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【ジム・クレイマー】ローテーションの動きは典型的には三日続く!?慌てて無謀に飛び込むな!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/11のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はバイデン大統領の記者会見のライブ中継をお届けするから、このMad Moneyは30分の短縮バージョンやで。さて、今日の株式市場はまるで今までの動きが逆流したような動きを見せたよな。今まで素晴らしかった株が沈んで、今まで沈んでいた株が上がった、一言で言うとそういう日やったんや。今まで好調だったテクノロジー株に関しては投資家がそれらを今日に限っては見限ったんや。まるで沈む船から逃げるネズミのように逃げたんや。タイタニックから逃げるかのように。

 

そうやってテクノロジー株から引き出したお金はどこにいったか?今までやられていた中小企業にいったで。その集合体がわいらがラッセル2000と呼ぶものや。なんでこんな動きになったのか。それは今日発表されたCPIが予想よりもはるかに低かったからや。総合CPIは前月比0.1%低下で、新型コロナ禍の初期以来のマイナスだったんや。Fedは近い時期に利下げが可能なんやないかという、これまでで最も強いシグナルとなったんや。インフレが事実上克服されたことを示して、だから債券金利も急落したんや。

 

これにより全体の状況が変わった。ダウは+0.08%と上昇したが、SP500は-0.88%、そしてナスダックは-1.95%と大きく下落した日になったんや。このナスダックの下落は特に凄いよな。皆、テクノロジー株の時代は一旦終わったと思ったやろう。金利が急落しているときと金利が変化なし、もしくはわずかに上昇しているときでは、人々が買う株は同じではないんや。今日はここまでマーケットを牽引してきたメガテック株が特に下落したで。AMZNが2.4%下落し、AAPLが2.3%下落し、MSFTが2.5%下落した。そして極めつけは、驚くべきことに、NVDAの株価が5.6%も下落したんや。

 

今日の動きで何を学ぶべきかということやが、まず、株式市場が突然方向転換することがあるということを理解せんとあかん。普通それは、より大きな債券市場が極端な動きをするためにおこったりする。低金利の新しい文脈では、今年うまくいっていない企業の株が突然買い上げられたりする。金利が下がるとそうなるものなんや。今日何が起こったかというのは、金利が急落するといつも起こることが起こったということなんや。ここまでの動きを鑑みて言うと、要はローテーションと呼ばれるものがおこったんや。

 

今までの勝者がダメになり、ここまでの敗者がキングになる。個々の会社の内情が一切変わっていなくても、そうなってしまうものなんや。ということで今この瞬間の出来事を利用して、ローテーションについて考えてみようやないか。まず、債券価格の極端なラリーがあって金利が急低下する時は、必ずといっていいほど一部の株がいきなり魅力的になるんや。高金利で苦しんでいた企業、例えば住宅建設業者は、途方もなく高い住宅ローン金利によってここまで絶えず罰せられてきたわけや。

 

例えば、Toll BrothersとかLennarといったハウジング会社は、金利が高止まりしていると真の意味で繁栄することはできないんやが、金利の下落局面に入ると息を吹き返すで。なぜなら金利が下がると、住宅ローン金利も下がり、それが住宅需要に直接つながるからや。だからビジネスの見通しが一気に明るくなって株が買われるんや。ハウジング会社だけではないで。Home DepotやLowesやRH、William's Sonoma、こういうハウジング関連株も今日は狂ったように上昇したんや。まるでこれらの会社がAI用の半導体を作っているかのような動きを見せたんや。

 

今日のCPIの予想より低い数字で、こういうデータが続けば予想されていた9月の利下げだけでなく、もしかしたら今年2回、もしくは3回の利下げがあるかもしれんとなったんや。多くの金利引き下げが予想される時は、ポートフォリオには金利が下がると上昇する株が必要や。代表的なのはやっぱりハウジング関連株で、さっきHome DepotやLowesやRH、William's Sonomaを挙げたが、別の例を挙げると例えば、国内最大の製材会社の一つであるWeyerhaeuserや。この会社の株価が木材価格とともに自由落下のような動きやったが、今日はなんと5%も株価が一気に上がったんやで。

