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【ジム・クレイマー】だからこの株が上がると言っただろ!?マクロに囚われすぎず、基本に立ち返ろう!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/8のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

まだまだ経済について嘆くことができるで。住宅セクターについて心配することもできるし、今住宅ローンの金利がいくらなのか調べることもできる。FRBが金利をいつ引き下げるかを喧々諤々の議論を戦わせることもできる。そうやってわいらはわいの一日をどうやって生きていくのか、選ぶことができる。そんな中、大手機関が円のキャリートレードの影響を見つけて、それが昨今の株式市場の動きに大きな影響を与えたということになっとる。そういう周辺状況に常にのみこまれて、ニュースに逐一おびえて、外国のことまで丁寧に心配する人がいる一方で、わいらには別の選択肢も常にあるで。それは、周辺状況を無視して、ただ優れた企業の株を選ぶことに集中するという道や。

 

残念ながら、今、後者の流儀の人の数は減ってしまったと感じている。ネットでニュースが高速に駆け回る時代になればなるほど、周辺情報に惑わされてしまう。例えば今日は、ダウは+1.76%、SP500は+2.30%、そしてナスダックは+2.87%と大きなプラスの日になったが、きっかけは、励みになる失業保険申請件数の数値が発表されたことやった。先週の米新規失業保険申請件数は、ここ1年近くで最大の減少となったことが発表されたんや。この前の雇用統計が弱い内容だったから労働市場の沈静化ペースが速過ぎるとの懸念が出て株式市場はやられたりしたが、今回の失業保険統計によってそういう懸念がちょっと緩和されたで。だから一時的に売り手が姿を消したんや。

 

ここまでさえなかったMag7の株も軒並み上昇したりした。いきなり憂鬱から解放された形になったんや。ただ、この状態がどれほど長く続くかということについては、今の株価はマクロデータ、キャリートレード、あとはFedの利下げの話題にめちゃめちゃ依存しとるから、簡単に答えを出すことはできん。ただ確実に言えることは、アメリカの各企業は金利のこのサイクルのこの時点で誰もが予想するよりもずっと良くやっているということや。そのうえで、全ての株が大きなマクロの力の影響を受けていることを皆認識していて、今日の低下で債券金利は長らくぶりの低水準に達したんや。これが本当に市場が上昇した理由やろ?

 

金利の低下で住宅売買の回転率が上がるやろうか?DIYを含むリフォームやリモデリングが増えるやろうか?0.25ポイントの利下げが新車購入を促進して、GMやフォードの株を押し上げるやろうか?こういう動きにどうやって乗ればいい?ETFを買おうか?AIキングのNvidiaやIOTの銘柄が全部詰まった半導体ETFを購入しようか?こういう考えこそが、機関投資家が対処する取引志向の推測ゲームの世界や。データポイントに基づくスタイルで、多くの人が今や魅力を感じとる。そしてみな注意していないと、こういう考え方があなたの考え方になって、時に、光にではなく、非常に暗い光に飲み込まれてしまうようになる。

 

それであなたはええんか?運用しとるのはあなたが仕事でこつこつと積み上げた大事な大事なお金やろ?わいはやっぱりそういう大事なお金を運用する時に、マクロだけにとらわれた考え方をどうしても推奨することができん。もっと違った方法で投資を押し進めたいと思っとる。PMI、PPI、PCE、GDP、そういう枠だけに縛られて、がんじがらめになりたくない。悪いものと良いものがごちゃごちゃになっているETFも避けたいんや。金利の変動だって毎回心配したくはない。そんなことに目をくらませたくはない。なぜか分かるか?それが愚か者のゲームだからや。マクロ経済だけがあなたの考えを支配してしまったら、それは愚かや。大手ヘッジファンドと同じに成り下がる。自分の頭をドアに置いてきたようなものや。

 

じゃあ何を考えるべきなのか。真正面から素晴らしい企業とその業績を捉えることに取り組むべきなんや。やっぱりそれが大儲けの一番の近道なんや。その象徴的な動きが今日あったやろ。Eli Lillyの事を考えてみようやないか。Eli Lillyは今回の決算で113億ドルの売上を報告しました。ウォール街が期待していたのは100億ドル以下だったから大きなビートや。年間売上ガイダンスを460億ドルに引き上げて、これは予想を30億ドルも上回る数字や。これは大部分が素晴らしいGLP-1受容体作動薬のおかげや。常にこの薬は保険対象なのかどうかの議論があるが、もはやわいらはわいらの保険がこれをカバーすることを信じる必要がある。結果があまりにも良いため、保険会社はこれを支払うしかないかもしれんのや。

 

