こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/16のMad Moneyはどうだったでしょうか。
どうしてこんなにテクノロジー株とそれ以外の株がほぼいつも逆方向に動くという、奇妙な二極化が生まれるんや？今日のことを見ても、ダウは+0.55%、SP500は+0.13%とプラスやったが、テクノロジー株ばっかりのナスダックは、-0.52%と下落の日になったで。こんなに大きなギャップができるのはなぜなんや？それは、ざっくりというと、あるセクターが上がるには、どこからお金が流入しないといけなくて、その動きが大きいということなんや。大きな機関投資家は、あるグループの株を買いたい時には、別のグループの株を売らなあかん。この動きは何か戦いの勝ち負けだったり重要なニュースがあったせいというよちは、単なる市場のメカニズムなんや。
あるセクターでもう既にホットになっとるセクターがあるとする。そのセクターの株は、新しい資金をさらに引き込むのは難しくなってくるんや。一方でまだまだホットにこれからなり得るというセクターにはお金が流れ込んでしかるべきやが、両方のセクターが上がる程市場にキャッシュがないから、どちらかがより上がるなら、もう一方からは資金が流出せざるをえなんや。だから、テクノロジー株が勝つか、それ以外が勝つかのどっちかしかないということになる。テクノロジー株以外が勝つ場合は、テクノロジー株は負けるということになる。同時に両方が勝つほどのキャッシュがないんや。
こういう市場のメカニズムの結果としてどうなる？勝者と敗者が出てくるんや。勝者と小さな勝者が出るって感じじゃなくなってしまう。だから今日はダウは上がったけどナスダックは下落した、こういう二極化の動きになるということや。今のいろんな状況の背景に、FRBが水曜に25ベーシスポイントか50ベーシスポイントか、どっちで利下げするかって話があるよな。あなたが知ってくれているように、わいはFedの次の動きを推測するゲームにはなるべく参加せんようにしようとしとるんやが、先週、ウォール・ストリート・ジャーナルがFedが50ベーシスポイントで行くかもって示唆したときに、シクリカル銘柄に大きな流れがきたんや。特に住宅関連株が上昇したんや。
ただ、テクノロジー株でも局所的には大きな上げがあったで。Oracleが先週月曜日に決算を報告して、創業者のラリー・エリソンが、今自社に162個のデータセンターがあって、あと1000個、いや2000個くらいつくると言うたからな。そして水曜日には、NvidiaのCEOのJensen Huangがゴールドマン・サックスのファイアサイドチャットに出て、最高の半導体をどうやって配分するかがめちゃめちゃ難しいぐらい需要が高いという話をしたんや。木曜日にOracleのアナリストミーティングでまたラリー・エリソンが、Jensen HaungにGPUをお願いしているという話をしとった。
こういう質の高い、需要が爆発的な半導体の話題は、今日もOracleとかNvidiaの株を爆上げにするかなと思うやろ？でも、それが大間違いやったんや。今日の大きな勝者はシクリカル株、特に住宅関連株やったんや。銀行株や消費財株にも良いパフォーマンスを見せたものが多かったが、こういう動きはFedが利下げしようとしてる時に起こるべきことじゃないはずなんやけどな。
とにかく今のマーケットは、テクノロジー株と非テクノロジー株の大きな分裂を見せていて、それは市場メカニズムのせいやったりする。こういう状況でわいらはどうしていけばいいのか？テクノロジー株を諦める？まさか！それが今週、わいがここシリコンバレーに来てる大きな理由なんや。今日のマーケットはまるでAIを信じてないかのように動いた。いや、AIだけやなくて、テック全般やな。今のマーケットは、50ベーシスポイントの利下げが住宅株や、何かしら住宅に関連する株にお金を流しこむやろうと信じとるんや。そしてみんなそれに乗りたがっているわけや。
住宅関連かぶだけではなく、今日の勝者は広がりを見せて、ヘルスケア株にも勢いが出たし、リテールも、一般消費財企業も好調やった。さらに、これまで散々叩かれていた石油関連株まで上がっとるんや。なんかちょっとめちゃくちゃだと思わんか？普通なら、ヘルスケアとか一般消費財セクターはシクリカル株がバトルを繰り広げる時には売られるはずやのに、今はそうなってない。理由はABTやねん。いや、アボット・ラボラトリーズのティッカーシンボルじゃなくて、「Anything But Tech」、つまり「テック以外は何でもええ」ってことや。それがこの日のマーケットの主要テーマやったんや。
