こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今の株式市場はすごい勢いや。いろいろなブルが組み合わさっていて、本来同時に上昇すべきではない株が上昇しとる。これほど異なる株が一緒に新高値を付けている瞬間は以前はいつだったか思い出せるか?数週間前に聞かれたら、わいらは今日がこんな日になるなんて考えないと言っていたやろう。でも今日という日はまさに以前考えられらなったような素晴らしい上昇の日になったんや。しかし、これが起こったのです。ダウは+0.88%で終値で新高値や。SP500は+1.17%で、これも終値で新高値。ナスダックは+1.40%で、これも新高値や。記録的な高値で全部が終わったんや。
きっかけはやっぱり今朝のCPIの発表や。4月の消費者物価指数は変動の大きい食品とエネルギーを除くコアベースで、前月比の伸びが0.3%上昇で、これは予想に一致したんやが、伸び率としては6カ月ぶりに鈍化したんや。まだまだ油断はならんが、年内の利下げ観測が広がったんや。ただまだまだこのCPIを高すぎると非難する人はおるし、小売売上高の数字も弱いし、インフレが依然として猛威を振るいながら経済減速が顕著なのではないかと、懐疑論を言う人もおる。
それにしても、今日のような全部の指数が全て新高値をとりにいくときに、まだまだ悲観論を取り下げない人はなんなんや?このポジティブな動きに対する祝いの言葉もなく、おかしいやないか?悲観主義者は悲観主義者で別のところでクリスマスでも祝っておけばええ。株式市場の動きを見れば、ただ黙ってこれに乗っておけ、というとる。多くのストラテジストや億万長者が、この期に及んで皆を恐れさせようとしているのを聞くべきではないと、マーケット自体がいうとる。ここまで悲観論を言ってきた人は間違っていた、ベアは間違っていたとまさに今マーケットが断罪しとる。
多くのグループが一度に上昇しとる。それが今起こっていることや。JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、クアルコム、アプライド・マテリアルズが一緒に上昇するなんてどうやったら可能なんや?サザン・カッパーとサザン・ユーティリティがオートゾーンと一緒に新高値リストに載っているのはなんということや。ボストン・サイエンティフィックだって52週高値を更新しとる。この非常に奇妙でかつ非常にブルな精神はどこから来るのか、ちょっと整理せんとあかんよな。
なぜならこんなことは特別なことだからや。まず、長年にわたりわいらは、ある特定のマーケットに賭けたのであれば、反対側のマーケットには賭けられなくて、両取りをできることはないと教えられてきた。テクノロジー株が上昇するときは、他のグループは上昇せず、みたいな感じで。でも今回は違う。大量の工業株、銀行株、ユーティリティー株、そしてテクノロジー株が同時に上昇しとる。これはほとんど起こらないことや。ユーティリティー株は景気後退に向かうときに上昇し、工業株は景気後退に向かうときに下落したりするからや。テクノロジー株はインフレが鈍化するときに上昇し、データセンターやAIといったテーマがあるときに上昇する。金融株はインフレが抑制され、消費者がローンを返済するのに十分強いときに上昇する。住宅建設株は金利が急落しそうなときに上昇する。これらのことが同時に起こるはずがない。
わいらの株を上昇させているパワーは、それぞれのセクターで相互排他的であるはずなんやが、そうではなく一斉に上がっている。このことが、株を買っている人々について何を示しているのかというと、それは現在、さまざまな投資家グループが、多くの買い手グループが一斉に株を買っているということがまず挙げられる。収束してしまっているんや。消費者物価指数が弱ければ金利引き下げが再び議論に上る可能性があると考えるグループは工業株を買う。昨年の危機以来、銀行株が非常に安くなり、あまり心配せずに所有できると考えるグループは銀行株を買う。