 

同様に、CNBC Investing Clubのメンバーは知っとるやろうが、わいのファンドはこういう時のために工具メーカー株のStanley Black and Deckerを買っていたんや。非常に流行遅れに見えても辛抱強くかって、いずれこれが上がる時が来ると言ってきた。先週まで誰も見向きもしなかったこの株が、今日は4.6%上昇したで。さて、今あなたが考えなければならないのは、ここからどうなるかということや。金利が下がり続けるならば、これらの株は上昇し続けるやろうから、Home DepotやLowesやRH、William's Sonoma、WeyerhaeuserやStanley Black and Deckerの株を買えばええやろう。

 

ちなみに今から典型的なローテーションにありがちな、大切なことを言うで。それはこういうローテーションは普通、約3日間続く傾向があるということや。メモをとって覚えておいてほしいで。3日や。3という数字を覚えておいてくれ。今日勝った株を持っているのは良いことやが、結局これらは市場の主要な部分でないから、上昇は続いても三日もてばええ方や。わいは金利が下がる状況について幻想を抱いてはいないんや。今日の勝者が引き続き効果を発揮するためには、金利が下がり続けなければならん。そしてわいはまだ、今後のデータでそれを支えるものが十分出てくることにそこまで楽観的ではないで。

 

ビッグテックの買い手は、もう少し厳しい状況が続いた後におそらく戻ってくるやろう。結局こっちの方も、今日の動きはもって三日なんやないかということや。なぜなら結局、実際には今日大きく上昇や下落した株の企業の大多数に大きな変化はないからや。今日の勝者から何かポジティブな発表を直接聞いたわけもないし、明日の金曜日や来週の月曜日、火曜日に聞くこともないやろう。そもそもなんでこれらの株が下がってきていたかというと、それぞれ何らか問題を抱えていて置き去りにされていたからや。彼らには業績の不足があるかもしれん。多少金利が急低下したって株価が上がり続けるのは容易ではないということも認識しとかんとあかん。

 

ほとんどの資金運用者は、今日上がったようなマイナーコア株を数日以上保つほどの持続力はないことがおおい。もしあなたがそれらに投資しているなら、今日のような一瞬を目指してトレードするより、長期目線で大きく構えておいたほうがええやろう。わいが自分のファンドでStanley Black and Deckerでやっているようにな。

 

さて、今日一時的に大きく下がった「マグニフィセント・セブン」を買うべきかという問いを一日中聞いたわけやが、わいの今の答えは「いいえ」や。皆口々にマグニフィセント・セブンの各銘柄が終わったといったりしとるが、わいはまだ今買うべきではないと思う。彼らが集中治療室から回復室に行き、すぐにリハビリに移ることを期待することはできん。この種の打撃から回復するには時間がかかるもんなんや。その間、彼らの株はある程度下落し続ける可能性が高いんや。

 

メガキャップ株はすべてスーパーな株やが、常にダメージをうけないスーパーマンみたいな株では無いんや。彼らは超高速ボートよりも速くもなく、機関車よりも強力でもなく、一飛びで高層ビルを飛び越えることもできん。彼らにも時には回復のための時間が必要や。だから買いたいなら数日待たんとあかんと思うし、明日の銀行の決算がどうなるのか、そういう情勢を見てからでも遅くはないで。今日のような日はマーケットの調整の日で、いきなりそこに無謀に飛び込むことは、思いつく限りで最悪のことなんや。

 

結論やが、このローテーションを楽しむ余裕を持たんとあかん。こういう動きは歴史的にはマーケットのすそ野を広げるんや。数日はこの動きが続くかもしれんから、明日も今日の勝者でお金を稼ぐチャンスがあるやろう。ただ、金利が下がり続けなければ、今の動きを長く予想するわけにもあかん。ローテーションは数日以内に逆戻りして、市場の主要コア、すなわちメガテックが再び力を発揮し、結局Nvidiaがまた戻って来た、という風にもなりかねん。慌ててどっちの方向にも飛び込まないことや。とりあえず典型的にはローテーションの動きは三日続く、このことを覚えておいてほしい。

 

 

慌てないようにしたいですね。

 

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