マーケットの解説者はこれを「ローテーション」やと言うが、それはでも、実際に起こってることを軽視しとると思うで。今回の動きはあまりにも激しくかつ現実味がないと思うんや。確かに住宅ローン金利がどんどん下がっとるから、Toll BrothersとかDRHortonとかLennarが高値をつけとるのは理に適っとるかもしれん。金曜日はそこにお金がまわってかつまだ循環するキャッシュに十分な余裕があったから、他のセクターも良かった。でも今日は違うで。テクノロジー株からお金が流れ出た。
例えば、Appleからお金がどっと流れ出しとる。いくつかの会社のアナリストが、週末における新しいiPhone 16の予約が振るわんかったっていうレポートを出したからや。そして他のApple関連株、例えばBroadcomとかArmとか、そういう株も下落しとる。Mag7は全体的に弱く、Nvidiaも先週の素晴らしいラリーの後で今日は下落した。でも、繰り返すが、ここでの問題は、ウォール街がテクノロジー株を見捨てたというわけではなく、単に新しいお金が入ってきてないから、テクノロジー株からお金が流出しないと、今時流に乗っとる住宅関連株とかへの資金が調達できないということや。
ファンドマネージャーが新しい何かを買いたい時、彼らは往々にして一番大きな勝者を売って現金を作らなあかん。一番大きな勝者がテクノロジー株なんや。お金がテクノロジー株からダムが壊れたみたいに流れ出して、Whirlpoolとか、Ulta Beutyとか、今年全然だめだった株にさえ流れ込んとる。これが資金運用のメカニズムや。ただのテクノロジー株離れではなくということを覚えておかんとあかん。Armだって、Broadcomだって、わいは今サンフランシスコに来とるからこれからCEOから話を聞くが、素晴らしい話が聞けると思うで。彼らのビジネスは非常に好調やし、Micronは今日大きく下落したりしたが、半導体の生産は実際大盛況や。PCの売上は底を打って、AIチップの高帯域幅の需要は爆発的や。
Appleの新しいiPhone 16がヒットかどうかはまだわからん。でも、初期の予約が不調やったっていう話よりも、それは単に呼び水であって、ファンドマネージャーが現金を作らないといけないということが、実際Apple株が売られとる主要因やと思う。Fedの会議に向けて、そして発表される利下げに向けて、Appleの株からお金を抜いて、その資金をWhirlpoolに入れているということや。Nvidiaだってそうや。他のテクノロジー株と同じで、ほぼ全ての株が市場の他の部分にお金を渡すための「ドナー」みたいな存在に、これからもなるかもしれん。
じゃあ、次に何が起こるんや？正直言って、今は難しい局面や。投資家じゃなくて、大規模な機関投資家のトレーダーが今の株価を動かしとる。25ベーシスポイントの利下げを予想してた時は、テックと非テックの両方にそこそこのお金が割り当てられとったんやが、50ベーシスポイントの利下げとなって、テックから他のあらゆる株にお金が一気に流れたんや。もしFedが今の状況でダブルの利下げをせんかったら、そのお金がまた詰まってしまうやろな。
もしFedが25ベーシスポイントの利下げしかせんかったら、ダブルの利下げを必要としない企業に資金が一気に戻るやろ。多くの有名なテクノロジー株にとっては、今ダブルの利下げなんて必要ないんや。彼らは利下げが一切なくても十分に成長できるからな。だから、もし利下げがシングルだった、お金はまたテクノロジー株に戻ってくるはずや。じゃあそういう状況の中で、今は何をすべきかって？答えは簡単や。つまらない話かもしれんが、前にも言ったように、今はただ座って見守るべきや。
テクノロジー株から大量にお金が流出して、非テック株に流れ込んどるが、それにあまりとらわれん方がええ。なぜなら、50ベーシスポイントの利下げがもしなければ、非テックの部分は突然過大評価されていたとなる可能性が高いんやから。なんでわいが今慎重なのかと言ったら、実際にはまだ何も起こってないからや。例えばiPhone 16の発売やが、正式には20日まで発売されてないのに、すでに失敗作扱いや。そんなの早すぎるで。
結論やが、もし25ベーシスポイントしか利下げされなかったら、非テックに流れ込んだお金はすぐにテックの元に戻ってくる。こういうことを考えると、市場のメカニズムに囚われて固執するのはあまりに馬鹿らしい話や。こういう一つ一つの波のような動きにいちいうち乗ろうとしたらあかんで。わいみたいな年季の入ったやつの言うことを是非聞いてほしい。今の動きに一喜一憂したり、追従しようとするのは無意味や。今あなたが運用しとるのは、せっかく稼いだあなたの大事なお金で、それを無駄にすることだけはしてほしくないんやで。
粘り強くいきたいですね。
応援よろしくお願いします。
