こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/31のMad Moneyはどうだったでしょうか。
皆のテクノロジー株に対するしり込みが見られる。ここまでのテクノロジー株にあったモメンタムが中断しとる。その中断はもしかしたら数日前から始まったのかもしれん。そして代表的な動きとしてはSalesforceの決算後の失望をよぶ動き。さらにいくつかのソフトウェア会社からの失望の決算もあったし、それに加えてDellの決算も大きな株価下落をひきおこしてしまい、テクノロジー株中心のナスダックは特に日中叩かれた日になったな。ダウは+1.51%、SP500は+0.80%とプラスやったが、ナスダックは-0.01%と、日中の下げを何とか戻すところまでいくので精一杯いやった。ちなみにこの上げは月末というこの時期にリンクした動きかもしれん。
わいはダウの大きな下落は人々を驚かせたと思う。そして多くの人が、大丈夫に見える会社の株を急いで購入したように見える。そのことが多くの人の予想以上に高いレベルまでナスダックが戻った理由じゃないやろうか。わいにはいろいろ納得いかないように思えるが、そういうことがマーケットには往々にしておこるものや。わいは近いうちに、テクノロジー株に対する売り手には後悔が生じてくると思うで。テクノロジー株の下落は過剰なんじゃないかと思える動きがいっぱいある。
例えは昨日50ポイント以上株価が下落したSalesforceは、今日は16ポイント反発しとるんや。Dellだって今日は18%も株価が下落しとるが、これが回復しても驚かんし、株価の回復が素早くおこっても驚かないで。NvidiaのAIプロジェクトと直接結びついているDellのようなハードウェア会社は、エンタープライズソフトウェア企業に比べてさらに成長の余地があるかもしれんと思う。そういう意味ではソフトウェア企業は、AIとほとんど関連性がないままに数年にわたる巨大な動きをしてきたものも多いから、気をつけんとあかん。
例えばMongoDBは今日だけで24%も急落しとる。わいはソフトウェアのビジネスは好きやが、現在のエンタープライズソフトウェア業界は荒れ地に見えるで。こういうことも踏まえて、それでは次の週の予定を見ていこうやないか。来週のゲームプランやが、月曜日に早速、今まで言ってきたエンタープライズソフトウェア会社の方向性が更に明らかになるかもしれん。なぜなら月曜日にGitLabの決算があるからや。GitLabはエンタープライズソフトウェアの一つの形態である非常にホットな開発セキュリティ運用ソフトウェア領域の重要なプレーヤーや。
これらの企業はFedが去年の秋に利上げを停止して以来、大きく上昇してきた。でもGitLabは前回の決算で失望の結果を発表したんや。当時はそれはただの一度きりの出来事のように思えたもんやが、もしかしたらこういうところから既にソフトウェア株の下落の前兆が見えとったのかもしれん。経済減速で顧客の企業がこれらの会社と契約を結ぶのが不安定になっていないか、見てみようやないか。
わいはアメリカのインフラ系企業の成長、特にデータセンターの建設に関わる企業の活躍を大いに信じとる。だから火曜日に決算があるFergusonの株も好きやで。Fergusonは配管や暖房、換気、空調設備を供給する会社で、わいのファンドは以前持っとったんや。そしてそれは素晴らしい投資やった。今回の決算はどうやろうか。火曜日は更に、CrowdStrikeの決算もあるで。サイバーセキュリティー企業としてはZscalerの決算があったばかりで、今日株価が8.5%上昇しとるが、わいはCrowdStrikeのCEOのGeorge Kurtzも素晴らしい仕事をしているという風に賭けるで。
Hewlett Packard Enterpriseの決算も火曜日あるんや。Dellの競争相手であるこの企業が、今日大きく下落したDellのようにスローダウンや価格引き下げを見ているかどうかを知りたいと思うで。今日この株は4.7%下落しとるが、これは直接的にDellの下落からつられたものや。わいはもしかしたらHPEが再びこの分野の信頼を取り戻すかもしれんと思うで。そうなったら売り手は後悔することやろうし、データセンター銘柄にお金が戻ってくるかもしれん。
