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【ジム・クレイマー】今のマーケットにおける、典型的な4つの間違い!アメフトを見て、本でも読もう!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/5のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

何度も何度も同じような間違いが繰り返される、それが株式市場の常でもある。株式市場があれている時は手を出さずに何もしない方がいい場合も多いんやが、ちょこちょこ無駄なトレードをしている人も多いことやろう。今のマーケットはざっくりいうと、面倒で、まだまだバリュエーション高すぎると思っとる人もおるやろう。戦略のない状態で動いている人にとっては特に難しい相場が続いとる。この日だって、株価平均は最初は勢いよくスタートしたものの、すぐに失速してしまったんや。

 

結局のところ、今日はダウは-0.54%、SP500は-0.30%、そしてナスダックは+0.25%やったで。わいは今のマーケットにはいくつかの大きな間違いがあると思っとる。皆間違いを思いこんどるんやないか、それで無駄に混乱しとるんやないか。今日はそういう間違いを整理して、わかりやすく四つに分けて理解しておこうという、そういう回にしたいで。毎日のように多くの人がこれらの間違いをしとるのを目の当たりにして、やっぱりきちんと言っておきたいという思いになっとるんや。

 

まず一つ目の間違いやが、今のマーケットでは多くの人が、パウエル議長が次の動きにおいてへまをするんやないかと思っとるんや。Fedはインフレ抑制のための引き締めから景気後退対策のための緩和へと、ここから舵をきるわけやが、その移行のどこかで失敗するんやないかと多くの人が思っとる。まあ、今のこの時点でのパウエル議長への疑いの目が向けられることについては、実は至極当然のことかもしれん。例えば彼は確かに、2022年に金利引き上げが少し遅れたりして、責められるべき時もあったからな。

 

でも当時はCOVIDの新型が蔓延するという、まだ医療的な緊急事態に対処していたから、経済に急ブレーキをかけたくなかったという理由があるんやけどな。後は、バイデン政権が大規模な支出計画を通過させることができるとは当時は完全には予想していなかったというのもある。一方、インフレがどんどん進んできた局面では、パウエルはその後、ほぼすべてを正しく行ってきたと思うんや。一度動き始めると、彼は適切に金利を引き上げて、わいらの国アメリカが近年最悪のインフレを経験しとったのを、ついに次々と利上げをすることでインフレを抑えることに成功したんや。

 

今はFedがコントロールできるすべてのものが適切に制御されていて、物価は全体的に下がっとる。2019年の水準と比較すると、依然として高いものもあるが、パウエルが間違った方向に進んでいるとはっきり言える人は誰もいないやろう。ただ、今のマーケットは、強い経済指標が報告されるたびに、人々はパニックに陥ってしまい、Fedは利下げできないんやないかと思い込んでしまう事態になっとる。インフレは依然として存在していて、金利を緩和するのは時期尚早だと考えとる人もおる。

 

ただ、同じ人が、弱い経済データが発表されたり、求人数とかの結果が悪かったりすると、Fedは時代遅れだ、パウエルは25ベーシスポイントではなく50ベーシスポイントを引き下げるべきだ、と主張しはじめる。パウエルは遅れている、言うんや。こんなことに右往左往していたら株式投資なんかできないで。ちなみに、明日の午前8時30分には、インフレと景気後退を測る上での最も重要な指標が発表されるで。そうや、8月の雇用統計や。非農業部門雇用者数がどれほどなのか。わいの希望としては、この狂気じみた状況が解消されていることを願っとるで。

 

ただ、わいは最も重要だと思うのは、わいと同じように思っとるんやったら、パウエル議長を信頼してもええんやないかということや。彼は必要であれば25ベーシスポイントの利下げをやってくれることはわいはわかっとるで。そして、もし経済が急に弱くなった場合には、必要であれば50ベーシスポイントの利下げをやってくれるやろう。それでええ話や。なのにこのことが理解が難しい人が多い。実際には別に問題にならないことに対して、何度もパニックを起こしている人もおる。

 

わいらには有能で落ち着いたパウエルというトップがおるというのに。彼を信じるだけでいいというのに。過去のFedの緩和サイクルの準備段階でも同じことが起こったが、いつもこのような緊張の瞬間があって今のように激しい変動が続いてしまうんや。そしてもちろん、そこから何も生まれないという結果になる。覚えておくべきことは、わいらは今、緩和サイクルの始まりにいるということ。それだけや。つまり、株を持つべき時期だということや。下手したらマーケットにとって最も良い瞬間の一つであることが多かったりるするんや。皆歴史に学んでみればええ。だから、25ベーシスポイントか50ベーシスポイントかを気にしたり、上下する小さな動きに惑わされたりするのはやめて、パウエル議長がきちんと計画を持っていることを受け入れるべきや。そして、彼はおそらくきちんとした計画を持っとるやろう。

