こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/7のMad Moneyはどうだったでしょうか。
ウォール街はトレードに依存しとるトレード中毒がいっぱいおる。そういう人はいろいろな取引アドバイスを求めとったりする。でも、もしあなたが本業を持っていて、かつ株式投資で自分のお金を管理しているのであれば、有象無象の取引アドバイスに耳を傾けるべきではないで。そもそもどういう取引アドバイスを聞くべきなのかというのは、一人一人の事情で違ってくるはずで、この番組を見てくれている多くの人は一般投資家やから、トレードを実行する余裕はないはずや。
きちんと株式市場でトレードをやりたければ、それはフルタイムの仕事やで。ヘッジファンドで本業でトレードしとる人たちですら、そのうちの多くはきちんとトレードできんかったりするわけやから。トレードでお金を稼ぐのは、本当に難しいんや。その点はわいを信じてほしいで。わいはヘッジファンドを14年間やった。確かに儲かりはしたが、本当に悲惨な日々やった。トレードというのは片手間にできるものでは決してない。でも、あなたもいろいろな人がいろいろなことを言っているのを聞いたらわかる通り、ウォール街はまるでトレードを推奨するかのように多くの情報が流れるんや。今日もそうやったで。
今日はダウは-0.94%、SP500は-0.96%、そしてナスダックは-0.90%と下落の日になったんやが、今日のような下落の日こそ、多くの馬鹿げた数の売り側のダウングレードが出るものや。それらをまっとうに受け止めたら、長期的に見て、あなたの富に本当に有害なんやで。そのうちのいくつかの最悪の例を今日は見ていきたいと思うんやが、こういうダウングレードは、2日、3日、あるいは5日程度は効果があるかもしれん。株を下げるように働くかもしれん。でも長期的にはむしろ害悪になり得るんや。
今日は確かに醜い展開やった。長期金利が再び上昇して、原油価格も上昇し続けとる。これらは否定的なニュースやアナリストのコメントに値する不安定さを生み出しとるように見える。確かに、今日が良い相場であるべきだったとはわいは言わん。でも、このような悪い日にダウングレードが出て、その不安定さや下落基調が増幅されることについてわいは話したいんや。なぜなら、今のような状況でのダウングレードは、長期投資家になろうとしている人々を本当に傷つける可能性があるからな。それらは短期的な取引アドバイスを、短期限定やとはっきりと明言せずに流布しとるんや。
それでは今日一日で見た、悪質なダウングレートの例をいくつか挙げとこうやないか。まず、ウェルズ・ファーゴによるアマゾンのダウングレードや。レポートのタイトルは「ポジティブな改訂ストーリーが一時停止したから、イコールウェイトに格付けを引き下げ」というものや。この株にはこれまでも多くの逆風があって、いわゆる「悪い決算」で株価が184ドルから161ドルに下落した時もあった。でもそれ以来、195ドルまで株価は上昇して、先週は186ドルやった。はたして今が売り時だというんか?わいはそうは思わんで。
ウェルズ・ファーゴのアナリストは何を恐れとるんや?アマゾンが多くのイニシアチブに多額の投資をしていること、ウォルマートからの影響の懸念とかで、今までの予想数字の小さな引き下げを論拠にしとるが、でもちょっと待ってほしい。今までアマゾンが逆風に直面したのは何かいあったやろうか?この会社の株が説明のつかない動きをしたのは何度あった?別にこの株において下落がおこることは、何も新しいことではないんや。そして大事なのは、アマゾンは常に復活してきたということや。
復活はもはや彼らの文化であり、DNAなんや。常にそうなんや。1年半前、アマゾンウェブサービスが低迷していた時のこともわいはよく覚えとる。あの時もすぐに復活した。オリンピックとドナルド・トランプ暗殺未遂事件が第3四半期の売上高ガイダンスを軟調にした時も、普通にすぐ復活したやろ。だから今回のダウングレードでも、わいは余裕しゃくしゃくで構えとるで。売りたい人はどうぞ好きなだけ売ってください、という気持ちや。ただ、気をつけてくださいよ、と言っておきたい。
前回のいわゆる「悪い」決算で161ドルの時にアマゾン株をあなたは売ったか?もし売っていたら、その後株価が195ドルまで跳ね上がったとき、どう感じた?わいは例えここからまだアマゾン株が下落したって、いつものように復活するのは時間の問題だと思っとる。何も急ぐ必要はない。もしかしたら確かに株価はしばらくはまだ下方向かもしれん。わいは今以上に下がることはない、なんて一言も言っていないで。わいが言うとるのは、下がったってどうせすぐ復活するということや。もしここであなたがこの株を売るなら、それは将来買い直すんか?売って安く買い戻すというのは、本当にうまくいくと思うか?予想以上にそれは難しいことなんやで。
さて、今朝のジェフリーズによるアップルの格下げについてはどうやろうか?この分析は確かに説得力があるように思える。引用しておこう。「長期的にはApple Intelligenceを評価しています。アップルは、独自のデータを活用して低コストでパーソナライズされたAIサービスを提供できる、唯一のハードウェアとソフトウェアを統合したプレイヤーだからです。」ここまでは良いよな。でもすぐに否定的な方向に転換するんや。「スマートフォンのハードウェアは、本格的なAI機能を実現するためには改良が必要で、その時期は2026年から2027年になる可能性が高い。」どういうことや?2026年から2027年だって?