Fedが金利を長期間高止まりさせることで景気後退を引き起こすと考えるグループもいて、彼らは景気後退に強いユーティリティー株を買う。テクノロジー株はAIブームのおかげで、Nvidiaだけでなく他の企業にも利益をもたらすやろうということで、成長モードにあるので多くの人が買う。今日、わいはPinterestのCEO、Bill Readyと話したんやが、彼らはもはやCPUチップの代わりにNvidiaのGPUを使用しとる。住宅建設株も上昇する可能性があってだから買い手がつく。なぜなら、住宅ローン金利が実際に下がったからや。今朝の弱いCPIの数字を受けて下がったんや。
多くの投資家は、このマーケットの鍵は消費者にあると信じとる。消費者の旺盛な消費がなければ、株価は決して史上最高値には到達できないと言い続けてきた人もおる。そういう凝り固まった考えが、多くの投資家を押しつぶし、ウォール街の古びたプレイブックに固執する結果となり、そういう人はもはや今のマーケットには合わなくなっとる。消費者が困っていても、企業が存在し、企業向けビジネスが好調だという側面もあるというのに。消費者株が次のラリーになる可能性さえ考慮すべきやで。もし、Fedが金利を引き下げたいと思っているという兆候が増えれば、リテールセクターの決算は良くなるかもしれん。ただ、そこまでには超えるべき壁もあって、予期しない大量解雇が発生とる会社もあるし、レッドロブスターだって閉店が相次いだやろ。失業率も上昇しとる。
何にせよ、もし消費者の消費が重要だという考えにこだわっていたら、今のような信じられないマーケットの良い動きを見逃していたやろう。ただ、消費者の状況が良ければ、Fedは再び金利を引き上げる準備をしたことやろう。そうなれば、ユーティリティー株以外の新高値リストに載っているほぼすべての銘柄が壊滅していたやろう。この広範囲にわたる今のラリーは、消費者株が先導していて消費者が本当に盛んに消費している状況では、全く不可能なことやったんや。
1週間前、ある億万長者のコメンテーターがわいの番組に出演して、毎週1つか2つの地域銀行が破綻すると予想していると言うた。これは非常に悲観的な予測やった。でも今、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックスなどが52週高値を記録しとる。彼の悲観的な見解を信じた人はもはや取り残された気になったことやろう。しかしなぜ億万長者は番組に出演して悲観的なことばかり言うのか。なぜ、マイクロソフトの株を高値ではなくても購入すべきとか、クアルコムやアプライド・マテリアルズもいい、とかいうことが言えないのか。
最後に、大事な視点を言うておきたい。なんでここまで大きく株価が上昇しているのか。それはここまで大きな懐疑論がマーケットを取り巻いていて、それがまだまだ消えてないからや。懐疑論者が常に悲観的である限りはマーケットの上昇は力強いという側面もあるんや。あと、多くの投資家が、これほど多くのグループが同時に上昇するには十分な資金がないと信じ込んでいたが、彼らは、弱いIPO市場のおかげで新しい株式がほとんど発行されていないことを見逃しとる。
更に多くの人がどれほどの企業が大規模に自社株買いをやっているかもわかってないで。自社株買いのたびに株式市場から株は消えていく。もしアップルのような大規模な自社株買いを行う株があったら、S&Pファンドに資金が大量に流入しても、結果として株式のベースが実質的に動かないことにもなりうるが、インデックスファンドの買い手のみならず、実際の買い手が株を買いに入ると、競争が激化しながら株価は上がっていく。たとえそれがアップルのような巨大会社の株であってもや。
ということで、この驚くべき日の結論を述べよう。今日は奇妙な、合流点とでもいうべき日やった。珍しいブルマーケットで、半分水が入っているコップを見たときに、より、半分も入っているとポジティブにとらえる人が続出して、多くの人が買い手にまわるような状態や。でもまだま水が半分しか入っていないと悲観的な人もいて、その人の存在がひっくりかえり今日という日がおこり、でもそういう人がまだまだいることでこれからの上昇が支えられる、そういう状態や。
素晴らしい日になりましたね。
応援よろしくお願いします。