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【ジム・クレイマー】過度な狂騒曲は終わりにしないといけない!きちんと数字を捉えて考えよう!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/16のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

わいは昨夜のNvidiaの決算は素晴らしかったと思ったで。売り上げもEPSもガイダンスも全部予想をビートしたやないか。でも今のマーケットはそれを不十分だと評価してしまったんや。彼らの主要製品を十分に速く提供することができていないんやないか。その程度だったらわいらは驚かないぞ、となってしまったんや。確かにガイダンスを信じられないほどのレベルにまで引き上げることはできなかったかもしれん。多くのファンドマネージャーが期待していたような圧倒的なパフォーマンスは見せられなかったかもしれん。だからNvidia株は今日は6.4%も下落してしまった。

 

でもこのことはそこまで株式市場全体に、恐れられていたほど影響は与えなかったよな。今日はダウは+0.59%、SP500は-0.004%、そしてナスダックは-0.23%だったんや。そこまで大きな問題にはならなかった。わいがここで言える言葉はないかというと、この決算の結果でNvidiaという会社の神格化が取り払われたんやないかということや。皆が求める完璧への願望が良い感じで失われて、重荷が取り除かれたんやないか。どれだけわいや皆さんがNvidiaが大好きであっても、株式市場は宗教じゃないわけやから、わいはNvidiaの決算を通過して、株式市場に他に多く存在する重要な株に焦点がまた戻ってくることに喜びを感じるで。一つの株があまりに数多くの投資家の注目を集めることは決して健全とは言えんからな。

 

ここまでNvidiaに注目していた多くの投資家は、今でもおそらくNvidiaが何をしているのかさえ知らないやろう。ましてや、それが技術的な食物連鎖をどうやって作ってどうやってワイドモートを形成しているか、その詳細を把握してNvidia株を買っている人は多くないんやないか。わいは今回の決算が株価が下落したって別に動揺はしない。昨日のMad Moneyでも一昨日のMad Moneyでも言った通り、わいはこの静的な一四半期のスナップショットがどうこうという話でこの株を投資しているわけではないからや。だからわいは依然として、Nvidiaの株は保有すべきであり、取引すべきではないと考えとるで。そのマントラは全然変わらん。

 

そもそもこれまで、買い手側の期待が高すぎて、この決算に向けて株価が急騰しすぎたと警告してきたんや。株価が上昇するためには、大規模な利益とガイダンスの上方修正が不可欠で、今回のマーケットの評価としては、この決算での上方修正は株価を維持できるほどではなかったと判断されたが、それでもわいは、この会社の最終的な価値に対する信念を捨てたことはここまで無かったし、今その信念が揺らぐこともないで。わいがこの決算後の時点で改めて言いたいのは、Nvidiaは別に崇め奉られるべき概念ではなくて、カルト的存在でもなくて、奇跡を起こすものでもないということや。

 

Nvidiaというのは現実的に、非常に高速な半導体を計算チップを設計している会社で、顧客企業の問題解決をとてつもなく迅速化して、生産性を向上させるのに役立つことを目指す会社や。Nvidiaのブラックウェル半導体は素晴らしく早いが、でも別にそれだけで人類を火星に送り込むことはできないし、もちろん世界平和をもたらすこともできん。でも最近のこの株の株価の動きを見ると、マーケットはCEOのJensen Huangに「人類の課題を全部解いてください」とでも求めているかのようやった。

 

でもようやく大注目されたこの決算が過ぎ去った今、もしNvidiaという会社の将来にではなくただ単に盲目的に何かすごいんでしょと思ってNvidia株に賭けた人が、ただの賭けであったことに気づいて撤退して、それでようやくきちんと健全な形で次に進めることを今わいは期待しとるで。Nvidiaは神でもなんでもないわけやから、Nvidiaを他の企業と同じように評価しようとする世界に戻らんとあかん。例えば当たり前に、株価収益率(PER)を使って価格を評価してみようやないか。

 

ウォール街のアナリストたちは、「Nvidiaは2026年に1株あたり5ドルの利益を出せるだろう」と言うとって、わいはそれは合理的なタイムフレームだと思う。成長株を評価する際には、そのドル額に基づいてどのくらいの価値があるべきかを計算せんとあかんのやが、Nvidiaという会社は平均的な企業よりもはるかに速い成長をしとるから、平均のベンチマークと比較してプレミアムが付くべきよな。でも現在どうなっているかというと、約24倍のPERで取引されているS&P 500の平均値と比較すると、Nvidiaは2026年の見積もりを使用しているから割引が加わる結果になりつつも、1株当たり5ドルの利益で24倍で計算するとどうなる?

