないんや。知識は学べるが、それだけで実際に家の配管や電気工事ができるようになるわけでもない。

 

Metaは今皆の友達が何をしてくれるか教えてくれる。やけど家を建てることはできん。こういうハイパースケーラーの巨人テクノロジー会社たちは非常に力強い成長を見せとって大きな儲けを上げとるが、でも今は実際に庶民を保険料の上昇から救ってくれるわけではない。中古車の値段を下げてくれるわけでもない。安い衣料品を見つける手助けはできるかもしれんが、その衣料品はCPIでは重要やないんや。わいらはアクセレレートコンピューティングとGenerative AIが多くの問題を解決すると思い続けていて、それは最終的にはそうなるやろうから、後から考えたら結果的にはあっていたという結果になるやろうが、でもここで強調すべきは「最終的に」という点や。短期的には、インフレを抑えるのに助けにはならん。インフレを心配している人たちはまさにこの目の前のことを言っているのであり、そのことがFedにとって重要なタイムフレームなんや。

 

未来のことを語る時にわいがいつも思い出すのが、わいが1995年にthestreet.comを始めた時のことや。当時の期待として、平坦なバナー広告ではなく、ウェブサイトで流れるビデオ広告がここからどんどん伸びていって、それがこの会社の成長を支えるはずというものがあった。わいはその時その絵図を描いた人に、「ビデオ広告、素晴らしいな、いつ始められる?」と尋ねると、彼は「数年後に広く利用できるようになる」というたんや。でもThe Street.comのその後の未来は明るいものでは無かった。未来のことをしゃべるのはいい。期待を持つのもいい。やけど、それは基本的にはどうなるかわからないと思っておかんとあかん。それぐらいの温度差を考え方として持っておかないといけない。

 

今、Generative AIの盛り上がりでいろいろ未来が予想されとるが、それらの多くも「どうなるかわからない」ということがある。わいらはそこのところをともすれば軽視しがちやから、自らを常に戒めんとあかんのや。未来はうまくいくのかいかないのか、ゲームチェンジャーがおこるのかおこらないのか、常に全てがその瀬戸際にあるなかで、でもわいらは常にその瀬戸際の前にあるものを考えんとあかん。瀬戸際の前にあるものとは何や?それはやっぱり、今現実に迫りくるインフレ数値の数々ということなんや。

 

The Street.comのビデオ広告だってわいははじめ素晴らしいと思ったが、どうやってそこまでたどり着けばいいのか、当時はやっていくといろいろなことがあった。広告代理店を仲介せずに広告を直接扱う業者がわいらをおしつぶしてきた。そして結局.comバブル崩壊と共に、Googleが広告業界を支配するようになってしまった。そして広告のみならず、インターネットの黎明期だっていろいろなことが予想されて、それは概ね実現されてきたんやが、でも物によっては予想よりも10年も長い時間がかかったものもある。

 

今、AIも同じように期待されている。進歩を予測されている。それが実際そうなっていくのかは結局誰もわからないと同時に、それらの期待や予測は現在直面している短期的なインフレ問題に対して何かできるわけでもない。車、保険、住宅、エネルギー、家賃、これらの値段の高止まりがわいらに逆風となって、債券市場に悪影響を及ぼし、Fedが金利を長期間高く保つ必要があると皆が信じる原因になってしまう。そのこと自体がまわりまわって株式に影響を与える。

 

ここでちょっとまとめてみたいで。AIが生産性を大幅に向上させ、インフレを抑えるのに役立つとわいらは信じたいところや。それが実現すれば、物価を下げ、消費者の負担を軽減できるやろう。でもそれは未来の話や。現在高騰しているコストを下げることはできん。金利が高い限り、住宅建設業者は新しい住宅を多く建てることはない。Fedの世界観を左右するインフレ指数を制御することはAIにはできん。だからこそ今持つべき株というのは、金利に左右されない企業の株なんや。自らどんどん成長していける、本当の成長株に注目せんとあかんのや。金利が上がるとパフォーマンスが悪くなる株に巻き込まれたくないんや。巻き込まれたら、大きなお金を失うことになりかねんからな。

 

結論やが、The Street.comのくだりのビデオ広告は、最終的には実現しとって今では普通や。同様にわいらが今期待しとるような、AIを使ったより素晴らしい創薬とかも実現はするやろう。でも、「最終的に」という部分を追っていくだけではお金を儲けることはできん。未来のことはわからん。思ったより時間がかかりすぎることなんかざらや。どちらにせよ今期待されとるAIの進歩は、水曜日のCPIの発表までになんとかなるわけはないんや。間に合うわけがない。わいらはきちんと時間軸をわけて、現実と期待を区別していかんとあかんのや。

 

 

当たり前ですが大切なことですよね。

 

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