こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。
このマーケットは本当に滑稽や。羽根で叩いただけでも倒れそうな時もあれば、風に任せようかなと思う時もある。チャールズ・ディケンズの言葉を借りれば、「最良の時代であり、最悪の時代」といったところや。まあでも単純な事実として、今は全てに最悪の時代では決してない。あるセクターの株にとって最悪の時期やが、他のセクターにとっては最良の時期で、すべてが組み合わさって、でも今日の株式市場は悲惨な動きをみせたで。ダウは-1.51%、SP500は-2.12%、そしてナスダックは-3.26%も下落したんや。
9月は歴史的に見て、株価のボラティリティーが高い月なんやが、そのスタートが波乱含みとなったのにはいくつか理由があって、例えば今日ISMが8月の製造業総合景況指数を発表したよな。5カ月連続で活動縮小となっていて、生産の指数は5カ月連続で低下で、2020年5月以来の低水準に落ち込んだんや。新規受注の指数も縮小圏で、15カ月ぶりの低水準ということで、シクリカル関連株、住宅建設株、そしてテクノロジー関連株の全面的な崩壊が引き起こされたんや。かつて愛されていたデータセンター関連銘柄でAIに大きく関与しているものも急落の動きを見せたんや。
売り手はただ、各企業の業績が長続きしないことを心配しているだけやと思うが、一方で今の株価の動きは典型的な悲観主義を示しているようにわいは感じる。確かに経済はスローダウンしとるが、数週間後にはFedが金利を引き下げるんやで。その時、今売られている多くの銘柄を見捨てていたとしたら、後悔するかもしれんで。たとえば、住宅建設株や。私はDR HortonやLennarのような、素晴らしい決算を出した企業が好きや。これらは、住宅ローン金利が下がる動きで本当の勝者となるやろう。
データセンターに関しては、JPモルガンのアナリストによる優れた記事があったで。彼は、AIへの投資が1990年代のインターネット構築時の極端な支出に匹敵する可能性があると指摘しとるんや。最終的にインターネットの夢は実現したわけやが、それは十分に早くはなかったから、多くの企業が1999年に繰り返し倒産したことを指摘して、Nvidiaや他のテクノロジー株が同じ道をたどる危険性を憂いとる。このアナリストは優れたストラテジストやと思うが、でもこの見解は少し厳しいんやないかとわいは感じたで。
1990年代には無名の企業が大金をばらまいとったが、今のNvidiaやそのクライアントはめちゃめちゃ資金力のある企業や。彼らには実質的な競争相手がいないし、ハイパースケーラー、すなわち大規模データセンター運営企業について言えば、彼らが行っているAIの競争は、単なる自慢のためだけではないんや。次世代の学習と推論の鍵は、今、大きな投資をすることやということを皆わかっとる。そして、これらの企業はその投資を行う余裕があるんや。1990年代のインターネットインフラの構築とは違って、今のこれらのテック巨人たちは優れた頭脳に満ちていて、厳格な経営者によって運営されとる。
彼らは可能な限り少ない支出を目指しているんやが、彼らは投資をしないという選択肢がないんや。NvidiaのCEOのJensen Huangが何度も指摘しているように、テックの巨人たちが投資を怠れば、例えこれから素晴らしいユースケースがどんどん登場したとしても、そのためのインフラが整っていないことになってしまう。Jensen Huangはしかも、プラットフォーマーはすぐに自らのコストを回収するやろうと説いとって、もしそうならば、1999年のケースとは全然違うということになる。
しかし今日のNvidiaの株の下げは大きかったな。9.5%も下落したんや。2789億ドルが吹き飛んだということで、アメリカ市場で1銘柄の一日の動きとしては過去最大ということになる。わいはNvidiaの決算は良かったと思たが、突然、世界中がAI投資がすぐにピークに達してしまうという確信を持ったかのようなんや。今回のこの株価の急落は、Nvidiaの上昇があまりにも過剰だったと多くの投資家が考えていることに起因するで。売り手たちは、8月初週に起こったように、Nvidiaの株価を再び90ドル台まで押し下げようとしとる。
