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【ジム・クレイマー】限られた株しか上がっていないからうんざり!?非テック株だって、素晴らしい会社の株は上昇する!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/8のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今のマーケットは少数のテクノロジー株が牽引しているだけで、その間口の狭さにうんざりしていることを隠さない人が多いが、限られた株だけしか上がらないと嘆く人は間違っとるで。例えば今日のEli Lillyは+0.38%上がったんや。ダウは-0.08%、SP500は+0.10%、そしてナスダックは+0.28%だったことを考えると、比較的大きな動きやで。なんで上がったかと言うと、モーフィックというバイオテックを32億ドルで買収するというニュースが出たからや。GLP1受容体作動薬で大きく儲けている資金を使って、買収をどんどんやって薬の品ぞろえの多様化をしようとしとるんや。

 

Eli Lillyの動きが象徴的だったこの日、テクノロジーの巨人だけがマーケットを引っ張るというルールはないことを強調しておく価値があると思うんや。確かに、Apple、Amazon、Alphabet、Microsoft、NVIDIAなど、ビッグテック企業の株が上昇し続けていて、それがおかしいと考える人もいるやろう。でもちょっと待ってほしい。株式市場は別に、テクノロジー企業や、特にAI関連企業だけが参加できるレースではないんやで。少数の株がどんどん上がっていることを心配するのをやめるんや。別に伝統的な株がマーケットをリードできないというルールはないんや。

 

その観点からもやっぱりEli Lillyが今達成していることを考えてみてほしいんや。今時価総額が8720億ドルで、1兆ドルに迫っとる。Eli Lillyといえば、わいがずっと昔から取り上げてきたように、GLP-1受容体作動薬のストーリーで一気に期待が集まっとる。Novo Nordiskと競合しとるわけやが、この会社とは異なり、Eli Lillyには巨大なバランスシートがあるんや。だから、数十億ドル規模の巨大で複雑なプラントを建設して薬を大量生産することができる。

 

今GLP-1受容体作動薬の需要はめちゃめちゃ高い。問題は生産能力になっとって、競争は生産能力の競争になっとる。そしてそういう意味でEli LillyはNovo Nordiskを大きく上回っとるんや。だから、JPモルガンのヘルスケアカンファレンスでNovo Nordisk以外の競合他社のGLP-1受容体作動薬の話を聞いても、わいは落ち着いてEli Lillyを持ち続けたんや。多くの競合がどんどん出て来とるが、わいは動揺せんかった。例えばViking TherapeuticsがGLP-1/GIP受容体デュアル作動薬VK2735の肥満患者を対象とした第2相臨床試験で素晴らしい結果を発表したときも、わいは全然動揺せんかった。どうやってVikingばこの薬を十分な量作れるというのか?

 

まあでも心配なのは、大手製薬会社、例えば自社の体重減少薬の試験に失敗したPfizerとかがVikingを買収することや。しかしながら、Eli Lillyの薬は非常に優れていて、睡眠時無呼吸症候群、体重減少、糖尿病に効果があることがわかっとるが、最大の適応症は心臓病、特に血圧に関するものやと思う。そこのところはまだまだこれからで、GLP-1受容体作動薬の将来性はもの凄いものがある。そして、Eli Lillyが今行っていることはそれだけではないんや。

 

最近アルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」の承認をFDAから得たことがニュースになったよな。アルツハイマー型認知症の症状の進行を遅らせる医薬品としては、バイオジェンとエーザイが共同開発した「レカネマブ」に次いで2例目や。わいの情報源や脳・片頭痛のコミュニティによると、この分野は急速に拡大しとる。そして今日、Eli Lillyは彼らの豊富なキャッシュフローを利用して、初期段階の小さなバイオテクノロジー企業であるモーフィックを32億ドルで買収したというわけや。

 

この買収は新しいパイプラインの構築を約束するものや。確かにこれは79%のプレミアムやが、そしてそれは現時点で高いと感じるかもしれんが、Eli Lillyは炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病を管理するための薬に焦点を当てとるんや。これらは大きく、急速に成長している疾患分野で、Eli Lillyが自社の薬候補をリストアップしている中で、自社の競争薬よりも強力かもしれないこの薬をとろうと決めたということなんや。Eli Lillyは特許の崖に陥らないように注意深く取り組んできたし、GLP-1受容体作動薬で競合他社が注射剤だけでなく、錠剤版を開発しているという話を聞くたびに、将来的にEli Lillyは競争に負けるんやないかと思う人もおるやろうが、Eli Lillyも錠剤タイプを当然開発していることを忘れないでほしいで。

