こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの8/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。
しかし10日前に始まったこの壮観なラリーは凄かったな。わいら全員を驚かせたやろう。もし全員じゃなかったとしても、ほぼ全員や。今日はダウは+1.39%、SP500は+1.61%、そしてナスダックは+2.34%と大きな続伸の日になったが、こうやって下落から株価が立ち直ってくると、そもそも2週間前の月曜日のメルトダウンが何だったのかを振り返る価値があると思うんや。わいは別にマーケットが方向転換したことを後付けであれやこれやいいたいわけではないで。株式市場はどちらに風が吹いているかを知るための天気予報士がおるわけではないからな。
代わりにわいが話したいのは、取引可能なボトムをつかむ術についてや。これは難関やで。だってあの大きな株価下落の最中には誰もが売りたがっていたからな。でも今振り返ってみると、あの時がハイクオリティーな株を底値で買うことのできる絶好の機会だったよな。しかしあの時の下落の時の驚きは瞬く間に株式市場全体に響き渡ったで。2週間前の月曜日、ダウが急落し、S&Pが急落し、NASDAQも3.43%も下落したとき、すべてがひどく意気消沈させられるものやった。
じゃあなんでそれが起こったんやろうか?その説明は非常に不気味だったんや。わいらが見聞きしたのは、円のキャリートレードが崩壊したということや。わいらはそれが大きくて持続的な問題であるように思えた。別にいつのニュースの見出しに見る価値があるわけではないが、こういう時はその状況がどれほど悪かったかを理解するために、この下落の翌日のウォール・ストリート・ジャーナルの要約を見る価値があるで。純粋な痛みと恐怖をリアルタイムで最も権威ある形で伝える媒体やったりするからな。
その見出しにはこう書かれとったんや。「取引の解消が世界市場の混乱を引き起こす」。さらに、次のように書かれとった。「ウォール街で最も人気のある取引のいくつかが解消され、月曜日に日本株が最悪の下落を記録し、米国のテクノロジー株が下落した」。ほとんどの個人投資家や多くのプロフェッショナルにとって、この説明は不安を煽るものやった。87年の壊滅的なクラッシュを思い出させるもので、日本のメルトダウンがわいら自身の悲惨な崩壊の前兆となったんや。彼らは「テックが焦点」と言って、それはマグニフィセント7が終わりを迎えたことを意味するのかと皆怖くなった。
そもそもキャリートレードってなんや?と思う人が大半やった。なにか謎めいた、隠れたキャリートレードとやらと下落が関連しているらしい。その日、日経平均が驚異的な12%の下落を記録して、多くの人は、不可避な連鎖反応が起こると考えた。その上、更にどういうニュースがあったかというと、わいらが世界で最も賢い投資家であると崇めとるウォーレン・バフェットが、長年保有していた多くのバンク・オブ・アメリカ株を含む数十億ドル相当の株式を売却していることがニュースになったんや。
世界最高の投資家が持ち株を減らしていて、平均株価も急落している状況で、これでは、株を買ったり、持っているだけでも馬鹿げていると感じてしまうよな。バフェットがバンク・オブ・アメリカを手放すなら、自分だって銀行株は売らなければあかんのやないかと思ってしまう。そもそもバンク・オブ・アメリカは主要銀行の中でも最高といっていい決算を発表してたのに彼は売っとるわけやから。後は、彼はApple株を売ったというニュースも出たよな。そうなったら、何かAppleに問題があるに違いないと思ってしまうよな。だって、彼はすべてを知っていると皆思っとるんやから。100%の確信がなくても、とにかくバフェットが売っているんやったら自分もまず売って、その後で考えればいいと、そういう感じで皆売るんや。円キャリートレードの崩壊とバフェットの売却が重なってしまった感じになったんや。
ただここで、これらのネガティブな要因をきちんと分解して考えてみると、それらが実際には非常に脆弱な売却理由で、株式を売り払うための口実のようなものであることが分かるやろう。株価が急落しているときには非常に説得力があるように見えるやが、でも今考えるとそんなに大事な下落理由と思うか?こうやって検証しようという姿勢がないと、いつも誤った方向に導かれてしまいかねないで。たとえば、キャリー取引についてやが、これはウォール街の典型的な専門用語で、お金を借りることを指すんや。ファンドマネージャーが借り入れをしていたのは、円が世界で最も低金利な通貨の一つだったからや。でもそんな中で、日本銀行が突然利上げをするということになり、借入コストが急上昇した。