 

二つ目の間違いに行こうやないか。二つ目の間違いはAIに対する懐疑論が渦巻いとるということや。以前はAIが何でも解決できる世界を楽しみにしていたのに、そこから、AIはただの誇大妄想に過ぎない、と見なされる世界に移行してしまったんや。AIは企業を効率的にして、粗利益率を魔法のように向上させて、現状を遥かに上回る発明をもたらすはずやった。でも懐疑論者に言わせれば、残念ながら、わいらが目にしているのは、競合するチャットボットとか、情報を文章形式で生成するGenerative AIのシステムがいくつか競合しているな、ぐらいのものや。

 

その結果、AI全体が虚偽だとされて、わいのようにAIを信奉しとる者は今打ちのめされたりしとる。でも、わいはAIの懐疑論は単なる誤りだと思うで。少なくとも、AIを無駄だと見るにはあまりにも早すぎる。わいらはまだ、AIがはっきりと使えるケースを見つけ始めて数年しか経っていないんや。つい先日、Accerelated ComputingとGenerative AIが癌診断の突破口をもたらしたというニュースがあったが、こういうニュースはとても重要や。こういう一つ一つが非常に大きな出来事や。ただ、懐疑論者には、医療におけるこのAI技術の可能性に対するニュースは誇大広告にうつって、革命が起こっているのではなく、進化がただ速くなっているだけなんやないかと思ってしまうんや。

 

第三の間違いは、消費者の懐具合についてや。これに関しては意見が様々で、ある人は、低い失業率が消費者の健康を示す最良の指標で、少なくとも歴史的には、消費者が危機に瀕しているとは思えないし、そう考えるべきではないと言う。そして、仕事がある限り、チャンスも存在すると言い、それが残業賃金であれ、転職であれ、今は全然大丈夫やという。ただ、ダラー・ツリーやダラー・ジェネラルの決算は惨憺たるものやった。2社とも業績はめちゃめちゃ悪くて、そこから見えるのは現金に困った消費者の姿や。

 

一方で、ウォルマートは素晴らしい数字を出していて、そういうことを考えると、単に一ドルショップからウォルマートが市場シェアを奪っているだけなんやないかという風にも見えてくる。1ドルショップですべての商品が1ドル以下であれば、そこで買い物をするというのは非常に魅力的な選択肢に思えるし、レジでのショックも少ないんやが、近年では、インフレの影響で多くの商品が1ドル以上に値上げされることを余儀なくされとるんや。その一方でウォルマートは最近、多くの商品価格を引き下げて、下手したらきちんと単価で比べたら、ウォルマートの製品はしばしばドルストアよりも安くなったりしとる。ただ、ドルストアが、これはマクロ経済の問題だ、消費者の健康状態が原因だ、と責任を押し付けるのは無理もないことなのはわかるが、でも単に競争に負けとるだけなんやないか、そういう風にもとれるで。

 

最後に第四の間違いやが、今のこの不確実性が高い時に、アグレッシブな買いで株式市場に向かうべきという言説をたびたび聞くが、わいはそれは間違っとると思うんや。むしろこの環境では、何事に対しても積極的になることを控えるべきや。今朝、マグ7銘柄は2倍や3倍のレバレッジETFに押し上げられて大きく上昇したが、その後は追い風が続かずに、株価は初動の後に急落して、上昇よりも速く下落したりした。ただ株の動きを追いかけてばかりいる人がつかまりそうな、損を誘う動きや。

 

一日の動きの中で言えば、朝の動きを追いかけたらいけないというシンプルなルールに従うことで、多くのお金を節約できたりするで。経済が冷え込み、Fedが金利を引き下げてくれるまでの過渡期には株価は荒れるものや。考えてみると、実際の経済の弱さが見られなければ、Fedは救いの手を差し伸べてくれることは期待できん。そして、それが今まさに見え始めている。一方でFedはリセッションを防ぐために利下げをするんや。その兼ね合いの微妙な時期が今ということや。

 

結論やが、現時点ではわいは、正しい姿勢としては、ただ待つことやと思うんや。例えばフットボールのシーズンになったことやし、時には何もせずにフットボールを観たり、あとは本を読んだりするのも良いと思うんや。少なくとも、明日の雇用統計は、それを受けたFedからのさらなる明確な指針が得られるまでは、いちいちあたふたトレードすることは控えるのが賢明というものや。Fedは失敗するんやないかと気が気ではなく、AIは誇大妄想だったと後悔し、消費者はやばいと思い込み、是が非でも何とかしないとと株式市場で動き回る、そういうことは全部避けるのがええということなんや。

 

 

休むも相場也、ですよね。

 

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