 

なぜEli Lillyに今日焦点を当てたかと言うと、それは単純に大手テクノロジー企業以外の明らかな勝者だからや。マーケットの幅が限られていることをただただ嘆くのではなく、このマーケットで勝つのは純粋なテクノロジー企業だけだという思い込みにとらわれてもあかん。どの分野であれ、もしCEOが素晴らしいビジョンと実行力を持っていれば、実際に巨大企業の世界に属することができるようになるんや。テクノロジー株だけが上昇するというような法律はないんや。

 

例えば今週、JPモルガンの決算があるが、世界で最高の銀行であるJPモルガンの市場価値は5890億ドルで、利益のたった12倍という低いバリュエーションで取引されとる。S&P 500の平均株価が支払っているForward PERの22倍よりもずっと低いバリュエーションや。本当にJPモルガンは平均よりも劇的に価値が低いんやろうか?今週末は更にPepsicoも決算を発表するが、フォーチュン500の中でCoca Colaに次いで2番目に大きな会社や。Pepsicoが迅速な動きや大きな買収を行えば、1兆ドルの価値がつくようになるかもしれん。

 

最近ある読者がわいにメールで尋ねてきたんやが、「どうして過去12ヶ月間に3300億ドルの収益を上げたエクソンが、同じ期間に90億ドルの収益を上げたNVIDIAよりも大きくないのでしょうか?」。実際エクソンの価値は5000億ドルで、NVIDIAは3兆ドルや。この質問の答えは、今のマーケットが成長を非常に重視しとるからや。単なる収益よりも成長を高く評価しとる。そして、NVIDIAはその成長分野において非常に高い利益率を持っとる。

 

あと、対照的な例としてFordとTeslaを挙げておきたい。Teslaは過去12ヶ月で950億ドルの売上を上げたが、その価値は8,000億ドルや。一方、Fordの価値は510億ドルしかない。FordがTeslaと同様の一台あたりの利益を上げて、ドイツとか中国できちんとしたEVを開発できらば、Fordもメガキャップになる可能性があるで。可能性には制限がないんや。ただ、今のバリュエーションの違いはどこから来るかと言うと、単にイノベーションを止めない企業の株がどんどん上がって来たということなんや。

 

AmazonはAmazon Web ServicesやAmazon広告を開発し、MetaはReelsでTikTokに対抗しとる。Appleは莫大なインストールベースを持ち、そのため他の企業からAIを無料で手に入れることができる。なぜなら、他の企業はAppleの顧客にアクセスしたいからな。MicrosoftはCopilotとChatGPTを持ち、Alphabetは圧倒的に人気のあるYouTubeを持っとるし、NVIDIAはソフトウェアを含むプラットフォーム全体を持っとる。これらの企業は単にメガテックだからうまくいっとるわけではないで。絶え間ないビジネスの再発明によって今の地位に上り詰め、その地位を維持しとるんや。

 

ビッグテックがなぜ特別視されるのかということが問題では無いんや。ビッグテックじゃなくても、将来成功するであろう株を探すことが重要なんや。Eli Lillyがまだまだここから成功するために行っていることを今日は見たやろ。NVIDIAだって、どこからともなく登場したわけではないんやで。実際には10年前から超高速の技術に取り組んどったんや。逆に多くの企業は想像力の欠如に悩んでいて、それが彼ら自身の最大の敵になっとったりする。ここでの勝者は巨大な思考力を持った人々で、S&Pの非テック企業でも、その企業によってはテクノロジー企業に似た特徴を示すことで成功するやろう。

 

結論やが、マーケットが限られた銘柄に牽引されているだけだと、はなからマーケットを否定するのをやめようやないか。上昇している株は彼らがそれに値するから上昇しているのであり、テックか非テックにかかわらず、優れたパフォーマンスを発揮できている株に資金を集中させんとあかんで。

 

 

上がる株に乗りたいですよね。

 

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