ジェフリーズが言うとるのは、iPhone 16と17に対する高い期待は時期尚早だということや。なのにPERが過去最高に近いのは危険やと指摘しとるわけや。まあ確かに、その通りだと思うところもあるで。アップル株は確かに短期的な逆風に直面しうるし、もしかしたらまだハードウェアの準備が不十分な面もあるやろう。ただ、今何か新しい材料ということではないんやで。これは皆が数週間前から言っていたことを繰り返しているだけや。このレポートに書かれとるような問題は誰もが知っとるんや。今に始まった話ではない。
2026年から2027年まで良いことは何も起こらないと信じるか否か。もしあなたがそれを信じるなら、ティム・クックが劣悪だと知っているスマホの販売を承認していると考えていることになる。アップルが時期尚早なハードウェアを発売しなかった全歴史が存在しなかったかのようや。要は、このレポートは、ティム・クックを信用できないというとるんや。わいはこれは、下手したらスターリン級の歴史修正主義やと言いたいで。この格下げは、アップルがいかに卓越しているか、その全体的な素晴らしさを真っ向から否定しとる。
バリュエーションが高すぎると主張も、アップルのサービス収益の素晴らしい粗利益を前提として考えているんやろうか。そして忘れたらあかんのは、中国政府がついに経済に対してバズーカを放ち始めたことや。中国の消費者は無料のお金を手に入れるようなものや。アップルは中国に大きなエクスポージャーを持っていて、これは大きなことや。iPhone 16が期待外れだという話もあるが、信憑性はどれほどなんやろうか?iPhoneの最大の販売元のT-MobileのCEOからわいは直に売上の好調さを聞いとるんや。わいは重視すべきはどの情報か、言わんでもわかるやろ。じゃあどうすべきなんや?わいはいつものマントラを崩さないで。Own it, don't trade itや。
次にデュポンはどうやろうか?わいのファンドでも持っとるんやが、バークレイズからのダウングレードがでたで。なぜ彼らは格下げするんやろうか?こういうアナリストの言うことを逐一素直に聞いていたら、この株をすぐ売りたくなってしまうやろう。やけどこの会社は三分割が予定されとって、会長のEd Breenは史上最高の分割の名手の一人や。彼は分割をすることで個々の会社のセクターの価値を上げることに関しては一級品の腕をもつ。バークレイズはEd Breenが何をしているか分かっていないんやろう。わいはデュポン株が下落してきたらむしろ買いましていくで。
もう一つ言っておこう、American Expressや。JPモルガンがこの株を「買い」から「ホールド」に格下げしたんや。彼らは「株価が評価レンジの高値圏で取引されており、業績予想の上振れ余地が限られているため、非対称的なリスクがある」と述べとる。つまり、この株を売って他の銘柄に移るべきだと言うとるんや。でもこの株もこれまで何度も格下げされて、その都度立ち直って来た。格下げの数日後に立ち直ることさえ珍しくない。この会社は世界最高のクレジットカード会社や。景気サイクルの上昇前に格下げするのはどうでしょうか。歴史を振り返ってみましょう。今274ドルで売却したって、果たして確実に、例えば264ドルで買い戻せるかどうかわいにはわからんで。決算が悪ければ可能かもしれんが、一度手放すと二度と買い戻せず、より大きな上昇を逃す可能性もあるんや。そしてその可能性が、わいが懸念するところなんや。
バークレイズがNetflixを成長鈍化とマージン低下を理由に格下げしたというレポートもあったで。これについては後ほど取り上げるんやが、確かに今日更にあった弱小銀行のComericaの格下げのように、わいが賛成するものもあるで。後はフロリダやテキサスの状況を基に住宅建設会社を格下げしとるレポートもまあ理解はできる。フロリダでは今、住宅の供給過剰があって、歴史的には利下げサイクルの中で住宅建設会社を格下げすべきではないんやが、一部の地域で住宅価格が下落していて、粗利益率が下がるという予想のもと株価が下がるのは理解できる。
ただ、結論やが、やっぱり、素晴らしい銘柄を恐れさせて売らせる格下げが散見されるんや。もしその格下げに従って株を売ってしまえば、後で回復してもその動きを逃してしまって、二度と上昇に乗れなくなることも多いんや。わいは皆がそうなってしまうのが心配なんや。アップルやアマゾンを、格下げとか関係なく持ち続けたら、長年でどれだけ儲かっていたか想像してみてほしいで。弱気なアナリストは時に無視すると、より儲かるということにつながるんや。Nvidiaだって一時期ダウングレードが狂ったようにされたやろ。短期トレードをいざなう、従う価値のないダウングレードに従って、あなたのポートフォリオを伸ばす機会を台無しにしないでほしいんや。
惑わされずにいきたいですね。
応援よろしくお願いします。