Eli Lillyのこの決算の素晴らしさは、住宅ローン金利や医薬品ETFとは無関係や。もしそのようにプレイすることを選んだなら、例えここまでEli Lillyを持っていたとしても今の地合いで手放していたかもしれんやろ。そうじゃなくて、優良会社の株に注目して、業界でナンバーワンの企業だからというホームワークベースの理由でこの株を持っていた人だけが、今日の9.5%の上昇をとることができたんや。そもそもみんな、Eli Lillyの決算はめちゃめちゃ悪くなるんやないかということを20時間以上心配しとったんや。なぜなら今のところ、GLP1受容体作動薬においてこの会社の唯一の競争相手であるノボ・ノルディスクの昨日の決算が失望的だったからや。Eli Lillyの薬の方が効能が大きいこととかわいは知っとったが、ただここまでの大きな期待の高まりもあって心配は募った。

 

ただ、わいはEli Lillyへの信頼は失わんかった。CNBC Investing Clubのメンバーにも、NVOの決算にも関わらずEli Lillyに引き続き期待しようと言ったで。そして、その信頼は報われた。そして今回の決算の爆発的な結果だけでなくて、以下のEli Lillyが競争相手と比べて良くやっているか、いろいろな素晴らしい発表があったんや。今までこの会社の競争相手がGLP-1受容体作動薬を新たに開発しているというニュースが出るたびに、Eli Lillyはいずれ競争相手に抜かれるんやないかという懸念がくすぶるという状況が続いとった。Eli Lillyの肥満や抗糖尿病薬が週に一度の自己注射であることに懸念があった。実際は痛くない注射なんやが、テレビのコマーシャルでは痛そうに見えるし、そのうえである競争相手は、GLP-1薬を錠剤の形で試しているというニュースが出ると、Eli Lillyは大丈夫かと訝しがられたものや。

 

でも、忘れたらあかんのはEli Lillyも当然のように錠剤タイプの飲み薬に取り組んどるんや。結局今日多くの人が学んだのは、Eli Lillyがこの分野で他のすべての会社を結局は先行しているということや。ということはこのビジネスで何がこれから起こっていくのか、教えとこうやないか。例えば国によっては、いち早く年間契約をかわして、いち早くこの第一人者の薬を確保しようとする動きが当然出てくる。そういう国は独禁法とかに関心がなく、とにかくいろいろなものを迅速に承認する傾向がある。先行者利益をあなどってはあかん。

 

一方で競争相手はどれほど苦労するか。FDAとの関係が近しい企業ばかりではないんやで。こんなにEli Lillyが多くの適応症に対する試験を進行している中で、本当に他の企業は立派に割って入ることができるのか?逆にEli Lillyはまだまだ株価に反映されていない伸びしろが多く見受けられる。あと、これはわいが常々いっていて今回のカンファレンスコールでCEOも改めて言及していたことやが、このGLP1受容体作動薬は作るのが簡単ではなく、今はEli Lillyだけが突出してこの薬を製造するスケールを持っとるんや。Lillyは20億ドル以上を施設の建設に投入して、アメリカとヨーロッパ双方でのどんどんアップグレードしとる。他の誰もそれほどの費用をかけることはできん。

 

ということで、革命的な薬を持っていて、その用途はまだまだ様々な適応症に広がるばかりで、そこの開発と製造のスケールの両方で業界をリードしている会社が、これからもトップに立ち続けることができないはずがないやろ。法務省は競争の遥か先を行っているこの会社を罰するのではなく、フランチャイズに数十億を投資したことで彼らを支持してほしいで。特許保護がなければどの製薬会社も新しいものを開発する意欲が失われるから、そういう意味では法務省は大手テクノロジー企業よりも製薬企業をターゲットにする可能性は低いやろう。

 

今日はすべてにとって非常に良い日だったと言えるやろう。後から振り返って、円キャリートレードの残骸を片付けた日と規定されるかもしれん。あるいは、素晴らしいマグニフィセントセブンが復活した日になるかもしれん。もしかしたら、Nvidiaドラゴンが再び活気を取り戻す日かもしれん。ただ、結論としてわいが言いたいのは、現実の世界に注意を向けようということや。金融の世界に注意を向けすぎると、円キャリートレードの失敗や経済状態の崩壊によって素晴らしい株の価値がないと思い込んでしまうかもしれん。全能だと思われとるマクロがあなたを誤った道に導き、今回のEli Lillyのような素晴らしい決算に基づく株価の上昇を逃す原因となるかもしれん。だからこそ、やっぱり基本に立ち戻りたい。大きく儲ける基本は最良の企業と最良のストーリーを見つけて、それらにしっかりと固執することや。それがわいの一番好きな方法なんや。

 

 

株価が上がって嬉しいです。

 

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