 

120ドルになるやろ。現在の取引価格、118ドルよりほんの少しだけ上のところや。ということは、このNvidia株は本当に平均的な株のように取り引きされとるということや。でもわいは、Nvidiaが平均的な株やS&P 500の株よりもプレミアムを持って取引されるべきだと簡単に主張できるで。なぜなら、Nvidiaは平均的な株よりもはるかに速く成長していて、はるかに優れた会社だからや。2倍のプレミアム、つまりS&P 500の2倍のPERで取引されていても不思議やない。ということは株価は240ドルということになる。

 

ちょっと平均の二倍の、48倍はいきすぎかな。36倍だったら妥当かなと思っても、それは180ドルや。現在の株価よりも60ドル高い値になる。別にこのNvidiaという会社が神格化抜きに、現実的に、退屈に、他の会社と同じように評価されて、無形の価値ではなく、利益に基づいて評価されてこういう数字なんや。普通に考えてみてもNvidia株が今バリュエーションが高すぎると思うか?今のこの計算は、典型的なハイクオリティー成長株の評価方法で、この評価にはJensen Huangがどれだけ優秀であろうと関係ないんや。

 

わいは彼を現代のダ・ヴィンチと呼んどるが、そんなことは関係ない。彼は公開企業のCEOで、魔術師でも錬金術師でも芸術家でもない。退屈に評価しよう。それでこのバリュエーションや。今、Nvidiaは確かに株式市場に新しい一連の熱狂者をもたらしとる。そしてその熱狂者たちの多くは、投資家ではなくギャンブラーであることにわいは失望しとる。彼らは、評価額が18か月で5000億ドルから3兆ドルに上昇したからというだけで株を買ったんやろう。

 

今日Nvidia株を売った人はそういう人や。スポーツやギャンブルに賭けるのと同じようにNvidia株に賭けた人や。わいは今日の下落で、そういう人がある程度去ったように感じるんや。そしてそのことは悲しむべきことではなく、ここからの素晴らしいことのための余地を作っているという意味で、素晴らしいことやと思うんや。

 

さて、何はともあれNvidia狂騒曲が終わったわけやから、Nvidiaの陰に隠れて埋もれていた素晴らしい企業に焦点を当てることがこれからますますできるようになるやろう。たとえば、AMDはどうや?AMDも半導体を製造しとって、AIに特化しているものだけではなく、弱体化しているインテルと競合する伝統的なコンピュータやサーバー向けの半導体も製造しとる。2026年の収益見通しを基にすれば、AMDの今の株価は実際に非常に安いで。

 

Appleはどうや?消費者向けに最新のAI搭載のスマホを発売しようとしとる。Appleの株価は適切に評価されとると思うが、歴史的に見ても、アップルには予測が容易なサービス収益の流れがあって、これが大きいんや。安定した収益の全く新しいレベルのものを生み出しとって、これからも伸びていくやろう。Amazonはどうや?リテールと言えばBest Buyは今日の決算でとても強い数字を発表したばかりや。今日株価は14%以上上がったんやで。Walmartだって素晴らしくやっとるし、Costcoも素晴らしいから、Amazonもこれからもよくやるやろう。AmazonはAIを活用して購買パターンを分析して、同日配送のために注文をバッチ処理する方法を最もよく知っとる。CostcoやWalmartがAmazonに勝てる可能性があるのは価格やが、配送のところはやっぱりAmazonが強いで。Walmart+もどんどん力をつけると思うけどな。

 

後はSalesforceはどうや?昨夜の決算は素晴らしかったと思ったが、彼らはGenerative AIの利用の仕方を熟知しとって、これは非常に重要なことや。なぜなら、GenerativeAIで処理できる日常的な質問が、カスタマーサービス担当者が処理しなければならない約90%を占めているからな。新しいAIイニシアチブの「エージェントフォース」は、ボットが人間よりもはるかに安価やから、企業全体で大規模な拡大を可能にするんや。さらに詳しくは、3週間後の同社の年次イベント「Dreamforceフェスティバル」で学ぶことができるで。別にこの会社のAIは派手ではないが、それがAIの真髄なんや。AIは人間を模倣するだけでも、ビジネスを運営する上で非常に価値があるんや。Salesforceの株価は決算発表直後は上がっとったが、今日は結局-0.73%と下落した。何が起こったのか分からんが、わいにはそれは誤りだと思えるで。

 

このように、Nvidiaだけに一心に注目するウォッチパーティーにはさようならを言おうやないか。Jensen Huangが黒いレザージャケットを着た素晴らしいエンジニアとして、または数々の素晴らしいアイデアを持つ人物として見られていた時代に戻ろうやないか。彼は人類の未来への希望ではあるが、それを一心に背負わされるといろいろおかしくなる。Nvidiaは非常に優れた企業であり、AI革命を主導しとるが、それが今すぐNvidiaの努力単体でがんを治したりできるわけではないこともまた事実なんや。

 

結論やが、Nvidiaは確かにすごい。顧客企業がかつて考えられなかったほど迅速かつ低コストでAIを使って物事を行う決定的な手助けをする。でもきちんと考えると、セクシーでもなく、伝説的でもなく、スーパーマンでもない。きちんと、優れたコンピュータ会社として捉えて、そのCEOは仕事において最高の一人やが、紙ではない。Nvidiaを扱う際に覚えておかんとあかんのは、個人的な感情だけではなく、あくまでビジネスとして捉えるということ。その上で今回の決算の凄さをきちんと捉えてわいはOwn it, don't trade itというとるわけや。過度なNvidia狂騒曲は終わりにせんとあかん。

 

 

今回の決算良かったですよね。

 

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