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【ジム・クレイマー】古いルールブックに則った思い込みで、儲けのチャンスをふいにするな!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/21のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

債券について語りたいんやが、わかっとるで、想像しうる中で最も退屈な話題よな。でもしょうがない。避けては通れないんや。株式市場を理解するには債券市場の動きを理解するのが重要なんや。先月、Fedが金利を引き下げて以来、債券利回りは狂ったように上昇しとる。これは予想とは逆よな。そして、債券の動きがあまりにも速いから、株式市場が下落を見せとるということや。まあ下落といっても大きく下落しとるわけではなくて、今日はダウは-0.80%、SP500は-0.18%と下落したけど、ナスダックは+0.27%と上昇したで。

 

別に債券が唯一重要なものだとまでは言ってないで。そういう人たちもおるが、それは真実ではない。そしてその偽りの議論をする人々の言うことを鵜呑みにしたらあかんのや。紋切り型の考え方は何かというと、債券金利が上がっている時は株式市場は下落し続ける、というものや。でもそれだけをずっと金科玉条のように掲げるのは間違っとるんやで。現に、ここまで株式市場は素晴らしい上昇を続けてきたが、それは債券利回りがほとんどずっと上昇しているにもかかわらず、そういう状態やったやろ。

 

こういう明白な事実を無視するのが常套手段になっとる人が多くて、特にベアは、金利が上昇するのを見て、自分たちがパニックになり、そしてついでに周りの人たちもパニックに陥れようとして、株価の下落を過度に怖れてしまう。でもわいらはそういうものに飲み込まれたらあかんのや。まあでも債券の弱気派は本当に何を恐れているのか、整理してみておこうやないか。三つの点を挙げたいで。まず第一の点やが、債券の弱気派は、とにかく材料はなんでもいいからFedを叩くのが好きなんや。彼らにとってFedは叩くべき全てなんや。何でやと思う?

 

全部Fedのせいにしておけばええからや。簡単やからや。全く宿題を必要としない。ボーイングがきちんと必要なキャッシュフローを持っているかどうかを調べたり、ISM指数が本当にビジネスの状態を示しているかどうかを確認したり、そういう努力が全く必要ない。債券金利の動きが自分の思う通りにいかなかったら、すぐそれをFedのマネタリーポリシーのせいにする。わいは彼らの二枚舌、そしてニュアンスの欠如はばかげていると思うんや。金利が上がればFedを非難し、金利が下がれば自分の手柄にするような人たちや。

 

ただ、Fedの動きが間違っていたかどうかについて、わいの意見を言っておきたい。この前のFOMCでFedはダブルの利下げ、つまり25ベーシスポイントではなく50ベーシスポイントの引き下げを行ったが、その必要があったのかという後付けの疑問を大々的に言う人がある。わいの答えは、Yesや。Fedはそれをしなければならなかったんや。それがハードランディングを避け、ソフトランディングの約束を維持するための最良の方法だったんや。別にパウエル議長が弱腰だったとかそういうことではないで。彼は責任を持って仕事をしとるんや。むしろ無責任なのは絶え間ない否定者たちの方や。彼らは何回も何回も間違って、それが後から明らかになっても、誰も責任を問われない。そういう人たちの声に悩まされるのは馬鹿らしいと思わんか?

 

第二の点やが、ダブルの利下げはインフレを再燃させるんやないかという懸念や。その懸念が債券市場の動きを規定しとる。今債券は、この前の利下げがすでにインフレを再燃させたかのように取引されとる。そしてそれが長期金利の上昇に反映されといるというわけや。でも言わせてくれ。ちょっと待ってくれ、と。利下げの影響が本当にそんなに速いと思うか?絶対に違うで。実際、すべての金利、例えば30年物の金利が十分に上昇した場合、最終的にそれは反インフレ的になる。

 

インフレサイクルの最悪の部分で、打ち破る必要があるものといえば、住宅市場や。そして、長期金利の上昇は住宅市場を冷やすんや。住宅ローン金利が上がるだけでなくて、まわりまわって建設される住宅も減少したら、それは経済にとっては悪いことや。ハウジング銘柄についてはこの後のチャートの回で述べるけどな。でもだから、Fedが経済活動を過度に刺激していると非難したいのであれば、それはただの知識の欠如を露呈するだけや。

 

