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【ジム・クレイマー】テクノロジー株を諦めた!?本当にそれでいいの!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

テクノロジー株が不調で、でもその間にその他のセクターの株が復調して、マーケットのすそ野が広がることはいいことだと思っていたりしても、日々油断はならんニュースが入ってくる。今日のニュースはJPMorganについてやった。世界で最大かつおそらく最も好業績を上げている銀行であるJPMorganのモルガンが、予想を大きく下回る業績ガイダンスを発表したんや。そしてダニエル・ピント社長が、来年の経費と純金利収入に対するアナリスト予想は楽観的過ぎると述べたんや。その結果JPMorganの株は一時7%近くも下落して、結局今日は-5.19%やったんやが、この余波がマーケットの他の大部分の悪影響となって表れたで。だから今日はダウは-0.23%と下落したんや。ただ、SP500は+0.45%とプラスで、特にテクノロジー株偏重のナスダックは+0.84%と好調を維持したんや。

 

そもそもここまでの流れとしては、テクノロジー株から資金が流出して、その資金が様々な他のセクターに分散されるようになっていたところやった。これは、投資家が待ち望んでいたマーケットの「幅広い拡大」と言われてとった。マーケットのリーダーシップが広がれば、マーケットはより健全になると言われとる。S&P 500には多くの金融銘柄があって、約30%を占めとる。今日はその大きな部分を占める金融銘柄があかんかった。ざっくりというと、マーケットが幅広く拡大するはずのところで、経済の不安定さが現れて、ガイダンスが引き下げられ、リーダーたちが容赦なくその座から追い出された感じや。JPMorganの今回のショックがそれを象徴しとる。

 

業績予想を下方修正する企業はリーダーではないで。そうなると、株主はその企業を見限り、他の新しいリーダーを探しにいかざるをいない。今日、JPJMorganのダニエル・ピント社長が楽観主義者に冷や水を浴びせたのは象徴的な出来事や。多くの投資家はテクノロジー株が軟調になって、テクノロジー株以外の何かを買いたいと思ってそうやっとったんや。その中でいきなり一番の大手銀行のJP Morganが、状況が思ったほど堅調ではないと伝えたのは大きなことや。

 

JPMorganの発表で読み取れるのは、今四半期は資本市場活動が予想より少ないということ、そしてさらに重要なのは、来年の業績予想が高すぎるということや。純金利収入が予想を下回る可能性が高いということは重いで。まあでも純金利収入は銀行がその資産を元に得た利益と債務負担の差額で、今までは金利上昇を背景に過去最大額を記録したりしとったんや。でも今は向こう数カ月で複数回の利下げが予想されとるから、こうした追い風は弱まってくるとピントは指摘しとって、それは当然と言えば当然や。

 

でも要するに、JPモルガンは来年の数字を達成できないということなんやから。もし金融業界のリーダーが予想ガイダンスを達成できないのであれば、他の誰が達成できるというんや?結果として、JPM株は5%下落して、他の銀行もそれに追随した。去年ピントはJPMorganが今年、テクノロジー投資に10億から20億ドルを費やす予定だと発表しとったんやが、その多くは詐欺対策に関連するものやった。こういう類の投資はでも、銀行にとって、投資回収が見込めない、いわゆる無駄な支出になり得るんや。まだまだAIでコスト削減をはっきりと図れるわけでもなく、特にコールセンターやバックオフィスの仕事をしている10万人から25万人の従業員を削減することもできない。

 

ダニエル・ピントは、「運営効率の向上」とは同じ人数からより多くの生産性を引き出すことだと言うとるが、どれだけコストを削減できるのか。良いニュースとしては、少なくともJPMorganは今後3~5年で経費の一部は削減できるという点を強調したことやが、でも今はなんだかすべてがうまくいっていない状況や。それはいつかはAIへの投資が回収される瞬間が来るかもしれんが、今それがいつなのかはっきりと言うことはできん。まだまだどうなるかわからないし、それは大量の無駄な存在が露わになることやから。大量の無駄な存在とはもちろん、働く人々のことを指す。

 

ウォール街はかつてAIで人員整理ができる、というようなことを堂々と言うとったが、今ではみんな、もっと上品で間接的な言い方を考え出しとる。すなわち、「解雇はしません。我々は効率を見つけます」というものや。そして「適正規模に調整する」というんや。不調はJPMorganだけでなく、もう一つのリーダーの金融機関、ゴールドマン・サックスも同様や。わいの出身機関でもあるゴールドマン・サックスについては、昨日、デービッド・ソロモンCEOが、第3四半期のトレーディング部門が10%減益になるやろう、と発表したんや。痛い話や。アナリストは6.6%の減少を予想しとったんやが、それ以上の落ち込みや。これらをざっくりと翻訳するとどういうことかというと、銀行のビジネスは予想よりさらに悪化しているから、今の見積もりを見直してください、ということや。