このことをこう考えてほしいで。可変金利住宅ローンを3%で借りていたとしよう。それが上がり続け、最終的には家を維持できなくなるかもしれないという状況になったということや。なんたって固定金利やなくて変動金利やから。つまり、円で借りていた機関投資家、まあ彼らは別にそれほど多くはないんやが、彼らは突然資金を調達する必要に迫られて、あらゆる株式を売却したということなんや。売られた株の中には、わいらが持っている素晴らしい株も含まれるで。
確かに今説明した取引は人気のある取引で、多くのポートフォリオマネージャーが同じように取引を行っとった。その逆流がマーケットが崩壊した大きな要因やった。多くの気を抜いていたポートフォリオマネージャーが、あまりに多くのお金を借り、しかもそれでも自分が賢いと思い込んどったんや。でも彼らは愚か者であることが証明された。今、彼らは身を隠しているやろう。それで、今考えたら当然やと思うことやが、この問題は長期的な問題ではなかったんや。
どちらかというとこれは一度限りの出来事で、でも新聞やメディアはまるでそれが永遠に続くかのように報じたものもあった。そしてウォーレン・バフェットがバンク・オブ・アメリカやアップルを売ったというもう一つの痛みと重なって株価は過剰な売りの動きになったということなんや。多くの人が日本が原因のトレードの動きで、経済がリセッションに向かっているという幻想に苦しんで、最も安全な選択肢として株を売却したんや。そして木曜日の朝、失業保険申請件数のポジティブな数字が発表されるまで、そのままの状態やった。
わいらはあの時は賢明な投資家でさえすべての資産クラスから手を引いたのではないか、わいらは株を持ち続けていることは愚かなんやないか、と感じとった。でも実際には、一部の愚かな投資家が資金を引き上げたに過ぎなかったことが今明らかになっとる。まあ単に利益確定の動きもあったとは思うけどな。でも不安がすべてをさらに不安定にして、混乱を引き起こした。そして、当然のことながら、日本についても誰も確かなことを知らなかったんや。そして結局のところ、連鎖反応は全くなかったということになっとる。
さて、一歩引いて考えてみよう。売却には二つの側面があるで。波のように売りが押し寄せると、平均株価は急落する。これは今回は日本の資金を扱っていた愚か者たちによるものであるんやが、もう一つの側面として、本当の買い手がいなくなるということが挙げられる。わいらは売り手が問題を抱えたマネージャーたちであることを知ってたし、その動機もある程度理解していたつもりやった。じゃあ下手したら今は買いの好機なんやないか。そう思っても不思議ではない。
でももし本当に何かを買いたいのであれば、問題に直面することになる。今は決算シーズンで、順調に進んでいると言われているかもしれんが、実際には大幅なガイダンスの上方修正とかが不足しとるように感じとった。多くの企業が、通年のガイダンスを変更しなかったりして、それは実質的に控えめなガイダンスと見なされてしまう。だから、株を買うのを躊躇してしまったりしたんや。売却はほとんど根拠がないものであったにもかかわらず、買いを考える時に何も魅力的に見えないという問題もあった。
まあでも冴えない決算シーズンの中でも二つのテクノロジー企業が素晴らしい売上、利益、そしてガイダンスを示したよな。それはマジックのようで、人々に安心感を与えたんやが、その二つの企業とは、ServiceNowとMeta Platformsや。両社ともに素晴らしい業績を報告して、強力なガイダンスを発表したんや。どちらの企業も最新のAI技術を活用していて、特にメタはAIを使用して広告プログラムをデザインして、広告主にとって素晴らしい投資対効果を提供するストーリーを語ったんや。これは無敵の組み合わせや。
後は医薬品企業のイーライリリーは、このシーズンの中で最も優れた業績とガイダンスの上方修正を発表したで。さらに、コカ・コーラも保守的なガイダンスながら予想を上回って、RTXやGEエアロスペース、パーカー・ハニフィン、イートンなどの産業企業もそれに続いた。こういう状況の中でやっぱり買いの好機がやってきたら逃したくないという側面も今考えたら明らかになるよな。
ということで結論やが、重要なことは、この2週間で起こったことの教訓と言うのは、ほとんどのマーケットの崩壊と思われるものは、根拠のないものであることが多いんや。2週間前に起こったことは、純粋に市場のメカニズムによるもので、ファンダメンタルズとは何の関係もなかった。だから、いい買いの好機だったかもしれないと今考えたらわかるやろ。でも、あの時の状況をつぶさに覚えている今だったら、買うのもまた難しかったかもしれないと思うやろ。これを教訓にするんや。株価が急落した時は、もしかしたらそれが株を買うために待っていた買いの好機かもしれないという可能性を考慮に入れておいてほしいんや。こういう一つ一つの経験からわいらは学んでいくんや。
後付けならわかりやすいですが、ジムは確かに下落時にどんどん買っていましたからね。
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