最後、第三の点として、哀れな弱気派は、金利が上がれば株価は絶対に上がらないと言うやろう。それは一般的にはそうやと言える。金利が高いと、株価は下がるに違いない。でもそれは平均的なことを言っているにすぎなくて、全ては状況次第や。この債券金利と株式市場が逆に動くはずだという一点を信じて固執して、金利が上がっているからマーケットのクラッシュが起こると言うのははっきり言って間違いや。わいらが知るべきは、今、わいらは、高い長期金利によって市場が打ち砕かれる地点には全く達していないとうことや。惜しくもない、全く、やで。

 

株価は以前にも、今のこのレベルの債券利回りで揺れ動いてきた。ベアは常に人々を怖がらせるが、それは時に害悪で、なぜなら彼らがすることは、人々を非常に良い株から怖がらせるだけやからや。そういう人の言うことを聞いて、Nvidiaを途中で売ったらどうなってた?Appleを途中で売ったら?それこそがなんという悲劇だ、という感じや。でも債券の弱気派はとにかく、金利が上がったら暴落が来ると言いまくる。そしてそれは確かに、昔のいわゆる「ヘッジファンドのプレイブック」に書かれていたものや。債券利回りが上昇すると、歴史的に高金利は株価の下落につながるから、株を売るべきだというものや。

 

それは部分的には真実や。高金利は低い株価を引き寄せる磁石みたいに動くこともある。でも、そうとだけは限らない、この古い方程式に欠けているもの、つまり重要なことは何やろうか?それは今は状況が変わったということで、何が変わったかと言うと巨大なインデックスファンドの存在や。今はインデックスファンドを通じてマーケットにとても多くのお金が流入していて、そのすべてのお金は、債券市場がわいらに不利に働いても、同じ強度の売りが発生しないことを意味するんや。

 

あとは、多くの会社が大規模な自社株買いをやったりすることにも株価は支えられるで。自社株買いとS&P 500のインデックス資金は、弱気派に対するワンツーパンチとして機能するんや。なぜなら、それらは一時的な株式不足を生み出すからや。考えてみてほしいで。自社株買いは市場から株式を取り除く。S&P 500のインデックスファンドの資金は受動的で粘着性があるで。これらも市場から株式を取り除くのと同じ影響を持つんや。なぜなら、インデックスファンドの資金はめったに引き出されないから。

 

インデックスファンドの売り手は多くなく、買い手、買い手、買い手ばかりや。債券利回りが上昇したときの自動的な売り手は、こういう買い手に飲み込まれてしまったりするんや。しばしば寄り付きで株が下落して、その後日中に株価が反発することがあるのに気づいとるか?例えば今日のナスダックの動きがそれや。寄り付きて株が下落するのは、大口の先物売り手のせいや。彼らは一日を株に対する下方向への賭けで始めるんやが、実際の売り手が現れないと、彼らはショートポジションをカバーしなければならず、結果として株価平均をさらに押し上げることさえあるんや。

 

こういうパターンは誰も語っていないんやが、マーケットの少なくとも一部ではほぼ毎日こういう動きが見られる。さっきも言ったように、今日はナスダックがこのパターンやった。じゃあわいらはどうすればええんや?金利上昇は悪という通り一辺倒の思い込みを少なくすべきということなんや。ある程度は真実ながら、それだけで株式市場が支配されるわけではない。長期金利が上昇しているのは、経済活動が過剰だからで、それ自体は別に問題じゃないんや。

 

パウエル議長は、過度に制限的になることで経済全体を締め付けることは望んでないで。金利が上昇すると、通常は空売り業者であるS&P500先物の売り手が、パブロフの犬のような本能に駆られて「売り、売り、売り」と仕掛けてくる。そして彼らが株価を押し下げると、それがわいらがそれらを買うチャンスとなるんや。ベアが株価を下げたときこそ買いのチャンスや。時に、素晴らしい決算を発表したばかりの会社の株とか、本来下がるべきでない株をより安く買うことができたりする。粘り強く待つと、より低い株価で質の高い株を購入できる可能性が高まったりするんで。

 

これまで、これほど多くの資金がインデックスファンドを通じて市場に流入し、そのまま自社株買いのように動かずに留まったことはなかったんや。また、新規株式発行もこれほど少なかったことはほとんどないで。つまり、株式の大量の新たな供給がないんや。結論やが、ヘッジファンドの古いルールブックが通用する時が普通の時代と捉えると、今は株式市場にとって異常な時期なんや。確かに、もう既に刷り込まれている人に関しては、金利が上がれば株を売り、金利が下がれば株を買うと言う方が簡単やろう。ただしそれの唯一の問題は、それが間違っているということや。時代が変わっとるんや。今の時代を読み解くには今の時代のホームワークが必要なんや。

 

 

ルールをアップデートしていきたいですね。

 

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