今夜、司法省が反トラスト法に関する調査でNvidiaに召喚状を送ったことがニュースになって、もしかしたら明日も再び売りが殺到するかもしれん。このニュースに関しては、「司法省はただ質問しただけじゃないか」とだけ思ってはあかんで。現在の政権では、召喚状を通して対応するからな。今や誰もNvidiaの適正価格を見極められない。Nvidia株のパフォーマンスがここまであまりに良すぎて本当とは思えないからということもあるし、AIブーム全体がNvidiaに引っ張られているとは信じていない人も多いんや。
まるで「オズの魔法使い」のエメラルドシティのようなものや。思えば、今の状況は、臆病なライオンが直面する状況に似ている気がする。株があまりにも危険に見えるため、プロの投資家が手を出せない。ライオンの有名なセリフを借りれば、「よし、Jensen HuangのためにNvidiaに挑むぞ!邪悪な魔女やそのガードたちなんて関係ない。私はそれを引き裂いてやる。生きて戻れないかもしれないが、行くしかないんだ!」という感じやろうか。
わいの意見としては、この全体の下落は、まだ終わっていないかもしれないものの、最終的には過剰だったねと思われるものになると思うで。わいは現状は皆が考えているほど悪くはないと思うんや。同時に、一般消費財株をディフェンシブだからと大量に買い込んでいる人たち、特にリセッションを見越して買い込んでいる人たちは、すでに先走りしすぎているように感じるで。今日のテクノロジー株の極端な売りで混乱したのはAppleや。Appleは多額の投資をしていないため、わいは株価が上がるべきやと考えとった。Appleは基本的に、チャット型AIをOpenAIから借りているだけで、自社で1セントも投資する必要がないんや。なのに、AI関連の支出懸念で打撃を受けるのはおかしいよな。Appleはその恩恵を受ける立場にあるんやが、にもかかわらず、Appleの株価は今日2.7%下落してしまった。
今日は石油価格が急落して、石油株も急激な下落を見せたが、わいはこの下落を不当だと思いつつも、テクノロジー株とか住宅株とは違って、石油株は持つには今あまりにもリスクが高いと思うで。わいのファンドではCoterra Energyを持っとるが、この一銘柄を持っとくのがいい戦略やろう。もしイスラエルとハマスの間に和平が成立した場合、石油株はさらに悪化するやろうが、別にわいはそれに賭けているわけではないで。
一方で一般消費財株は、素晴らしい動きを見せとる。わいのファンドはP&Gを持っとるが、正直言ってこの株は厄介な存在だったんや。ローテーションの中で少しずつ上昇してはすぐに下がるのを何度も繰り返してきとったからな。中国の要因とかいろいろあって。ただ、Fedの次の動きについて確信が得られてから、PG株は急騰して、175ドルの新高値に達したんや。もし今週金曜日の雇用統計のデータが強いとPG株は再び下落するやろうが、どうやろうか。
あとはCampbell Soupが先週決算を発表して、わいはその決算は良かったと思ったで。スナック事業や買収とかがとても良好に見えたんやが、でもマーケットは気に入らないようで、大幅に株価は下落しとったりしたんや。でも今日は+3.28%と急騰したで。リセッションに強いと言われるColgateやCoca Cola、Walmartといった消費者関連株は軒並み上がって、最高値を記録したりしたんや。高配当株も上がったものが多かったで。これらの株は、ヘッジファンドが経済の弱さに対する賭けをするためにグループとして一括で取引されているだけかもしれんくて、この動きはあと1日か2日続くかもしれんが、消費者株が過剰に上昇しすぎることでファンダメンタルズと乖離してくのが心配やで。
結論やが、今の株価の全体的な下落はまだ終わっていないかもしれんが、やっぱり最終的には過剰なものになると思うんや。AI関連株に関していえば、状況は多くの人が考えているほど悪くはないと思うんや。同時に、一般消費財株を大量に買い込んでいる人たちは、すでに先走りしすぎているとも思うから、気をつけんとあかん。
やっぱりレイバーデー明けは荒れましたね。
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