火曜日の最後に言及したいのがPVHの決算や。、カルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーの親会社やが、この株はこの前の決算で大きく下落したんや。わいは今回の結果に興味は持っとるが、アパレルに関して言えば、わいはRalph Laurenがより一貫しているから好きやで。水曜日はまず、Dollar Treeの決算があるんや。労働者階級の消費者の懐具合がどうなっているのか、注目や。高金利とインフレが依然として続いとるから、皆どんどん家計が厳しくなっとるんや。Dollar Treeは前回の決算の下落後、わいは反転すると思っていたが、そうなっていない。今回はどうなるやろうか。
水曜日は更にCampbell Soupの決算もあるで。最近この会社はうまくいっとる。CEOのMark Clouseは、単なるまあまあの状況でベストを尽くしてきたと思うし、わいは彼を信じとるで。しっかりしたビジネス基盤があると思うんや。さて、更にウイスキーとかバーボンとかのアルコール会社のBrown Formanの決算もあるんやが、アルコールセクターの勢いを殺したのは何だったんやろうか?GLP-1受容体作動薬のストーリーか?重度の飲酒はやめるべきだと言い続ける医者たちか?何であれ、この株の下落が止まるのかどうか、見てみようやないか。
止まらない株価の下落について言えば、水曜日に決算があるLulu Lemonも苦しんどる株や。かつては素晴らしいパフォーマンスを出した株やったのに、今はセメントでできた川に長靴で入っていく感じや。今重要なのは、わいらが聞いている悪いニュースがすでに株価に織り込まれているかどうかや。決算後の動きに注目しようやないか。下落株ということで言えば、木曜日に決算発表があるJM Smuckerもまだ足場が見つけられていないんや。4%近い配当が株価のボトムを少しは提供するかもしれんが、この回やは成長を加速させるための何かを見つける必要があるで。わいは彼らが誰かと合併すべきやと思うで。
木曜日の最後に言及したいのが、DocuSignの決算や。わいはDocuSignが成長を取り戻すような何かを見せてくれないかと考え続けとるが、わいに今言えるのは、この会社を立て直す方法を見つけるべき経営陣に自分が入っていなくてよかったということや。DocuSignの他に苦戦しとるCOVID関連株と合併するのはどうやろうか。例えばZoomや。
最後に、この週最も注目すべき数字が金曜日に発表されることにふれておかないといけない。この週で最も大事な話題が、金曜日の朝発表される雇用統計や。非農業部門雇用者数や失業率がどうなっているのか。わいはここではっきり言うておくが、Fedは失業率が4%を超えるまでは金利を下げる圧力を感じることはないと思うんや。Fedはまず人々が仕事を失うのを見ないとあかん。それが起こるまでは行動を起こすことができん。経済がフル稼働している限り、あらゆる種類のインフレが常に存在するんや。
わいは皆が失業することを望んでいるわけではないが、歴史的に見て、Fedがインフレと戦うために持っている唯一の手段は、経済を悪くして人々を失業させることや。人々が解雇され、企業が閉鎖されると、アパートの家賃や住宅価格はもとに戻る。20代や30代の人々が解雇されると、彼らは家を借りれなくなり親元に戻るしかなくなり、もはや車も買えなくなり、保険に加入しなくなる。こういう「歩くデフレ人間」、これは今わいが瞬間的に作った言葉やが、デフレ人間が生成されなければ、Fedは利下げをやらない。ということで、失業率が急上昇するまで利下げは起こらないんや。この金曜日の数字で、この週のここまでの動きもひっくり返されることさえあると思うで。
結論やが、Fedに金利を下げてほしいと願う人々は、金曜日の雇用統計の数字が弱いことを望むべきや。もし今回ダメだったら、さようなら、次は7月に会いましょう、というしかなくなる。雇用統計が最注目で、後はソフトウェア会社やそのほかのテクノロジー株がどうなるのかに焦点があたる週になるやろう。
来週も楽しみですね。
応援よろしくお願いします。