こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/25のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今の株式市場がNvidiaやMicrosoftのような巨大なテクノロジー銘柄、AI銘柄以外にはなかなか好調さが広がらない理由がわかるか?わいがその理由を教えようやないか。すべての象徴はPool Corpにある。この会社は名前の通り、プールの建設、修理、維持管理のビジネスをやっとるわけやが、昨夜の決算で深刻な業績低下を発表して、この日株価は-8%以上下落したんや。その影響はマーケットに大きな波紋を広げたんや。
今日はダウは-0.76%、SP500は+0.39%、そしてナスダックは+1.26%とテクノロジー株の強さが目立った日やったんやが、もしあなたの家にプールがなければPool Corpを知らないかもしれんが、でもこの決算の影響は大きかったで。住宅関連の株を持っているなら、今日は2024年で最も悲惨な日だったかもしれん。Pool Corpは「新しいプール建設に対する需要が持続的に低迷する」と予測して、年間で15〜20%の減少が見込まれると述べたんや。
新築のプールだけでなく、リモデリングのところも15%も減少する可能性があるとカンファレンスコールで言うた。ここまでで十分悪い状況やが、経営陣が言ったのは、消費者が自由裁量の支出を控えていて、高額なアイテム、すなわちプールや屋外の他の建築プロジェクトなどにはお金を使っていないと、業績の低下を消費者のせいにした。Pool Corpのビジネスの資材部門も11%減少しとる。
こうなると、他の住宅関連の会社も大丈夫か、という風になるよな。実際今日は住宅関連のあらゆる銘柄が急落したんや。例えば、Lowe's、Home Depot、Tractor Supply、Builder's FirstSourceといった銘柄や。それが住宅の設備の会社であろうが、キャビネットであろうが、カーペットであろうが、とにかく住宅に関連する銘柄は軒並み下落した。
正直に言うと、わいはPool Corpには昔から関心がなかったんや。カリフォルニアの定期的な干ばつ時に新しいプールを建設するのが難しいという点で、ビジネスが厳しいんやないかと考えとった。ただ、そこのところはおいておいても、そもそもこの会社が消費者を非難するのは正しいんやろうか?人々は本当に自由裁量の支出を控えとるんやろうか?
今日はあのクルーズ会社のCarnivalが素晴らしい決算を発表して、こっちは株価が8.7%も上がっとるわけやが、クルーズ旅行ほど自由裁量の消費として象徴的なものはないやろう。自由裁量の支出全体が軟調なわけではない。ここででも重要なのは、消費者が何に興味を持ち、何にお金を使うつもりなのかを把握するのが非常に難しいということなんや。
こうなってくるとだから、やっぱりわいはNvidiaのような株を好むということになるんや。わいは長い間ずっとNvidia株をお勧めしてきた。そして他のテクノロジー株にも焦点をあててきた。FANGという言葉を作ったのはわいや。正直、わいは好調さが多くのセクターで広がるかどうかはそこまで気にしないんや。わいがすべきことはなんや?Pool Corpが立ち直るまで消費者株には近寄らないことか?Pool Corpが今日の話題をさらっているが、そのことに思考を奪われるべきやろうか?
わいはいろいろその場限りのことを言う多くのコメンテーターとは全然違う哲学を持っとる。わいは常にあなたのために、良いことをしている優良企業の株を見つけようとしとる。そして投資を推奨しとる。トレードではない。消費者が現金に困っている状況や住宅所有者がリフォームを止めている中でも素晴らしい株というのはいっぱいある。
プールが建設されない一方で、Fedの関係者が金利を下げるかもしれないと言ったらハウジング株だって息を吹き返すやろう。でもどうなるかわからない株には全く惹かれない。たとえそれが、Nvidiaのように時折高すぎるんやないかという動きを見せる株であったとしても、テクノロジー株というのは強さがあって、MicrosoftやAlphabet、Amazon、Appleもそうや。わいのファンドはこれらを持っとる。
一方で消費者に依存する領域の株はあまり持っていない。Nvidia株は今日6.76%と大きく株価を戻したわけやが、明日年次株主総会を開催するんや。わいは消費者が裏庭にプールを建設するかどうかにあまり興味がないが、Nvidiaの発表には常に興味がある。ハウジング株のいけていないところは、Fedが金利を下げるかどうか、それ次第だとするなら、それを予測しなければならない状況に自分がおかれることや。安い住宅ローンが住宅需要を喚起するかもしれんが、それは確定事項でもなんでもないで。住宅ローン金利を5%に引き下げても、昔3%の金利で借りた人々はまだまだ家を売りたがらなかったりするからな。
わいだけじゃなく全ての人々の時間は限られとる。一日中ここに座って、Fedの各幹部が何を言うかを聞くこともできる。彼らは明らかにマイクを愛していて、話し好きや。でもFedの委員は全員が端役であり、彼らの役割は一人の人物のためにある。それがパウエル議長や。彼が本当に重要な役割を果たしていて、彼の意見はわいは重視する。でもやっぱり金利の予測ゲームに巻き込まれたくはない。
Nvidia株のことを、「アンチ・Pool Corp」と呼ぼうやないか。Poolの顧客とNvidiaの顧客を比べてみてほしい。Pool Corpの顧客は、引っ越すための家を見つけられないから、プールを設置して住宅の価値を上げるべきかどうかわからないんや。だから困っとる。プールを購入することに迷っとる。彼らは金利にも関心がある。なぜなら、プールを建設するためにローンが必要かもしれんからな。
一方でNvidiaの顧客はどうや?例えばAmazon、Alphabet、Microsoft、これらは世界で最も大きな企業の中の三つや。これらのメガキャップ企業は金利を心配しているか?現金で支払いができる企業は金利をあまり気にしないんや。彼らはクリーブランド連邦準備銀行やミネアポリス連邦準備銀行、あるいはセントルイスやフィラデルフィアのような他の地域連邦準備銀行を気にしてない。連銀の総裁が何を言おうが関係が無い。
Nvidiaの顧客は気まぐれで、Nvidiaから離れることができるやろうか?まるで住宅所有者がPool Corpの取引から離れるように?そんなことできるわけないやろ。例えばAmazon、Alphabet、Microsoftのどれか一つがNvidiaのチップを購入しない、と宣言したら、他の企業がその顧客をすべて取ってしまうやろ。例えば、今日Amazonが「自分たちでチップを作る」と言ったら、Nvidiaの凄さを使わないわけやから、クラウドインフラストラクチャで大きく遅れを取って、顧客はすぐにMicrosoft AzureやGoogle Cloudに移行してしまうやろう。Amazonが競争力のあるチップを持つまで、ということで、でも現実的にNvidiaを皆抜くことができないから今の一強状態にあるわけや。
言い換えれば、顧客である消費者が混乱し、負担を感じ、困窮し、気まぐれで、独断的で、混乱している企業の株を所有するよりも、Nvidiaの株を所有する方が簡単ということや。そしていつもわいがいうとるように、Own it, don't trade itなんや。取引するんやなくて、所有するんや。そうしないと、今日のような素晴らしいリバウンドを逃してしまったりする。
結論やが、今のマーケットは好調さの広がりが足りない、だから不安や、という人が多いが、わいはそこの議論において、深みにはまることはしないで。そんなややこしく、小難しいことを四六時中言わなくても、マーケットの中で最高の顧客を持つ最高の企業の株を所有する、これだけでうまくいくんや。Nvidia株のここまでの動きを見てもそれが明らかやろ。
Nvidiaは強いですね。
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