 

一方、こういう銀行の動きとは対照的な動きがテクノロジー株であったで。そうや、オラクルの決算や。オラクルは今まで成長が比較的緩やかだったエンタープライズソフトビジネスにおいて、驚異的な好業績を発表したんや。この会社は数年前に創業者のラリー・エリソンとともに方向転換したんや。ラリーエリソンは地球上で最も競争心の強い人物と言えるやろう。彼は大量のデータセンターを建設して、ハイパースケーラー、すなわち大規模クラウドサービスプロバイダーが競争を経てしか手に入れることができないNvidiaの機器を収容しようとしとる。そのプロジェクトは少し停滞しとったが、彼とCEOのサフラ・キャッツというもう一人の非常に競争心の強い人物が、162のデータセンターを建設し、現在絶好調や。

 

ただ、まだまだ今の状態では足りないということで、彼らはさらに1,000、もしかしたら2,000のデータセンターを建設しようとしとる。それほどの需要があるということなんや。オラクルのデータセンターは最高のセキュリティを誇っていて、低コストで、ミスも最小限に抑えられとる。これらのデータセンターはすべて機械で運営されとって、ミスが発生しないんや。各データセンターがより多くの利益を生み出し、規模が大きくなるほど収益も増加する。これが今日、オラクルの株価が11%上昇した理由や。

 

一方で、JPMorganの問題を見てみると、彼らはこれほどの大規模な成果を得るために資金を投じるビジネスは持ってないで。銀行業務は経済に依存しとって、比率を維持せんとあかんし、競合との競争は避けられん。でもオラクルはその運命を自らコントロールし始めとる。エリソンがAIの未来を代表するクラシックなユースケースを示したんや。彼の言葉を抜粋したから聞いてほしいで。「スタンフォードに行った時、私の息子のX線写真を見つけるのに、3人の異なる職員が必要でした。しかし、オラクルを使えばどうなるでしょう? こう言うだけでいいのです。『オラクル、ラリー・エリソンの最新のX線写真を見せてください』と。それは音声インターフェースです。」

 

「コンピュータを見れば、あなたが医師であることを認識し、AIによってすべての認証が行われ、承認された内容を閲覧できるようになります。Cernerは、この現代化の中核です。ログインの心配をする必要はなく、コンピュータを見て、顔や声を認識させるだけで、閲覧許可されたものを確認できるのです。これらすべての承認はAIによって処理され、オラクルがそれを可能にしています。」これは非常に理にかなっとる。わいはこういうこと一つ一つが数千億ドル規模のビジネスチャンスやと思うで。こういうシステムを導入する企業にとって、完璧な投資回収率をもたらすやろう。

 

こういうことは医療だけでなく、あらゆる分野に適用される。オラクルは、データセンターに関連するすべてのものに大きな影響をもたらすため、素晴らしいリーダー企業と言えるやろう。Nvidiaの半導体に関連するすべてのものが注目されとるが、多くの人々はNvidiaは徐々に成長が鈍化しとるんやないか?と話しとる。でもそれは単なる妬みや無関心から来とるもので、Nvidiaは鈍化しておらず、成長しとる。Nvidiaの半導体から、レンガとモルタルやクーリングシステム、バックアップ電源、Broadcomの設備に至るまで、すべてが関わっとる。そしてそういうものに関わる株価が再び上昇し始めとる。そして忘れてはならないのが、これらすべてのインフラは、今後数年間、データセンターを支えるために必要とされるということや。

 

ラリーエリソンがわいらに教えてくれたのは、データセンターの建設は金利が6%であろうと0%であろうと続くということや。結論やが、オラクル株は年初来でJPモルガンのパフォーマンスを上回り、今日52週高値を更新した。一方、JPモルガンの株価は急落しとる。これがリーダーシップの在り方や。信頼できるリーダーが誰なのか。今は銀行株に頼ることはできん。幅広い市場へのシフトはリスクを伴う。一方、テクノロジー分野は日々苦境に立たされることがあるし、これからも下落が見られるかもしれんが、長期的には大きな儲けが待っとるんや。

 

 

中長期に目線をおきたいですね。

 

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